HOME 世界陸上、海外

2022.07.25

21歳インゲブリグトセンが5000m13分09秒24 で初制覇!ラスト勝負でライバル圧倒、1500m銀の雪辱/世界陸上
21歳インゲブリグトセンが5000m13分09秒24 で初制覇!ラスト勝負でライバル圧倒、1500m銀の雪辱/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)10日目

オレゴン世界陸上10日目のイブニングセッションに行われた男子5000m決勝。ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が13分09秒24で初優勝を飾り、この種目で北欧勢初の金メダルに輝いた。

序盤は10000mで連覇を飾ったジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)らアフリカ勢が先頭集団前方で駆け引きをする展開。インゲブリグトセンは後方待機で、じっと隙をうかがう。5日目の1500mは、ラスト勝負で競り負けて銀メダル。東京五輪に続く金を逃したことで、この種目は勝負に徹してきた。

今季、この種目は5月6日に同じ米国・カリフォルニアでのレース(13分02秒03で1位)に1度出場しただけだが、レースの流れを読む。1500mで世界歴代8位の3分28秒32のスピードは、出場選手の中では随一。その力を発揮できる展開に持ち込めばいい。4000mを10分46秒で通過。ここで、インゲブリグトセンが前に出て、ライバルたちを抑え込む。そしてラスト1周、狙い通りのスパートで他を圧倒。最後は勝利をアピールしながらフィニッシュした。

世界陸上では2007年大阪大会のバーナード・ラガト(米国)以来の1500m、5000m2冠は逃したが、まだ21歳。今後の世界大会でいくらでもチャンスがあるだろう。

陸上一家に生まれた7人兄弟の五男。東京五輪に続き、世界にその実力を示した。これから間違いなく、世界の中長距離のリーダーとなっていくだろう。

広告の下にコンテンツが続きます

■男子5000m上位成績
1位 ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)13分09秒24
2位 ヤコブ・クロプ(ケニア)        13分09秒98
3位 オスカー・チェリモ(ウガンダ)     13分10秒20
4位 ルイス・グリハルバ(グアテマラ)    13分10秒44
5位 モハメド・アーメド(カナダ)      13分10秒46
6位 グラント・フィッシャー(米国)     13分11秒65
7位 ニコラス・キプロプ(ケニア)      13分11秒97
8位 ヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)   13分12秒09

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)10日目 オレゴン世界陸上10日目のイブニングセッションに行われた男子5000m決勝。ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が13分09秒24で初優勝を飾り、この種目で北欧勢初の金メダルに輝いた。 序盤は10000mで連覇を飾ったジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)らアフリカ勢が先頭集団前方で駆け引きをする展開。インゲブリグトセンは後方待機で、じっと隙をうかがう。5日目の1500mは、ラスト勝負で競り負けて銀メダル。東京五輪に続く金を逃したことで、この種目は勝負に徹してきた。 今季、この種目は5月6日に同じ米国・カリフォルニアでのレース(13分02秒03で1位)に1度出場しただけだが、レースの流れを読む。1500mで世界歴代8位の3分28秒32のスピードは、出場選手の中では随一。その力を発揮できる展開に持ち込めばいい。4000mを10分46秒で通過。ここで、インゲブリグトセンが前に出て、ライバルたちを抑え込む。そしてラスト1周、狙い通りのスパートで他を圧倒。最後は勝利をアピールしながらフィニッシュした。 世界陸上では2007年大阪大会のバーナード・ラガト(米国)以来の1500m、5000m2冠は逃したが、まだ21歳。今後の世界大会でいくらでもチャンスがあるだろう。 陸上一家に生まれた7人兄弟の五男。東京五輪に続き、世界にその実力を示した。これから間違いなく、世界の中長距離のリーダーとなっていくだろう。 ■男子5000m上位成績 1位 ヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)13分09秒24 2位 ヤコブ・クロプ(ケニア)        13分09秒98 3位 オスカー・チェリモ(ウガンダ)     13分10秒20 4位 ルイス・グリハルバ(グアテマラ)    13分10秒44 5位 モハメド・アーメド(カナダ)      13分10秒46 6位 グラント・フィッシャー(米国)     13分11秒65 7位 ニコラス・キプロプ(ケニア)      13分11秒97 8位 ヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)   13分12秒09

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.06

走高跳女王・マフチフのユニフォームが世界陸連MOWAに展示

2月6日、世界陸連が同団体サイト内で展開するバーチャルミュージアム「世界陸上競技博物館」(MOWA)に、パリ五輪女子走高跳金メダリストのヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)が五輪で着用したユニフォームの展示を始めたことを発 […]

NEWS 東京世界陸上アンバサダーの織田裕二さん「貴重な大会を満喫したい」思い出は選手からの胴上げ

2025.02.06

東京世界陸上アンバサダーの織田裕二さん「貴重な大会を満喫したい」思い出は選手からの胴上げ

今年9月に行われる東京世界選手権のスペシャルアンバサダーを務める織田裕二さんが都内で取材会を開き、キャスター時代の思い出などを振り返りつつ、東京大会に向けた意気込みなどを語った。 冒頭で「『今年やるんだってね』と言われま […]

NEWS 走高跳・髙橋渚 1m88の自己タイ記録で2位!男子は衛藤昂が2m21で4位/WA室内ツアー

2025.02.06

走高跳・髙橋渚 1m88の自己タイ記録で2位!男子は衛藤昂が2m21で4位/WA室内ツアー

世界陸連(WA)室内ツアー・シルバーのベスキディ・バーが2月4日、チェコ・トジネツで行われた。走高跳のみの競技会として知られる同大会。女子に髙橋渚(センコー)が出場し、1m88の自己タイ記録で2位に入った。 髙橋は1m7 […]

NEWS 日立の小井戸涼が現役引退 「精一杯競技に打ち込むことができた」17年アジア選手権5000m5位

2025.02.06

日立の小井戸涼が現役引退 「精一杯競技に打ち込むことができた」17年アジア選手権5000m5位

2月5日、日立は所属する小井戸涼が1月末で退部したことを発表した。 茨城県出身の小井戸は27歳。中学から本格的に走りはじめ、水城高では駅伝で2度全国大会に出場した。トラックでは3年目に大きく躍進し、インターハイでは150 […]

NEWS Onの最速レーシングシューズ 「Cloudboom Strike」から新色が2月6日より発売! 

2025.02.05

Onの最速レーシングシューズ 「Cloudboom Strike」から新色が2月6日より発売! 

スイスのスポーツブランド「On(オン)」およびオン・ジャパンは2月5日、ブランド史上最速のマラソン向けレーシングシューズ「Cloudboom Strike (クラウドブーム ストライク)」の新カラー、ライムライト / ウ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top