HOME 世界陸上、海外

2022.07.19

三段跳女王ロハスが15m47で悠々3連覇!!15mジャンプ連発で世界大会連勝「6」に伸ばす/世界陸上
三段跳女王ロハスが15m47で悠々3連覇!!15mジャンプ連発で世界大会連勝「6」に伸ばす/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)4日目

オレゴン世界陸上4日目のイブニングセッションに行われた女子三段跳決勝は、女王の独壇場だった。昨年の東京五輪金メダル、15m74の世界記録を持つユリマール・ロハス(ベネズエラ)が2回目に今季ベストの15m47(+1.9)をマークし、2位のシャニエカ・リケッツ(ジャマイカ)に58cmもの大差をつけて悠々と3連覇を飾った。東京五輪と、その間に行われた2018年と今年3月の世界室内選手権を合わせた世界大会の連勝は「6」に伸びた。

今年は世界室内を15m74の世界新で3連覇したあと、屋外初戦は6月に入ってからとスロースタート。練習拠点にするスペインの競技会で6月8日に走幅跳(6m93/+0.4)、11日に三段跳(14m83/+1.0)に出場したのみで、世界陸上に臨んでいた。実戦不足の影響は助走に現れ、踏み切り板に合わない跳躍やファウルを繰り返す。ただ、それでも3回目に15m24(+1.1)、優勝を決めた後の6回目に15m39(+0.5)と、1回目(14m60/+0.3)以外はすべて15mジャンプ。記録以上に、他を圧倒する内容だった。

広告の下にコンテンツが続きます

元バレーボール選手で、190cmを超える長身を生かした雄大な跳躍が持ち味。20歳だった2015年に、世界選手権男子走幅跳で4連覇を誇るイヴァン・ペドロソ氏(キューバ)とSNSを通じて知り合い、指導を受けるためにスペインに渡ったところから、ロハスの輝かしいキャリアが始まった。

ライバルはもはや見当たらない。ロハスの視線の先にあるのは「16m」を跳ぶことのみ。女子史上初の快挙達成は、もう時間の問題だ。

■女子三段跳上位成績
1位 ユリマール・ロハス(ベネズエラ) 15m47(+1.9)
2位 シャニエカ・リケッツ(ジャマイカ) 14m89(+1.7)
3位 トリ・フランクリン(米国) 14m72(+1.8)
4位 レヤニ・ペレス・ヘルナンデス(キューバ) 14m70(+1.9)
5位 テア・ラフォンド(ドミニカ) 14m56(-0.3)
6位 ケトゥラー・オルジ(米国) 14m49(+2.4)
7位 キンベリー・ウィリアムス(ジャマイカ) 14m29(+0.2)
8位 パトリシア・マモナ(ポルトガル) 14m29(+2.1)

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)4日目 オレゴン世界陸上4日目のイブニングセッションに行われた女子三段跳決勝は、女王の独壇場だった。昨年の東京五輪金メダル、15m74の世界記録を持つユリマール・ロハス(ベネズエラ)が2回目に今季ベストの15m47(+1.9)をマークし、2位のシャニエカ・リケッツ(ジャマイカ)に58cmもの大差をつけて悠々と3連覇を飾った。東京五輪と、その間に行われた2018年と今年3月の世界室内選手権を合わせた世界大会の連勝は「6」に伸びた。 今年は世界室内を15m74の世界新で3連覇したあと、屋外初戦は6月に入ってからとスロースタート。練習拠点にするスペインの競技会で6月8日に走幅跳(6m93/+0.4)、11日に三段跳(14m83/+1.0)に出場したのみで、世界陸上に臨んでいた。実戦不足の影響は助走に現れ、踏み切り板に合わない跳躍やファウルを繰り返す。ただ、それでも3回目に15m24(+1.1)、優勝を決めた後の6回目に15m39(+0.5)と、1回目(14m60/+0.3)以外はすべて15mジャンプ。記録以上に、他を圧倒する内容だった。 元バレーボール選手で、190cmを超える長身を生かした雄大な跳躍が持ち味。20歳だった2015年に、世界選手権男子走幅跳で4連覇を誇るイヴァン・ペドロソ氏(キューバ)とSNSを通じて知り合い、指導を受けるためにスペインに渡ったところから、ロハスの輝かしいキャリアが始まった。 ライバルはもはや見当たらない。ロハスの視線の先にあるのは「16m」を跳ぶことのみ。女子史上初の快挙達成は、もう時間の問題だ。 ■女子三段跳上位成績 1位 ユリマール・ロハス(ベネズエラ) 15m47(+1.9) 2位 シャニエカ・リケッツ(ジャマイカ) 14m89(+1.7) 3位 トリ・フランクリン(米国) 14m72(+1.8) 4位 レヤニ・ペレス・ヘルナンデス(キューバ) 14m70(+1.9) 5位 テア・ラフォンド(ドミニカ) 14m56(-0.3) 6位 ケトゥラー・オルジ(米国) 14m49(+2.4) 7位 キンベリー・ウィリアムス(ジャマイカ) 14m29(+0.2) 8位 パトリシア・マモナ(ポルトガル) 14m29(+2.1)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top