◇織田記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム)
アジア大会選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ広島大会の「第56回織田記念」が行われ、男子100mは東京五輪代表の小池祐貴(住友電工)が制した。
小池は予選を10秒42(+0.3)でトップ通過すると、雨が上がった決勝は向かい風3.3mという条件で10秒49をマークして禄勝ちを収めた。「向かい風3.3mなら“許してあげるか”くらい(のタイム)」と苦笑い。
今年は米国でシーズンイン。「いろいろなレースを試してきた」。その中で、「自分の持ち味である中盤を意識」して、「スタートは80点くらいで出て、顔が起きてから全員かわす」という走りを追求している。そのためには「僕の走り、というより100mはトップスピードが大事。55~65m、もしくは70m付近でトップスピードが来れば」という意識だという。
この日もスタートこそ先行されたものの、中盤で一気に抜け出した。最後は「脚が流れて」ケガのリスクを考えてややスピードを落としたかたちだったが、さすがの強さ。オレゴン世界選手権の参加標準記録は突破できていないが「記録は条件による」と淡々と語る。
5月3日には静岡国際で200mに出場予定。日本選手権も100m、200mにエントリーする見込みで、「2つとも世界選手権の出場権を得て、状態を見て種目を絞るか考えたい」と話した。

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