◇第77回栃木国体(10月6~10日/宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎ)2日目
3年ぶりの開催となった国体が栃木県宇都宮市で開かれ、大会2日目は男女13種目で決勝が行われた。
前日に続いて雨が降り続き、最高気温が13.5度と厳しいコンディション。記録面では低調となったが、各種目で好勝負が展開された。
成年男子やり投ではオレゴン世界選手権9位のディーン元気(兵庫・ミズノ)が登場。1投目に72m89を放ちトップに立つと、その後も記録を伸ばし、5投目には80m04をスロー。2位に5m以上の大差をつけて貫禄勝ちを納めた。成年男子800mは今季薄田健太郎(神奈川・筑波大M2)が終盤に抜け出し、1分49秒84でV。成年女子砲丸投では郡菜々佳(新潟・新潟アルビレックスRC)が15m55で優勝を飾った。
中高生が出場する少年の部では、8月の徳島インターハイの勝者たちが強さを発揮。少年男子A100mの関口裕太(新潟・東京学館新潟高3) 、少年男子共通800mの大野聖登(秋田・秋田工高3)、少年女子A砲丸投の奥山琴未(岡山・岡山商大附高3)、少年女子共通3000mのK.カロライン(鹿児島・神村学園2)、少年共通走高跳の森﨑優希(東京・明星学園高2)がインターハイに続き勝利を収めた。
また、今大会からの新種目となった少年Aの男女300mハードルでも、インターハイ400mハードルチャンピオンの紺野稜真(山形・九里学園高3)と瀧野未来(京都・京都橘高2)が初代優勝者に輝いている。
一方、少年女子共通走幅跳では高校1年生でU20世界選手権代表の近藤いおん(東京・城西高1)が5回目に6m07(+2.5)を跳び、インターハイ女王の松村琴都(愛知・瑞陵高2)を逆転。殊勲の優勝を果たした。また、少年女子A100mでは先村若奈(山口・高川学園高2)が12秒11(-0.9)で1位。小学時代から全国大会で活躍してきたスプリンターが初の日本一に輝いた。
大会3日目の7日には、16種目で決勝が行われる。
●2日目の優勝者
<男子>
成年800m 薄田健太郎(神奈川・筑波大M2) 1分49秒84
成年やり投 ディーン元気(兵庫・ミズノ) 80m04
少年A100m 関口裕太(新潟・東京学館新潟高3) 10秒63(+0.3)
少年A300mH 紺野稜真(山形・九里学園高3) 36秒13
少年A走幅跳 中村大空(群馬・東農大二高3) 7m56(+0.9)
少年共通800m 大野聖登(秋田・秋田工高3) 1分50秒75
<女子>
成年砲丸投 郡菜々佳(新潟・新潟アルビレックスRC) 15m55
少年A100m 先村若奈(山口・高川学園高2) 12秒11(-0.9)
少年A300mH 瀧野未来(京都・京都橘高2) 42秒03
少年A砲丸投 奥山琴未(岡山・岡山商大附高3) 14m58
少年共通3000m K.カロライン(鹿児島・神村学園2)8分56秒79
少年共通走高跳 森﨑優希(東京・明星学園高2) 1m74
少年共通走幅跳 近藤いおん(東京・城西高1) 6m07(+2.5)

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)