HOME ニュース、国内

2022.04.18

アルビRCに新加入 円盤投日本記録保持者の郡菜々佳「世界の舞台で活躍したい」 北京五輪出場の松宮隆行氏が長距離コーチ
アルビRCに新加入 円盤投日本記録保持者の郡菜々佳「世界の舞台で活躍したい」 北京五輪出場の松宮隆行氏が長距離コーチ

新潟アルビレックスRCは4月18日、新潟市内で女子円盤投の日本記録(59m03)保持者の郡菜々佳と、新任コーチとなった2008年北京五輪代表・松宮隆行氏の加入記者会見を開いた。

大阪府出身の郡は、東大阪大敬愛高3年時の15年インターハイで砲丸投と円盤投の2冠を達成。同年の和歌山国体では砲丸投で15m70の高校新記録をマークした。16年に九州共立大へ進学すると、U20世界選手権には砲丸投と円盤投に出場。17年にはアジア選手権に出場して砲丸投4位、円盤投8位の成績を残している。

広告の下にコンテンツが続きます

19年3月に円盤投で12年ぶりの日本新記録を打ち立て、4月のアジア選手権では4位。秋に行われたドーハ世界選手権には、日本選手として12年ぶり3人目の出場を果たした。日本選手権では砲丸投で計4回優勝(17年、18年、19年、21年)。この春に九州共立大大学院を修了し、4月からアルビRCに所属している。砲丸投の自己ベストは16m57(日本歴代4位)。

松宮コーチは秋田・花輪高からコニカ(現・コニカミノルタ)に入社すると、全日本実業団対抗駅伝で区間賞を5回獲得し、チームの全8回の優勝に貢献した。トラックでは2006年~08年には日本選手権の5000mと10000mの2種目で3連覇を達成。07年大阪世界選手権(5000m)、08年北京五輪(5000mと10000m)に出場した。記録では、30kmで03年に1時間28分36秒、05年には1時間28分00秒といずれも当時の世界最高記録をマーク。07年には5000mで13分13秒20と当時の日本記録を打ち立てた。15年には愛知製鋼に選手兼コーチとして移籍。昨年3月限りで現役を退いた後はコーチを務めていた。

この春に新潟医療福祉大大学院へ進学。その傍ら、アルビRCにコーチとして籍を置き、新潟医療福祉大陸上競技部へ派遣されるかたちで、大島めぐみコーチ(00年シドニー、04年アテネ両五輪代表)の下、同大学女子長距離のアシスタントコーチとして指導に関わる。

記者会見で郡は「世界の舞台で活躍することが目標です。日本人にとって円盤投・砲丸投は世界から遠い種目ですが、その現状を打破する第一人者になりたいです」と意気込み、松宮コーチは「大学院で学びながら自身の経験との答え合わせをしていきたいです。指導者としてもオリンピックに出られるようにがんばりたい」と語った。

広告の下にコンテンツが続きます

女子400mハードル日本記録(55秒34)保持者の久保倉里美ヘッドコーチは「今季は3年後のパリに向けての初めの一歩として位置づけていきたい」と話していた。

新潟アルビレックスRCは4月18日、新潟市内で女子円盤投の日本記録(59m03)保持者の郡菜々佳と、新任コーチとなった2008年北京五輪代表・松宮隆行氏の加入記者会見を開いた。 大阪府出身の郡は、東大阪大敬愛高3年時の15年インターハイで砲丸投と円盤投の2冠を達成。同年の和歌山国体では砲丸投で15m70の高校新記録をマークした。16年に九州共立大へ進学すると、U20世界選手権には砲丸投と円盤投に出場。17年にはアジア選手権に出場して砲丸投4位、円盤投8位の成績を残している。 19年3月に円盤投で12年ぶりの日本新記録を打ち立て、4月のアジア選手権では4位。秋に行われたドーハ世界選手権には、日本選手として12年ぶり3人目の出場を果たした。日本選手権では砲丸投で計4回優勝(17年、18年、19年、21年)。この春に九州共立大大学院を修了し、4月からアルビRCに所属している。砲丸投の自己ベストは16m57(日本歴代4位)。 松宮コーチは秋田・花輪高からコニカ(現・コニカミノルタ)に入社すると、全日本実業団対抗駅伝で区間賞を5回獲得し、チームの全8回の優勝に貢献した。トラックでは2006年~08年には日本選手権の5000mと10000mの2種目で3連覇を達成。07年大阪世界選手権(5000m)、08年北京五輪(5000mと10000m)に出場した。記録では、30kmで03年に1時間28分36秒、05年には1時間28分00秒といずれも当時の世界最高記録をマーク。07年には5000mで13分13秒20と当時の日本記録を打ち立てた。15年には愛知製鋼に選手兼コーチとして移籍。昨年3月限りで現役を退いた後はコーチを務めていた。 この春に新潟医療福祉大大学院へ進学。その傍ら、アルビRCにコーチとして籍を置き、新潟医療福祉大陸上競技部へ派遣されるかたちで、大島めぐみコーチ(00年シドニー、04年アテネ両五輪代表)の下、同大学女子長距離のアシスタントコーチとして指導に関わる。 記者会見で郡は「世界の舞台で活躍することが目標です。日本人にとって円盤投・砲丸投は世界から遠い種目ですが、その現状を打破する第一人者になりたいです」と意気込み、松宮コーチは「大学院で学びながら自身の経験との答え合わせをしていきたいです。指導者としてもオリンピックに出られるようにがんばりたい」と語った。 女子400mハードル日本記録(55秒34)保持者の久保倉里美ヘッドコーチは「今季は3年後のパリに向けての初めの一歩として位置づけていきたい」と話していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.26

編集部コラム「令和7年の大会取材」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 名古屋アジア大会の派遣設定記録クリアと日本選手権優勝で代表内定 参考競技会も決定

2025.12.25

名古屋アジア大会の派遣設定記録クリアと日本選手権優勝で代表内定 参考競技会も決定

日本陸連は12月25日までに来年の名古屋アジア大会の派遣設定記録と、選考要項にかかる参考競技会について公開した。 来年9月19日から10月4日まで行われるアジア大会。日本開催は1994年の広島以来、32年ぶりとなる。陸上 […]

NEWS 関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

2025.12.25

関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

関東学生陸上競技連盟の植田恭史会長や次呂久直子幹事長、原晋駅伝対策委員長ら6人が12月25日、東京都庁に小池百合子知事、神奈川県庁に黒岩祐治知事を訪問した。 この日発表された出場校の増加(通常開催計24チーム、記念大会計 […]

NEWS 箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

2025.12.25

箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

関東学生陸上競技連盟(関東学連)は12月25日、箱根駅伝における「記念大会改革」と「出走チーム数増加」について発表した。 2028年の第104回大会から、これまで5年に1回だった記念大会を五輪イヤーの4回大会ごとに変更。 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前年より質・量ともに充実の山梨学大 主将の弓削征慶「今までより良い位置で走れる」

2025.12.25

箱根駅伝Stories/前年より質・量ともに充実の山梨学大 主将の弓削征慶「今までより良い位置で走れる」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「山上り一本にかける」 箱根駅伝予選会の出場を回避した山梨学大のキャ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top