アジア大会選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ広島大会の「第56回織田記念」が行われ、女子三段跳で森本麻里子(内田建設AC)が4回目に13m56(+1.2)を跳んで優勝した。この記録は日本歴代3位にランクインする。
雨天の中だったが追い風基調の中で行われ、森本は1回目に13m25(+1.2)をマーク。2回目13m10(+2.5)、3回目13m03(+2.1)と安定した跳躍を見せると、4回目にビッグジャンプが誕生した。5回目はファウルも、6回目のほうが4回目より感覚も良かったようで「ほんのわずかなファウルで13m60くらい跳べていた」という。6回目に2位の高島真織子(九電工)が日本歴代9位となる13m35(+0.8)の自己新を跳んだが届かなかった。
今年3月の日本選手権室内では13m31を跳び、花岡麻帆が1999年に作った室内日本記録13m27を23年ぶりに更新していた森本。「室内で技術と助走がかみ合っていなかったのでそこを意識しました。今日は助走のキレがあって、踏み切りに向けてスパッと入れて、うまくホップにいけました」と4回目の試技を振り返る。
森本は大阪・太成学院高時代にはインターハイ走幅跳で2位など活躍。三段跳は日女体大進学後に始めた。2019年には冬季五輪を目指してボブスレーにも挑戦してドイツへ。その際に知り合った陸上のドイツ人コーチに練習メニューを出してもらい、日大の森長正樹コーチにもアドバイスをもらいながらトレーニングしている。
室内で日本記録を出し、屋外でも“13m後半”に突入。「少し花岡さんに近づけたと思います」と話し、「うまく挟み込みができれば13m後半も跳べる感覚があります。ベストを更新していけば14m、日本記録も見える」。日本人2人目の快挙へ、さらに勢いを増していきそうだ。
■女子三段跳日本歴代10傑
14.04 1.1 花岡麻帆 99年
13.65 0.3 河合栞奈 19年
13.56 1.2 森本麻里子 22年
13.52 0.7 宮坂 楓 16年
13.50 0.4 吉田文代 03年
13.42 1.8 剱持早紀 19年
13.40 1.3 西内誠子 98年
13.39 -0.8 佐藤友香 04年
13.34 -0.6 桝見咲智子 12年
13.31 1.4 阿部祥子 19年
◇織田記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム)
アジア大会選考会を兼ねた日本グランプリシリーズ広島大会の「第56回織田記念」が行われ、女子三段跳で森本麻里子(内田建設AC)が4回目に13m56(+1.2)を跳んで優勝した。この記録は日本歴代3位にランクインする。
雨天の中だったが追い風基調の中で行われ、森本は1回目に13m25(+1.2)をマーク。2回目13m10(+2.5)、3回目13m03(+2.1)と安定した跳躍を見せると、4回目にビッグジャンプが誕生した。5回目はファウルも、6回目のほうが4回目より感覚も良かったようで「ほんのわずかなファウルで13m60くらい跳べていた」という。6回目に2位の高島真織子(九電工)が日本歴代9位となる13m35(+0.8)の自己新を跳んだが届かなかった。
今年3月の日本選手権室内では13m31を跳び、花岡麻帆が1999年に作った室内日本記録13m27を23年ぶりに更新していた森本。「室内で技術と助走がかみ合っていなかったのでそこを意識しました。今日は助走のキレがあって、踏み切りに向けてスパッと入れて、うまくホップにいけました」と4回目の試技を振り返る。
森本は大阪・太成学院高時代にはインターハイ走幅跳で2位など活躍。三段跳は日女体大進学後に始めた。2019年には冬季五輪を目指してボブスレーにも挑戦してドイツへ。その際に知り合った陸上のドイツ人コーチに練習メニューを出してもらい、日大の森長正樹コーチにもアドバイスをもらいながらトレーニングしている。
室内で日本記録を出し、屋外でも“13m後半”に突入。「少し花岡さんに近づけたと思います」と話し、「うまく挟み込みができれば13m後半も跳べる感覚があります。ベストを更新していけば14m、日本記録も見える」。日本人2人目の快挙へ、さらに勢いを増していきそうだ。
■女子三段跳日本歴代10傑
14.04 1.1 花岡麻帆 99年
13.65 0.3 河合栞奈 19年
13.56 1.2 森本麻里子 22年
13.52 0.7 宮坂 楓 16年
13.50 0.4 吉田文代 03年
13.42 1.8 剱持早紀 19年
13.40 1.3 西内誠子 98年
13.39 -0.8 佐藤友香 04年
13.34 -0.6 桝見咲智子 12年
13.31 1.4 阿部祥子 19年 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.07
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.12
國學院大がライフネット生命とスポンサーシップ契約「箱根路で最高の景色を見せられるよう邁進」
ライフネット生命保険株式会社は12月12日、昨年から結んでいる國學院大陸上競技部とのスポンサーシップ契約を延長したと発表した。 2008年に開業したライフネット生命は、オンライン生保のリーディングカンパニーとして知られる […]
2025.12.12
全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力 14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望
第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]
2025.12.12
京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望
第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]
2025.12.12
豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新
12月11日、豪州シドニーで、ニューサウスウェールズ州10000m競歩選手権が行われ、I.ビークロフト(豪州)が38分02秒68のU20世界新記録をマークした。 ビークロフトは2007年生まれの18歳。競歩選手だった父の […]
2025.12.12
箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」
第102回箱根駅伝で初優勝を狙う國學院大が12月12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会と記者会見を開いた。 例年の合同による囲み取材形式から急遽、記者会見方式への変更。前田康弘監督は「今年は今のところ16人全員が元気で良い […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025