HOME 国内、世界陸上、日本代表
400m日本王者・佐藤風雅は準決勝敗退「そもそものスピードが違った」リレーで奮起誓う/世界陸上
400m日本王者・佐藤風雅は準決勝敗退「そもそものスピードが違った」リレーで奮起誓う/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)6日目

オレゴン世界陸上6日目のイブニングセッションに行われた男子400m準決勝。今年の日本選手権を制している佐藤風雅(那須環境技術センター)が2組に入った。

予選は45秒88をマークし、記録で拾われるプラス2番目で準決勝に進出。その予選では「前半で力を使ってしまった」ことから、「その反省を生かしてリラックスして入りました」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、1レーンに入った佐藤の視界には海外選手がどんどんと加速する姿があった。「そもそものスピードが違って追いつけなかったです」。それでもラストまでしっかり粘り、45秒71で5着。予選よりもタイムを上げて見せた。

作新学院大で力をつけて、社会人4年目。今季は自己ベストを45秒40にまで短縮し、日本選手権も制した。国内では「前半から差をつける」レースで強さを見せてきた佐藤だが、それでも国際大会では通用せず。「100m、200mのスピードが足りない。秋には前半と200mのスピードを磨きたい」。世界を体感したからこそ、さらに上を目指すための指針ができた。

「準決勝、決勝で勝負するためにはやっぱり44秒台が必要」。長く止まっている高野進が出した日本記録44秒78を超えなければならない。それを肌で感じた初の世界大会だった。

佐藤の世界陸上はまだ終わらない。4×400mリレーでは1走となる見込み。「自分が流れを作って(ラップタイム)45秒前半で持ってきたい」と決勝へ向けて快走を見せるつもりだ。

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)6日目 オレゴン世界陸上6日目のイブニングセッションに行われた男子400m準決勝。今年の日本選手権を制している佐藤風雅(那須環境技術センター)が2組に入った。 予選は45秒88をマークし、記録で拾われるプラス2番目で準決勝に進出。その予選では「前半で力を使ってしまった」ことから、「その反省を生かしてリラックスして入りました」と言う。 だが、1レーンに入った佐藤の視界には海外選手がどんどんと加速する姿があった。「そもそものスピードが違って追いつけなかったです」。それでもラストまでしっかり粘り、45秒71で5着。予選よりもタイムを上げて見せた。 作新学院大で力をつけて、社会人4年目。今季は自己ベストを45秒40にまで短縮し、日本選手権も制した。国内では「前半から差をつける」レースで強さを見せてきた佐藤だが、それでも国際大会では通用せず。「100m、200mのスピードが足りない。秋には前半と200mのスピードを磨きたい」。世界を体感したからこそ、さらに上を目指すための指針ができた。 「準決勝、決勝で勝負するためにはやっぱり44秒台が必要」。長く止まっている高野進が出した日本記録44秒78を超えなければならない。それを肌で感じた初の世界大会だった。 佐藤の世界陸上はまだ終わらない。4×400mリレーでは1走となる見込み。「自分が流れを作って(ラップタイム)45秒前半で持ってきたい」と決勝へ向けて快走を見せるつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top