
男子100m日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が6月2日、オンライン上で記者の取材に応じ、5月25日に発表済みだった日本選手権欠場に至った経緯などを語った。
昨年は9秒95の日本新記録を樹立し、東京五輪の舞台にも立ったが、100mは予選敗退。2走を務めた4×100mリレーは1走の多田修平(住友電工)からのバトンを受け取ることができずに途中棄権という悔しい思いを味わった。
そこからの再スタートの第一歩が、昨年10月22日に行った右膝の手術。数年前から膝蓋腱炎に悩まされ、その影響で思うような走りができない日々が続いた。その問題を根本的に解決するために手術に踏み切ったのだが、あくまでも「今シーズンに間に合うように見据えて」のこと。だが、復帰には想像以上の時間が必要だった。
「筋肉やケガの部位によっては時間がかかるものもある。根本解決をしようと思ったら、長年しみついてきた動きのクセ、機能改善をしないといけないと考えると、手術をした後のリハビリをやる過程で『ある程度時間をかけて直していかないといけない』と感じた」
現在は、「リハビリの領域から軽いウエイトトレーニングや、ストレングストレーニングの領域に入ってきた」という段階。走るトレーニングは「ほとんど入れていません」。
そのため、日本選手権の回避を決断。「30歳の節目にあたる日本選手権に出られないということを考えると悔しい気持ちもあるし、手術をした段階では2022年シーズンもがんばっていきたいという気持ちだったけど、それがかなわなかったことは残念な気持ちが強い」と複雑な胸中を語る。
ただ、「身体の柔軟性が上がってきた。横にひねる動きや回旋系の動きが苦手だったけど、それができるようになってきた」そうで、「課題がどんどん出てくる」という復帰への過程が、着実に進んでいることを明かす。
東京五輪に向けては「トレーニングを焦った時もあったし、痛みを抱えながらもやらざるを得なかった時が多かった」。今は「うまくいく年、いかない年はある。時間をとる時はしっかりとトレーニングなり、ケアをする時間がとれればいい」と、自分を見つめ直す機会にもなったようだ。
具体的な復帰時期、トレーニング計画は決めず、引き続き基礎作りを進めていく。そのうえで、「2023年シーズンから、もちろん本格的に復帰をしていきたいと思っている」と言う。
「もちろん、実際どうなっているかはその場になってみないとわからないけど、しっかりケガを治して、動きも良くして、2023年シーズンから本格的に復帰していきたい。あせることはないと思っているけど、2024年のパリ五輪に向けて長い時間をかけてやっていきたい」
目標の「五輪のファイナル」がぶれることはない。アスリートとして「年齢の壁は感じていない」ときっぱり。日本最速の男は、世界へ挑戦する日を心待ちにしながら、目の前のやるべきことと向き合っていく。
男子100m日本記録保持者の山縣亮太(セイコー)が6月2日、オンライン上で記者の取材に応じ、5月25日に発表済みだった日本選手権欠場に至った経緯などを語った。
昨年は9秒95の日本新記録を樹立し、東京五輪の舞台にも立ったが、100mは予選敗退。2走を務めた4×100mリレーは1走の多田修平(住友電工)からのバトンを受け取ることができずに途中棄権という悔しい思いを味わった。
そこからの再スタートの第一歩が、昨年10月22日に行った右膝の手術。数年前から膝蓋腱炎に悩まされ、その影響で思うような走りができない日々が続いた。その問題を根本的に解決するために手術に踏み切ったのだが、あくまでも「今シーズンに間に合うように見据えて」のこと。だが、復帰には想像以上の時間が必要だった。
「筋肉やケガの部位によっては時間がかかるものもある。根本解決をしようと思ったら、長年しみついてきた動きのクセ、機能改善をしないといけないと考えると、手術をした後のリハビリをやる過程で『ある程度時間をかけて直していかないといけない』と感じた」
現在は、「リハビリの領域から軽いウエイトトレーニングや、ストレングストレーニングの領域に入ってきた」という段階。走るトレーニングは「ほとんど入れていません」。
そのため、日本選手権の回避を決断。「30歳の節目にあたる日本選手権に出られないということを考えると悔しい気持ちもあるし、手術をした段階では2022年シーズンもがんばっていきたいという気持ちだったけど、それがかなわなかったことは残念な気持ちが強い」と複雑な胸中を語る。
ただ、「身体の柔軟性が上がってきた。横にひねる動きや回旋系の動きが苦手だったけど、それができるようになってきた」そうで、「課題がどんどん出てくる」という復帰への過程が、着実に進んでいることを明かす。
東京五輪に向けては「トレーニングを焦った時もあったし、痛みを抱えながらもやらざるを得なかった時が多かった」。今は「うまくいく年、いかない年はある。時間をとる時はしっかりとトレーニングなり、ケアをする時間がとれればいい」と、自分を見つめ直す機会にもなったようだ。
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