◇織田記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム)
アジア大会選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ広島大会の「第56回織田記念」が行われ、女子三段跳で森本麻里子(内田建設AC)が4回目に13m56(+1.2)を跳んで優勝した。この記録は日本歴代3位にランクインする。
雨天の中だったが追い風基調の中で行われ、森本は1回目に13m25(+1.2)をマーク。2回目13m10(+2.5)、3回目13m03(+2.1)と安定した跳躍を見せると、4回目にビッグジャンプが誕生した。5回目はファウルも、6回目のほうが4回目より感覚も良かったようで「ほんのわずかなファウルで13m60くらい跳べていた」という。6回目に2位の高島真織子(九電工)が日本歴代9位となる13m35(+0.8)の自己新を跳んだが届かなかった。
今年3月の日本選手権室内では13m31を跳び、花岡麻帆が1999年に作った室内日本記録13m27を23年ぶりに更新していた森本。「室内で技術と助走がかみ合っていなかったのでそこを意識しました。今日は助走のキレがあって、踏み切りに向けてスパッと入れて、うまくホップにいけました」と4回目の試技を振り返る。
森本は大阪・太成学院高時代にはインターハイ走幅跳で2位など活躍。三段跳は日女体大進学後に始めた。2019年には冬季五輪を目指してボブスレーにも挑戦してドイツへ。その際に知り合った陸上のドイツ人コーチに練習メニューを出してもらい、日大の森長正樹コーチにもアドバイスをもらいながらトレーニングしている。
室内で日本記録を出し、屋外でも“13m後半”に突入。「少し花岡さんに近づけたと思います」と話し、「うまく挟み込みができれば13m後半も跳べる感覚があります。ベストを更新していけば14m、日本記録も見える」。日本人2人目の快挙へ、さらに勢いを増していきそうだ。
■女子三段跳日本歴代10傑
14.04 1.1 花岡麻帆 99年
13.65 0.3 河合栞奈 19年
13.56 1.2 森本麻里子 22年
13.52 0.7 宮坂 楓 16年
13.50 0.4 吉田文代 03年
13.42 1.8 剱持早紀 19年
13.40 1.3 西内誠子 98年
13.39 -0.8 佐藤友香 04年
13.34 -0.6 桝見咲智子 12年
13.31 1.4 阿部祥子 19年

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.11
セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定
2025.07.11
【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ
2025.07.11
十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成
-
2025.07.10
-
2025.07.10
-
2025.07.09
-
2025.07.09
-
2025.07.05
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.11
セメニャが勝訴 スイス最高裁に対し1370万円の支払い命令 欧州人権裁判所が権利侵害認定
女子800mで五輪、世界選手権を制したキャスター・セメニャ氏(南アフリカ)が起こしていた係争をめぐり、欧州人権裁判所(ECHR)はスイス連邦最高裁判所に対し、69,000ポンド(約1370万円)の支払いを命じる判決を下し […]
2025.07.11
【女子200m】村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ・中2)24秒79=中2歴代7位タイ
鹿児島県中学通信が6月28日、県立鴨池陸上競技場で行われ、女子共通200m予選で村田愛衣紗(ナンバーワンクラブ)が中2歴代7位タイの24秒79(+1.5)をマークした。 村田は小学生から県内のクラブチーム、ナンバーワンク […]
2025.07.11
十種競技アジア銅の奥田啓祐が3大会Vなるか 七種競技は熱田心が連覇狙う/日本選手権混成
◇第109回日本選手権混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 男子十種競技と女子七種競技のナンバーワンを決める日本選手権・混成競技が今週末に開催される。会場は前回同様・岐阜。走・跳・投の総 […]
2025.07.10
【男子110mH】合志侑乃輔(京教大京都中)13秒71=中学歴代4位
7月6日、京都府京丹波町の丹波自然運動公園陸上競技場で京都府中学通信が行われ、男子110mハードルの準決勝で合志侑乃輔(京教大京都3)が13秒71(+1.9)の中学歴代4位となる好記録をマークした。 合志の昨年までの自己 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会