HOME 国内

2022.09.23

萩谷楓は10000m31分55秒04の3位「原点に戻って謙虚に」今後は距離延ばす意向も/全日本実業団
萩谷楓は10000m31分55秒04の3位「原点に戻って謙虚に」今後は距離延ばす意向も/全日本実業団

◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)1日目

全日本実業団対抗選手権1日目に行われた女子10000mは、カマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が31分17秒40で優勝。2位にカムル・パウリン・カベケ(ルートインホテルズ)が31分20秒02で続き、日本人トップの3位に萩谷楓(エディオン)が入った。

広告の下にコンテンツが続きます

オレゴン世界選手権5000m代表の萩谷。「ペースは考えずに海外選手について行こうと思った」という。スローな流れから2、3周目にペースが上がり「少し速いと思ってしまった」と気後れし、3000m付近からはトップ集団と離れてしまった。「海外では当たり前で、あそこでついて行かないとズルズル行くのはわかっていました。我慢するのが大事」と悔やむ。タイム面でも「自己記録(31分35秒67)くらい出れば駅伝にも弾みがついたと思いますが……」と、31分55秒04に唇を噛んだ。

昨年の東京五輪に続いてオレゴン世界選手権にも出場。だが、15分53秒39と世界の壁に跳ね返された。気持ちが切れてやる気が湧かないほど落ち込んだという。「原点に返って、長野東高校時代のように謙虚に」と初心を思い出し、「国内で3位以内に入っても世界を考えれば差がある」と、もう一度這い上がる構えからリスタートを切った。今は「時間が解決してくれる部分もある」と、駅伝に向けて気持ちを入れている。

「今後は距離を延ばしていきたい」と萩谷。以前から挑戦したいという思いを持つマラソンへの準備も徐々にしつつ、「種目を限定せず」と1500mを含めてスピード、スタミナ、レース経験などを磨いていく。再び世界へ立つために。原点回帰した萩谷の逆襲が始まる。

◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)1日目 全日本実業団対抗選手権1日目に行われた女子10000mは、カマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が31分17秒40で優勝。2位にカムル・パウリン・カベケ(ルートインホテルズ)が31分20秒02で続き、日本人トップの3位に萩谷楓(エディオン)が入った。 オレゴン世界選手権5000m代表の萩谷。「ペースは考えずに海外選手について行こうと思った」という。スローな流れから2、3周目にペースが上がり「少し速いと思ってしまった」と気後れし、3000m付近からはトップ集団と離れてしまった。「海外では当たり前で、あそこでついて行かないとズルズル行くのはわかっていました。我慢するのが大事」と悔やむ。タイム面でも「自己記録(31分35秒67)くらい出れば駅伝にも弾みがついたと思いますが……」と、31分55秒04に唇を噛んだ。 昨年の東京五輪に続いてオレゴン世界選手権にも出場。だが、15分53秒39と世界の壁に跳ね返された。気持ちが切れてやる気が湧かないほど落ち込んだという。「原点に返って、長野東高校時代のように謙虚に」と初心を思い出し、「国内で3位以内に入っても世界を考えれば差がある」と、もう一度這い上がる構えからリスタートを切った。今は「時間が解決してくれる部分もある」と、駅伝に向けて気持ちを入れている。 「今後は距離を延ばしていきたい」と萩谷。以前から挑戦したいという思いを持つマラソンへの準備も徐々にしつつ、「種目を限定せず」と1500mを含めてスピード、スタミナ、レース経験などを磨いていく。再び世界へ立つために。原点回帰した萩谷の逆襲が始まる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩

東京陸協は26年1月1日に開催される第74回元旦競歩(兼東京選手権競歩)のエントリー選手を発表した。 男子20kmには、9月の東京世界選手権35kmで銅メダルに輝いた勝木隼人(自衛隊体育学校)がエントリー。23年ワールド […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 失意から復活、トラックで勢い 前回の箱根駅伝予選会で総合14位に終わ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 全日本では4人抜きの力走 3年ぶりに11月の全日本大学駅伝に戻ってき […]

NEWS 箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 主要区間の経験者残る 前回6位の城西大がチーム最高成績の3位以内を目 […]

NEWS 予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

2025.12.19

予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

男子第76回全国高校駅伝(12月21日/京都・7区間42.195km)に出場する58校を都道府県大会と地区大会で出されたタイムと、5000mのチーム内上位7人の平均タイム(12月上旬判明分)でランキング化した。 男子レー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top