写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
◇世界室内選手権(3月18日~20日/セルビア・ベオグラード)
2年に1度行われる世界室内選手権の初日が行われ、女子60m決勝ではM.カンブンジ(スイス)が今季世界最高、世界歴代4位タイの6秒96で優勝した。カンブンジは現在29歳で、東京五輪では100m6位、200m7位、4×100mリレーで4位と3種目で入賞。19年のドーハ世界選手権では200mで銅メダルも獲得している。これまでの自己ベストはスイス室内記録でもある7秒03(18年)で、今回0.07秒更新した。
2位にはM.ブリスコ(米国)が6秒99で続き、3位から6位までは7秒04と同タイムで4人が並んだが、それぞれ着差ありでM.サンプライス(米国)が銅メダルをつかんだ。同一レース内で2人以上が6秒台を出したのは史上4度目だった。
男子走幅跳は東京五輪金メダルのM.テントグルー(ギリシャ)が8m55の今季世界最高でV。2位は東京五輪7位のT.モントレー(スウェーデン)が8m38の自己新で、自身の持っていたスウェーデン室内記録を更新した。
男子三段跳は、U20世界選手権で2連覇(14年、16年)している24歳のL.マルティネス(キューバ)が17m64の自己新、今季世界最高で制覇。東京五輪金メダリストのP.P.ピチャルド(ポルトガル)は17m46で2位に敗れたが、記録は自己新で、ポルトガル室内記録を更新した。
女子砲丸投は東京五輪4位のA.ドンモ(ポルトガル)が20m43の自己新、今季世界最高で勝利し、ナショナルレコードも更新した。2位のC.エアリー(米国)は20m21で、この記録は北米室内記録タイだった。
女子3000mは2017年のU18世界選手権1500mを制した実績を持つ20歳・L.ハイル(エチオピア)が8分41秒82のシーズンベストで優勝。男子七種競技は1日目を終え、東京五輪十種競技優勝のD.ワーナー(カナダ)が3649点でトップに立っているが、2番手のS.エハマー(スイス)が3647点と僅差で続いている。
大会は20日まで行われ、WAのYouTubeでライブストリーミングが視聴可能。WAのホームページでもライブリザルトを掲載している。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.29
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.30
【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯
FOCUS! 高校生INTERVIEW 井上直哉 Inoue Naoya 阿南光高3徳島 注目の高校アスリートに焦点を当てる高校生FOCUS。今回はインターハイ徳島県大会男子棒高跳で5m21の県高校新記録をマークし、続く […]
2025.06.30
【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」
学生長距離Close-upインタビュー 大濱逞真 Ohama Takuma 大東大2年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。49回目は、大東大の大 […]
2025.06.30
64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める
6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]
2025.06.30
100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権
東京世界選手権の代表選考会となるジャマイカ選手権が6月26日から29日にキングストンで開催された。 男子100mはK.トンプソンが世界歴代6位、今季世界最高の9秒75(+0.8)で優勝した。トンプソンは現在23歳。これま […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会