2023.02.17
要所でキーマンが役目を果たし5年ぶりのシード権獲得
10名すべての選手が崩れなかったことがシード権獲得につながった要因だが、その中でもレースの行方を左右したキーポイントはある。
1区の野村颯斗(3年)は前々回、6区で山を下ったチームの中核選手。今季はスピード面の向上を評価されスタート役を任された。ここで終盤まで上位争いを展開し、先頭と29秒差でタスキをつなぎ、流れを作ることに成功した。「トップと30秒以内でつなげたので最低限の仕事は果たせました」と本人も納得のパフォーマンスだ。
エース区間の2区に抜てきされた1年生、斎藤将也が区間15位ながらシード権が狙える範囲で粘ったことも大きい。
「中盤まで区間11位前後だったので、終盤にペースを落としたのは実力不足です」と本人は反省顔だが、他大学のエースと肩を並べて走った中での奮闘はチームに勢いをもたらした。
そして、それをエース・山本が5区で加速させる。
「序盤に落ち着いて入り、上りに入ってからペースを上げるレースができたと思います。前回の区間賞から区間3位の選手の定点通過タイムを覚えていて、そのイメージで走ったのがハマりました」
上りだけでなく最高点から往路のフィニッシュまで駆け降りる下りでも他を突き放す強さを見せ、区間新記録樹立に成功した。
この快走で知れ渡った山本の愛称、〝山の妖精〟は今大会のハイライトのひとつと言えるだろう。
そして、櫛部監督が挙げた通り、終盤区間の柱となったのが大学駅伝初出走の山中秀真(3年)。10位でタスキを受けたが、すぐに9位争いに加わった。

櫛部監督は「コンディショニング の面で成功した今回の経験を新チー ムでも生かしたい」と話している
「9位争いももちろん大切ですが、それ以上に11位を引き離してシード権を確かなものにしようと考え、途中、並走していた東洋大の選手に使われてもいいので、あえて前に出て引っ張ったんです」という攻めの走り。結果的にフィニッシュ直前で東洋大との9位争いも制した。
往路、特殊区間(5区、6区)、そして復路の要所で配置された選手が、それぞれに役目を果たしたのである。

「ベストな10人を選ぶことができた」(櫛部監督)
正月に行われた今季最後の学生駅伝で輝きを見せた城西大学。エースが大舞台で力を発揮しただけでなく、新戦力も多く台頭し、10区間すべてで思い描いていた駅伝を展開できたことが好結果の理由だ。その前提にあったのはチーム全体に浸透したコンディショニングへの高い意識。年間を通じて適切な取り組みを進め、それぞれの選手が走力向上に成功したのである。年間を通じて身体のメンテナンスを徹底
新春の学生駅伝で9位と、5年ぶりのシード権を獲得した城西大学。5区で山本唯翔(3年)が区間新記録の快走で9位に浮上すると、そこからフィニッシュまで大きく順位を落とすことなく粘り切った。 [caption id="attachment_93212" align="alignnone" width="800"]
要所でキーマンが役目を果たし5年ぶりのシード権獲得
10名すべての選手が崩れなかったことがシード権獲得につながった要因だが、その中でもレースの行方を左右したキーポイントはある。 1区の野村颯斗(3年)は前々回、6区で山を下ったチームの中核選手。今季はスピード面の向上を評価されスタート役を任された。ここで終盤まで上位争いを展開し、先頭と29秒差でタスキをつなぎ、流れを作ることに成功した。「トップと30秒以内でつなげたので最低限の仕事は果たせました」と本人も納得のパフォーマンスだ。 エース区間の2区に抜てきされた1年生、斎藤将也が区間15位ながらシード権が狙える範囲で粘ったことも大きい。 「中盤まで区間11位前後だったので、終盤にペースを落としたのは実力不足です」と本人は反省顔だが、他大学のエースと肩を並べて走った中での奮闘はチームに勢いをもたらした。 そして、それをエース・山本が5区で加速させる。 「序盤に落ち着いて入り、上りに入ってからペースを上げるレースができたと思います。前回の区間賞から区間3位の選手の定点通過タイムを覚えていて、そのイメージで走ったのがハマりました」 上りだけでなく最高点から往路のフィニッシュまで駆け降りる下りでも他を突き放す強さを見せ、区間新記録樹立に成功した。 この快走で知れ渡った山本の愛称、〝山の妖精〟は今大会のハイライトのひとつと言えるだろう。 そして、櫛部監督が挙げた通り、終盤区間の柱となったのが大学駅伝初出走の山中秀真(3年)。10位でタスキを受けたが、すぐに9位争いに加わった。 [caption id="attachment_93214" align="alignnone" width="800"]
「RUNSHOT」の継続摂取がトレーニングの継続を実現
この4名の選手たちも大舞台に向けたコンディショニングが成功したからこその好走だったことは言うまでもない。彼らはRUNSHOTが重要な役目を果たしたと異口同音に語る。 「RUNSHOTは故障対策としてポイント練習後には欠かせないアイテムです。また、貧血対策としてコラーゲンの粉末も毎晩の夜に食事と一緒に摂っています」(野村) 「RUNSHOTは継続して摂ることでより効果を実感できます。食事、練習への意識とともに、RUNSHOTを積極的に活用する意識も強く持つようにしています」(山本) 斎藤は高校時代、サプリメントはまったく利用していなかったが、「大学に入って練習の質も量も上がったのに、そこについていけて力を伸ばせているのはRUNSHOTのおかげ。加えて、僕も食事の時に味噌汁に小さじ1杯くらいコラーゲン粉末を入れて飲んでいます。疲労が溜まりやすい体質なのですが、それも軽減されています」と今季の大飛躍の陰にRUNSHOTがあったことを明かす。 [caption id="attachment_93213" align="alignnone" width="800"]

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
セイコーGGPトラックの海外勢をチェック! ●男子100m ピジェイ・オースティン(米国)9秒89 ジェローム・ブレーク(カナダ)10秒00 ● 男子200m ロバート・グレゴリー(米国)19秒60 イアン・カー(バーレ […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
伊東明日香の加入を発表する東京メトロ女子駅伝部 【選手入部のお知らせ】日頃より #東京メトロ女子駅伝部 (マーキュリー)を応援いただき、ありがとうございます。5月1日付けで、下記の選手が入部いたしました。 伊東 明日香 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)