HOME ニュース、国内

2022.06.02

日本選手権欠場の山縣亮太「パリ五輪に向けて長い時間をかけてやっていく」手術後のリハビリは順調に消化
日本選手権欠場の山縣亮太「パリ五輪に向けて長い時間をかけてやっていく」手術後のリハビリは順調に消化

男子100m日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が6月2日、オンライン上で記者の取材に応じ、5月25日に発表済みだった日本選手権欠場に至った経緯などを語った。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年は9秒95の日本新記録を樹立し、東京五輪の舞台にも立ったが、100mは予選敗退。2走を務めた4×100mリレーは1走の多田修平(住友電工)からのバトンを受け取ることができずに途中棄権という悔しい思いを味わった。

そこからの再スタートの第一歩が、昨年10月22日に行った右膝の手術。数年前から膝蓋腱炎に悩まされ、その影響で思うような走りができない日々が続いた。その問題を根本的に解決するために手術に踏み切ったのだが、あくまでも「今シーズンに間に合うように見据えて」のこと。だが、復帰には想像以上の時間が必要だった。

「筋肉やケガの部位によっては時間がかかるものもある。根本解決をしようと思ったら、長年しみついてきた動きのクセ、機能改善をしないといけないと考えると、手術をした後のリハビリをやる過程で『ある程度時間をかけて直していかないといけない』と感じた」

現在は、「リハビリの領域から軽いウエイトトレーニングや、ストレングストレーニングの領域に入ってきた」という段階。走るトレーニングは「ほとんど入れていません」。

そのため、日本選手権の回避を決断。「30歳の節目にあたる日本選手権に出られないということを考えると悔しい気持ちもあるし、手術をした段階では2022年シーズンもがんばっていきたいという気持ちだったけど、それがかなわなかったことは残念な気持ちが強い」と複雑な胸中を語る。

ただ、「身体の柔軟性が上がってきた。横にひねる動きや回旋系の動きが苦手だったけど、それができるようになってきた」そうで、「課題がどんどん出てくる」という復帰への過程が、着実に進んでいることを明かす。

東京五輪に向けては「トレーニングを焦った時もあったし、痛みを抱えながらもやらざるを得なかった時が多かった」。今は「うまくいく年、いかない年はある。時間をとる時はしっかりとトレーニングなり、ケアをする時間がとれればいい」と、自分を見つめ直す機会にもなったようだ。

具体的な復帰時期、トレーニング計画は決めず、引き続き基礎作りを進めていく。そのうえで、「2023年シーズンから、もちろん本格的に復帰をしていきたいと思っている」と言う。

「もちろん、実際どうなっているかはその場になってみないとわからないけど、しっかりケガを治して、動きも良くして、2023年シーズンから本格的に復帰していきたい。あせることはないと思っているけど、2024年のパリ五輪に向けて長い時間をかけてやっていきたい」

目標の「五輪のファイナル」がぶれることはない。アスリートとして「年齢の壁は感じていない」ときっぱり。日本最速の男は、世界へ挑戦する日を心待ちにしながら、目の前のやるべきことと向き合っていく。

男子100m日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が6月2日、オンライン上で記者の取材に応じ、5月25日に発表済みだった日本選手権欠場に至った経緯などを語った。 昨年は9秒95の日本新記録を樹立し、東京五輪の舞台にも立ったが、100mは予選敗退。2走を務めた4×100mリレーは1走の多田修平(住友電工)からのバトンを受け取ることができずに途中棄権という悔しい思いを味わった。 そこからの再スタートの第一歩が、昨年10月22日に行った右膝の手術。数年前から膝蓋腱炎に悩まされ、その影響で思うような走りができない日々が続いた。その問題を根本的に解決するために手術に踏み切ったのだが、あくまでも「今シーズンに間に合うように見据えて」のこと。だが、復帰には想像以上の時間が必要だった。 「筋肉やケガの部位によっては時間がかかるものもある。根本解決をしようと思ったら、長年しみついてきた動きのクセ、機能改善をしないといけないと考えると、手術をした後のリハビリをやる過程で『ある程度時間をかけて直していかないといけない』と感じた」 現在は、「リハビリの領域から軽いウエイトトレーニングや、ストレングストレーニングの領域に入ってきた」という段階。走るトレーニングは「ほとんど入れていません」。 そのため、日本選手権の回避を決断。「30歳の節目にあたる日本選手権に出られないということを考えると悔しい気持ちもあるし、手術をした段階では2022年シーズンもがんばっていきたいという気持ちだったけど、それがかなわなかったことは残念な気持ちが強い」と複雑な胸中を語る。 ただ、「身体の柔軟性が上がってきた。横にひねる動きや回旋系の動きが苦手だったけど、それができるようになってきた」そうで、「課題がどんどん出てくる」という復帰への過程が、着実に進んでいることを明かす。 東京五輪に向けては「トレーニングを焦った時もあったし、痛みを抱えながらもやらざるを得なかった時が多かった」。今は「うまくいく年、いかない年はある。時間をとる時はしっかりとトレーニングなり、ケアをする時間がとれればいい」と、自分を見つめ直す機会にもなったようだ。 具体的な復帰時期、トレーニング計画は決めず、引き続き基礎作りを進めていく。そのうえで、「2023年シーズンから、もちろん本格的に復帰をしていきたいと思っている」と言う。 「もちろん、実際どうなっているかはその場になってみないとわからないけど、しっかりケガを治して、動きも良くして、2023年シーズンから本格的に復帰していきたい。あせることはないと思っているけど、2024年のパリ五輪に向けて長い時間をかけてやっていきたい」 目標の「五輪のファイナル」がぶれることはない。アスリートとして「年齢の壁は感じていない」ときっぱり。日本最速の男は、世界へ挑戦する日を心待ちにしながら、目の前のやるべきことと向き合っていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.01.28

最後の箱根路/順大・石岡大侑 思いを込めた主将のラストラン 「苦しくなってからも粘り強い走りができた」

第102回箱根駅伝で力走した選手たちがいる。優勝を手にしたり、区間賞に輝いたりした選手以外にもそれぞれの思いを胸に、タスキをつないだ。最終学年として迎えた選手たちの“最後”の奮闘を紹介する。 「外さない走り」で存在感 順 […]

NEWS IH100m入賞の安川飛翔、北村仁一朗の洛南コンビ、100m10秒39の山田吾愛仁らが東洋大に進学!

2026.01.28

IH100m入賞の安川飛翔、北村仁一朗の洛南コンビ、100m10秒39の山田吾愛仁らが東洋大に進学!

1月28日、東洋大の短距離部門はチームのSNSで今春入学する新入部員8人を発表した。 昨年の広島インターハイで100m3位の安川飛翔と同7位の北村仁一朗の洛南高(京都)コンビがそろって入学。2人が1走、2走を務めた4×1 […]

NEWS 3000m障害絶対王者のエル・バッカリがOnと契約「より大きな成功を目指す」

2026.01.28

3000m障害絶対王者のエル・バッカリがOnと契約「より大きな成功を目指す」

スイスのスポーツブランド「On (オン)」は1月26日、男子3000m障害の五輪金メダリスト、S.エル・バッカリ(モロッコ)がと所属契約したことを発表した。 30歳のエル・バッカリは五輪・世界選手権で累計7つのメダルを獲 […]

NEWS 静岡マラソンに青学大・佐藤有一が招待登録 NDソフト・及川瑠音も出場予定

2026.01.27

静岡マラソンに青学大・佐藤有一が招待登録 NDソフト・及川瑠音も出場予定

1月27日、静岡マラソンの主催者は、3月8日に開催される静岡マラソン2026に、今年の箱根駅伝優勝メンバーの佐藤有一(青学大)が招待選手として出場することを発表した。 佐藤は昨年度まで学生駅伝へ出場はなかったが、今年度は […]

NEWS 最後の箱根路/主将としてまとめた城西大・山中達貴 葛藤も抱えた4年間「最後まで一つになって戦えた」

2026.01.27

最後の箱根路/主将としてまとめた城西大・山中達貴 葛藤も抱えた4年間「最後まで一つになって戦えた」

第102回箱根駅伝で力走した選手たちがいる。優勝を手にしたり、区間賞に輝いたりした選手以外にもそれぞれの思いを胸に、タスキをつないだ。最終学年として迎えた選手たちの“最後”の奮闘を紹介する。 学年リーダーに自ら立候補 誰 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top