
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
来年正月の第99回箱根駅伝の出場権を懸けた箱根駅伝予選会が行われ、15km通過時点で7人に絞られた日本人先頭争いから抜け出したのは専大の木村暁仁(3年)だった。17km過ぎにスパートして他大学のライバルを引き離すと、終盤は前を行く留学生を追い詰める力走で日本人トップ(8位/1時間2分32秒)を占めた。
「16km過ぎにコース上でチームメイトから、(総合10位と)15秒差の12位と言われたので、タイムを稼がないといけないと思って、予定より2kmくらい早いタイミングだったんですけどペースを上げました。その瞬間に両脚がつってしまって、正直きつかったですが、最後まで粘れてよかったです」
チームを3年連続本戦出場に導く意地の走り。15kmからの5kmを14分55秒で駆け抜け、他大学のライバルを引き離した。同校にとっては座間マボロベネディック(座間紅弥)以来となる16年ぶりの日本人トップを勝ち取った。
今年の箱根駅伝では1区4位と好走。これまでの2年間はケガに苦しんできたが、今年は大学3年目にして初めて夏合宿を完全消化した。その中身も実業団合宿への参加や、チームメイトの留学生ダンカン・キサイサ(2年)と同じメニューでの練習など、質の高い練習をこなし、「箱根の結果もそうですし、年々着実に成長できていると実感できたし、自身にもつながっている」という。
だからこそ、今大会で「日本人トップを取る」という思いは人一倍強かった。10月に入ってからは、今大会に向けて、あらゆるレースプランを想定してノートに書きこんだ。
「本当にいろいろ考えましたね。1kmで転倒した場合とか、給水が取れなかったりというアクシデントからレース展開まで、それこそ100パターンくらい考えたと思います」
レース序盤、東海大の石原翔太郎(3年)が前を行く留学生勢を日本人選手ではただ1人追いかけて飛び出した場面でも、「彼のペースがどこかで落ち着いて、公園に入るあたりで追いつければ」と慌てることはなかった。立川市街地から昭和記念公園内に戻ってくる約14km地点あたりでも、「公園に戻ってきた時に(日本人)先頭争いに加わっていれば勝てる」と思い描いていた展開がピタリとはまったレースだった。
スタート前には、今月10日の出雲駅伝で優勝のゴールテープを切った長野・佐久長聖高時代のチームメイト、駒大の鈴木芽吹(3年)から「テレビで応援してるよ」というメッセージをもらった木村。「彼はフィニッシュする時に泣いていたので、自分は絶対笑ってフィニッシュしようと思ったんですけど、ちゃんとできてたか心配です」とおどけて見せる一面も。
本戦に向けては「箱根ではエースとして勝負したいので、難しいコースですが2区に挑戦したいと思っています。今回はハーフマラソンの専大記録を更新できましたが、(箱根の)シード校のエース達が出ていれば61分台で走ったはず。さらに戦える力をつけて、チームに流れを作る走りができれば」と今回の課題を掲げて、本戦での躍進を誓った。
文/田中 葵
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
来年正月の第99回箱根駅伝の出場権を懸けた箱根駅伝予選会が行われ、15km通過時点で7人に絞られた日本人先頭争いから抜け出したのは専大の木村暁仁(3年)だった。17km過ぎにスパートして他大学のライバルを引き離すと、終盤は前を行く留学生を追い詰める力走で日本人トップ(8位/1時間2分32秒)を占めた。
「16km過ぎにコース上でチームメイトから、(総合10位と)15秒差の12位と言われたので、タイムを稼がないといけないと思って、予定より2kmくらい早いタイミングだったんですけどペースを上げました。その瞬間に両脚がつってしまって、正直きつかったですが、最後まで粘れてよかったです」
チームを3年連続本戦出場に導く意地の走り。15kmからの5kmを14分55秒で駆け抜け、他大学のライバルを引き離した。同校にとっては座間マボロベネディック(座間紅弥)以来となる16年ぶりの日本人トップを勝ち取った。
今年の箱根駅伝では1区4位と好走。これまでの2年間はケガに苦しんできたが、今年は大学3年目にして初めて夏合宿を完全消化した。その中身も実業団合宿への参加や、チームメイトの留学生ダンカン・キサイサ(2年)と同じメニューでの練習など、質の高い練習をこなし、「箱根の結果もそうですし、年々着実に成長できていると実感できたし、自身にもつながっている」という。
だからこそ、今大会で「日本人トップを取る」という思いは人一倍強かった。10月に入ってからは、今大会に向けて、あらゆるレースプランを想定してノートに書きこんだ。
「本当にいろいろ考えましたね。1kmで転倒した場合とか、給水が取れなかったりというアクシデントからレース展開まで、それこそ100パターンくらい考えたと思います」
レース序盤、東海大の石原翔太郎(3年)が前を行く留学生勢を日本人選手ではただ1人追いかけて飛び出した場面でも、「彼のペースがどこかで落ち着いて、公園に入るあたりで追いつければ」と慌てることはなかった。立川市街地から昭和記念公園内に戻ってくる約14km地点あたりでも、「公園に戻ってきた時に(日本人)先頭争いに加わっていれば勝てる」と思い描いていた展開がピタリとはまったレースだった。
スタート前には、今月10日の出雲駅伝で優勝のゴールテープを切った長野・佐久長聖高時代のチームメイト、駒大の鈴木芽吹(3年)から「テレビで応援してるよ」というメッセージをもらった木村。「彼はフィニッシュする時に泣いていたので、自分は絶対笑ってフィニッシュしようと思ったんですけど、ちゃんとできてたか心配です」とおどけて見せる一面も。
本戦に向けては「箱根ではエースとして勝負したいので、難しいコースですが2区に挑戦したいと思っています。今回はハーフマラソンの専大記録を更新できましたが、(箱根の)シード校のエース達が出ていれば61分台で走ったはず。さらに戦える力をつけて、チームに流れを作る走りができれば」と今回の課題を掲げて、本戦での躍進を誓った。
文/田中 葵 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.05.11
ミズノが新作ランニングシューズを発表! 2年ぶりの箱根駅伝出場を狙う法大もイベントに登壇
2026.05.09
【女子棒高跳】松浦清愛(久御山高2京都) 4m10=U18日本タイ&高校歴代4位タイ
2026.05.10
【大会結果】第13回木南道孝記念(2026年5月10日)
-
2026.05.06
-
2026.05.08
-
2026.05.09
-
2026.04.24
Latest articles 最新の記事
2026.05.12
セイコーの次世代育成活動「時育®」スポーツ新CMを公開、CMソングにMISIAさんの新曲「太陽のパレード」を採用
セイコーグループ株式会社は5月12日、次世代育成活動「時育®」の取り組みをより多くの方に共感してもらうことを目指し、セイコーグループアンバサダーである歌手MISIAさんの楽曲を採用した新たな企業CMを制作したことを発表し […]
2026.05.11
【竹澤健介の視点】王者・鈴木芽吹選手の「アベレージ力」光る 世界へのスタートラインはアジアを制すること/木南記念
5月10日に木南記念で行われた名古屋アジア大会代表選考最重要競技会の男子10000mで、男子は鈴木芽吹(トヨタ自動車)がアジア大会派遣設定記録(27分31秒27)をクリアする27分20分11秒で優勝し、初の代表に内定した […]
2026.05.11
ミズノが新作ランニングシューズを発表! 2年ぶりの箱根駅伝出場を狙う法大もイベントに登壇
ミズノは6月19日に発売する新作ランニングシューズ「MIZUNO NEO VISTA 3」の商品説明会・トークセッション&試走会イベントを開いた。 「MIZUNO NEO VISTA 3」は、ランニングにおいて重要となる […]
2026.05.11
ミズノから反発性を特長とする新作ランニングシューズ「MIZUNO NEO VISTA 3」が6月19日から発売!
ミズノは5月11日、反発性を特長とするスーパートレーナー「MIZUNO NEO VISTA」シリーズの最新モデルとして、走行効率と安定性を追求した「MIZUNO NEO VISTA 3(ミズノネオビスタスリー)」を6月1 […]
2026.05.11
大正大学が陸上競技部創立!初代監督に添田正美氏就任、創立100周年の節目に「箱根駅伝出場」掲げて「ゼロからの挑戦」
大正大学は5月11日、2026年4月1日付で陸上競技部を設立したことと、添田正美氏の初代監督に就任したことを発表した。 2026年に創立100周年を迎えたことをきっかけに、学生の競技力向上と大学ブランドの発信強化を目的と […]
Latest Issue
最新号
2026年5月号 (4月14日発売)
2026シーズン展望
中距離特集ほか