◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)9日目
オレゴン世界陸上9日目のイブニングセッションに行われた男子4×400mリレー予選。1組に入った日本は佐藤風雅(那須環境技術センター)、川端魁人(中京大クラブ)、ウォルシュ・ジュリアン(富士通)、中島佑気ジョセフ(東洋大)のオーダーで臨んだ。
昨年の東京五輪では日本タイ記録(3分00秒76)をマークしながらも予選敗退。今大会はその雪辱を果たすべく、決勝進出を目標に掲げていた。
「日本記録を狙っていた」という佐藤。2019年ドーハ大会、東京五輪を制している米国に食らいついていく。日本選手権者の意地を見せる走りで駆け抜けた。
400mの個人には佐藤、ウォルシュ、川端の3人がフルエントリー。その中で1人だけ予選敗退となった川端は「個人では後半で悔しい思いをしたので」と反省を生かす。前半は海外勢についていくと、課題の後半で「(悔しさを)ぶつけようと思った」と粘りを見せて3走へ。この時点で日本は3位につけていた。
「前の2人がすごく良い順位で来てくれた」と続けてウォルシュも流れに乗っていく。東京五輪では400mに出場するも予選敗退で、4×400mリレーにも出場することができなかった。だが、今季の好調さを発揮して「冷静にいけた」と振り返る。残り100mでジャマイカと並んで、やや前に出ると2位でバトンを渡した。
初の世界大会となった中島。初日の男女混合は1走を務め、今回はアンカーを担った。「先輩たちが良い感じで持ってきてくれた。やるしかない」。気合を入れて走り出す。予選通過順位は組3位まで。ジャマイカ、トリニダードトバゴに中盤で先行される。だが、最後は必死に食らいつき、2位に浮上してフィニッシュした。
タイムは3分01秒53。狙っていた日本記録更新には及ばなかったものの、2003年パリ大会以来19年ぶりに決勝進出を果たし、4人は肩を組んで喜び合った。
全体でも2位となるタイムで予選を通過。「あとは攻めるレースをしてみんなでメダルを取りたい。この世代からマイルのレベルが変わってくると思うのでみなさん見届けてください。お願いします」(ウォルシュ)。
日本記録の更新と2004年アテネ五輪以来18年ぶりの世界大会入賞、さらにその先のメダルへ。決勝でも積極的なレースを見せて、歴史を塗り替えるつもりだ。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.04
日本選手権、2日目も猛暑のため競技時間変更 一部種目を夜に
2025.07.04
東京世界陸上懸けた熱戦!20年ぶり国立開催の日本選手権、今日開幕
2025.07.03
日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ
-
2025.07.03
-
2025.07.03
2025.07.02
HOKAの新作レーシングシューズ「ROCKET X 3」が7月2日に新登場!
-
2025.07.01
-
2025.06.27
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.04
日本選手権、2日目も猛暑のため競技時間変更 一部種目を夜に
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目の競技開始時間の変更が決まった。 広告の下にコンテンツが続きます 主催する日本陸連は、大会前から暑熱に関する […]
2025.07.04
東京世界陸上懸けた熱戦!20年ぶり国立開催の日本選手権、今日開幕
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が今日(7月4日)に開幕する。 広告の下にコンテンツが続きます 初日のトラック種目の決勝は男子3000m障害と女子5 […]
2025.07.03
日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の初日のタイムテーブル変更が発表された。 広告の下にコンテンツが続きます 大会のオープニング種目として女子棒高跳、同 […]
2025.07.03
1500m、5000m出場の田中希実 代表内定とともに「世界陸上で戦うことを意識したレース」を目指す 廣中との対戦「楽しみ」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、女子1500m、5000mに出場する田中希実(New Balance)が […]
2025.07.03
103年ぶり2冠狙う泉谷駿介 世界陸上代表狙い「1日、1日全力でやりきりたい」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子110mハードルと走幅跳に出場する泉谷駿介(住友電工)が登壇した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会