HOME 海外

2022.10.17

アヤナが初マラソン世界最高の2時間17分20秒で優勝 ディババとの競り合い制す/アムステルダム・マラソン
アヤナが初マラソン世界最高の2時間17分20秒で優勝 ディババとの競り合い制す/アムステルダム・マラソン

2017年ロンドン世界選手権では女子10000mで優勝したアルマズ・アヤナ(エチオピア)


10月16日、アムステルダム・マラソンがオランダの当地で開催され、女子ではA.アヤナ(エチオピア)が世界歴代7位、初マラソン世界最高記録の2時間17分20秒で優勝した。

16年リオ五輪10000m金メダリストのアヤナのほか、1500m世界記録保持者のG.ディババ(エチオピア)や19年ドーハ世界選手権5000m4位のT.ゲメチュ(エチオピア)と、トラックで活躍したランナーたちがマラソンに初挑戦することで注目を集めた今大会。男子ペースメーカーに引っ張られ、10kmを32分43秒、中間点を1時間9分26秒で通過した。

30kmを過ぎてからゲメチュが脱落。さらに35km過ぎにアヤナが仕掛けると、ディババとの差が徐々に開き、40kmでは30秒のリードを奪った。アヤナはそのまま逃げ切り、トップでフィニッシュ。今年4月のハンブルグ・マラソンでY.イェフアラウ(エチオピア)がマークした初マラソン世界最高(2時間17分23秒)を上回った。ディババが45秒差の2時間18分05秒で続き、ゲメチュも2時間18分59秒と2時間18分台。2時間22分45秒で4位のN.アマニュエル(エリトリア)も初マラソンだった。

アヤナは15年世界選手権5000mで大会新の14分26秒83で優勝。翌年のリオ五輪10000mを29分17秒45の世界記録(当時)で勝ったほか、5000mでも銅メダルを獲得した。17年の世界選手権でも10000mを制した後、ケガや出産で競技を離れていたものの、今年4月から復帰していた。

男子はT.ゲタチュウ(エチオピア)が自己新の2時間4分49秒で快勝。2時間4分54秒で2位のT.キプルト(ケニア)、2時間4分57秒で3位のB.アスマレ(エチオピア)も自己記録を更新した。日本勢は大六野秀畝(旭化成)が2時間12分39秒で21位、富安央(JR東日本)2時間15分24秒で24位だったほか、佐藤悠基(SGホールディングス)は途中棄権となった。

■女子マラソン世界歴代10傑〔2022.10.16時点〕
2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)     2019.10.13
2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9
2.15.25 P.ラドクリフ(英国)     2003. 4.13
2.15.37 T.アセファ(エチオピア)   2022. 9.25
2.17.01 M.ケイタニー(ケニア)    2017. 4.23
2.17.16 P.ジェプチルチル(ケニア)  2020.12. 6
2.17.20 A.アヤナ(エチオピア)    2022.10.16
2.17.23 Y.イェフアラウ(エチオピア) 2022. 4.24
2.17.41 W.デゲファ(エチオピア)   2019. 1.25
2.17.43 J.ジェプコスゲイ(ケニア)  2021.10. 3

広告の下にコンテンツが続きます
10月16日、アムステルダム・マラソンがオランダの当地で開催され、女子ではA.アヤナ(エチオピア)が世界歴代7位、初マラソン世界最高記録の2時間17分20秒で優勝した。 16年リオ五輪10000m金メダリストのアヤナのほか、1500m世界記録保持者のG.ディババ(エチオピア)や19年ドーハ世界選手権5000m4位のT.ゲメチュ(エチオピア)と、トラックで活躍したランナーたちがマラソンに初挑戦することで注目を集めた今大会。男子ペースメーカーに引っ張られ、10kmを32分43秒、中間点を1時間9分26秒で通過した。 30kmを過ぎてからゲメチュが脱落。さらに35km過ぎにアヤナが仕掛けると、ディババとの差が徐々に開き、40kmでは30秒のリードを奪った。アヤナはそのまま逃げ切り、トップでフィニッシュ。今年4月のハンブルグ・マラソンでY.イェフアラウ(エチオピア)がマークした初マラソン世界最高(2時間17分23秒)を上回った。ディババが45秒差の2時間18分05秒で続き、ゲメチュも2時間18分59秒と2時間18分台。2時間22分45秒で4位のN.アマニュエル(エリトリア)も初マラソンだった。 アヤナは15年世界選手権5000mで大会新の14分26秒83で優勝。翌年のリオ五輪10000mを29分17秒45の世界記録(当時)で勝ったほか、5000mでも銅メダルを獲得した。17年の世界選手権でも10000mを制した後、ケガや出産で競技を離れていたものの、今年4月から復帰していた。 男子はT.ゲタチュウ(エチオピア)が自己新の2時間4分49秒で快勝。2時間4分54秒で2位のT.キプルト(ケニア)、2時間4分57秒で3位のB.アスマレ(エチオピア)も自己記録を更新した。日本勢は大六野秀畝(旭化成)が2時間12分39秒で21位、富安央(JR東日本)2時間15分24秒で24位だったほか、佐藤悠基(SGホールディングス)は途中棄権となった。 ■女子マラソン世界歴代10傑〔2022.10.16時点〕 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)     2019.10.13 2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9 2.15.25 P.ラドクリフ(英国)     2003. 4.13 2.15.37 T.アセファ(エチオピア)   2022. 9.25 2.17.01 M.ケイタニー(ケニア)    2017. 4.23 2.17.16 P.ジェプチルチル(ケニア)  2020.12. 6 2.17.20 A.アヤナ(エチオピア)    2022.10.16 2.17.23 Y.イェフアラウ(エチオピア) 2022. 4.24 2.17.41 W.デゲファ(エチオピア)   2019. 1.25 2.17.43 J.ジェプコスゲイ(ケニア)  2021.10. 3

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.22

セイコーGGP男子400m パリ五輪代表の佐藤拳太郎、佐藤風雅、中島佑気ジョセフ出場 海外では東京五輪4位チェリー参戦

日本陸連は4月22日、セイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第7弾を発表した。 発表されたのは男子400m。日本勢は佐藤拳太郎(富士通)に加え、佐藤風雅(ミズノ)、中島佑気ジョセフ(富士通 […]

NEWS M&Aベストパートナーズがお披露目会!4月から選手10人で本格始動 神野大地「一枚岩になって戦っていく」

2025.04.22

M&Aベストパートナーズがお披露目会!4月から選手10人で本格始動 神野大地「一枚岩になって戦っていく」

株式会社M&Aベストパートナーズは4月21日、東京都内で同社の陸上部「MABPマーヴェリック」のお披露目会を開いた。 チームは2023年12月に発足。プロランナーとして活動する青学大OBの神野大地をプレイングマネージャー […]

NEWS 男子4×100mR代表にサニブラウン、鵜澤飛羽、西岡尚輝らが選出! 9月の世界陸上につながる一戦/世界リレー

2025.04.21

男子4×100mR代表にサニブラウン、鵜澤飛羽、西岡尚輝らが選出! 9月の世界陸上につながる一戦/世界リレー

日本陸連は4月21日、来月行われる世界リレーの代表メンバーを発表した。 大会は男女の4×100mリレー、4×400mリレー、そして男女混合の4×400mリレーの5種目を実施。日本からは男子4×100mリレーのみを派遣する […]

NEWS 38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

2025.04.21

38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

4月19日、ジャマイカ・キングストンで「ヴェロシティ・フェスト」が行われ、2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メダリストのレジェンド・S.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が昨年8月のパリ五輪以来のレースに […]

NEWS Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

2025.04.21

Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

Hondaは4月21日、2025年度体制にケニア人ランナーのランガット・ベナードが加入したと発表した。 二十歳のベナードは23年度まで小森コーポレーションに在籍。今年1月に10kmで27分11秒、3月にハーフマラソンで5 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top