2023.02.09
日本陸連は2月9日、来年に控えるパリ五輪のマラソン代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のコース発表会見を開いた。
今年10月15日に行われるパリ五輪MGC。国立競技場発着で、一部周回を取り入れたコースとなった。
会見にオンラインで登壇した日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクターは「折り返しが6カ所あり、10kmを2周ほど周回コースが特徴」と解説し、「あまり日本ではなじみのないコース設定」と言う。最後の5kmが上り坂となるため、「強い選手を派遣するためにもタフなコースで勝負を重視したレースになる」と言う。
前回(出場:男子30人、女子10人)よりも大幅に増えて2月9日時点で男子48人、女子26人が出場権を得ている。
前回出場した福士加代子さんも会見に登壇。「折り返しもあるので前回よりタフなコースで選手は大変。勝負所がいろいろありそう」と感想を述べる。出場権を得ている鎧坂哲哉(旭化成)は「折り返しが多く脚を使ってしまいそうなので注意しながら走りたい」と語った。今回もペースメーカー不在で、記録よりも「強い選手が勝つ」(福士)ことになりそう。
日本陸連・瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは「スピード、スタミナ、強さすべてを備える選手」を選考できるコースとし、「コンパクトで応援しやすい」と沿道での応援を呼びかける。
日本陸連の尾縣貢会長は「前回以上の素晴らしい熱いレースになると思う。多くのファン、国民に注目していただき、多くの方々に沿道に声援を送っていただければ」と語った。
MGCは東京五輪の代表選考会として発足した選考方式で、上位2名が出場権を獲得。今大会の出場資格は2021年11月以降のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズの対象大会で出場記録・順位をクリアした選手に加え、海外などを含めた対象レースにおける「ワイルドカード」で獲得した選手となる。このあとの、大阪マラソン、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソンも対象。
スタート時間や具体的な内定への条件など、大会要項は4月上旬以降に発表予定。男子がTBS、女子はNHKで放送されることも合わせて発表されている。
3枠目についてはMGC後に開催される「MGCファイナルチャレンジ」を経て、「定められた条件をクリアした場合」に内定する。ファイナルチャレンジの指定大会については3月中旬以降に発表される見込み。
◎パリ五輪MGCコース
国立競技場スタート~富久町~水道橋~神保町~須田町~上野広小路(第一折り返し)~日本橋~銀座~日比谷~内幸町(第二折り返し)~須田町~小川町(第三折り返し)~上野広小路(第四折り返し)~内幸町(第五折り返し)~須田町~神保町~大手町・内堀通り(第六折り返し)~水道橋~富久町~国立競技場フィニッシュ
次ページ 【写真】パリ五輪MGCコース決定!
パリ五輪MGCコースをチェック
🏟️#MGC コース ✅紹介映像https://t.co/0EK6bDO6Gb 国立競技場スタート 富久町 水道橋 神保町 須田町 上野広小路 第1折返 日本橋 銀座 日比谷 内幸町 第2折返 須田町 小川町 第3折返 上野広小路 第4折返 内幸町 第5折返 須田町 神保町 大手町・内堀通り 第6折返 水道橋 富久町 国立競技場フィニッシュ pic.twitter.com/tWUILk4yFF
— 日本陸上競技連盟 (@jaaf_official) February 9, 2023
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム
KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)