
◇第70回別府大分毎日マラソン(2月6日/大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場)
高校時代から何度も栄光を勝ち取ってきた、“強い”鎧坂哲哉(旭化成)が帰ってきた。別府大分毎日マラソンで、終盤まで優勝した西山雄介(トヨタ自動車)に食らいついたのが鎧坂。最後は苦しい表情となったが、2時間7分55秒で2位に入った。
「ちゃんとマラソン練習をしてから初のマラソン」という鎧坂。18年にメルボルンマラソンに出場(2時間24分39秒)が唯一のフルマラソン完走だった。序盤からしっかり先頭集団にいながら、強い風も考慮してか息を潜めてレースを展開。「2時間8分台で優勝」を目標に、淡々とペースを刻んでいく。
大会に向けての練習でも「40km走でも設定以上のタイムが出ていた」というように自信を得ていた。35km以降の激しい争いにもしっかり前を追いかけ、西山には敗れたものの、最後まで食らいついた。「悔しいが一番」と語るも、「後半落ちてしまったので、そこがキープできる力がつけばタイムも伸びる。土台をしっかり作っていきたい」と課題と収穫を得たレースとなったようだ。
広島・世羅高時代に全国高校駅伝の優勝を経験。明大時代は故障もありながらエースとして、そして主将として活躍した。旭化成ではトラック・駅伝ともに強さを発揮。2015年の日本選手権10000mで優勝して北京世界選手権にも出場している。
一方で、悔しさも味わっている。15年には7月にベルギーで5000mに出場して13分12秒63、11月に八王子ロングディスタンス10000mで27分29秒69と、いずれも日本新記録をマーク。だが、5000mは大迫傑さん、10000mは当時チームメイトの村山紘太(現・GMOインターネットグループ)に敗れて、「日本記録保持者」にはなれなかった。
その後はなかなか本来の力を発揮できないことも増えたが、今回のマラソン本格参戦でさすがの強さを発揮。18年頃には大迫さんと合同練習する機会もあり、「大迫の練習を間近で見て、自分に置き換えて考えられる指標になった」と語る。これで名門・旭化成からは初のMGCチケット獲得者に。「日々の練習で少しずつ積み重ねて、最終的にマラソンの結果に結びつけられれば」。マラソンランナー・鎧坂哲哉のキャリアがいよいよ始まった。
◇第70回別府大分毎日マラソン(2月6日/大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場)
高校時代から何度も栄光を勝ち取ってきた、“強い”鎧坂哲哉(旭化成)が帰ってきた。別府大分毎日マラソンで、終盤まで優勝した西山雄介(トヨタ自動車)に食らいついたのが鎧坂。最後は苦しい表情となったが、2時間7分55秒で2位に入った。
「ちゃんとマラソン練習をしてから初のマラソン」という鎧坂。18年にメルボルンマラソンに出場(2時間24分39秒)が唯一のフルマラソン完走だった。序盤からしっかり先頭集団にいながら、強い風も考慮してか息を潜めてレースを展開。「2時間8分台で優勝」を目標に、淡々とペースを刻んでいく。
大会に向けての練習でも「40km走でも設定以上のタイムが出ていた」というように自信を得ていた。35km以降の激しい争いにもしっかり前を追いかけ、西山には敗れたものの、最後まで食らいついた。「悔しいが一番」と語るも、「後半落ちてしまったので、そこがキープできる力がつけばタイムも伸びる。土台をしっかり作っていきたい」と課題と収穫を得たレースとなったようだ。
広島・世羅高時代に全国高校駅伝の優勝を経験。明大時代は故障もありながらエースとして、そして主将として活躍した。旭化成ではトラック・駅伝ともに強さを発揮。2015年の日本選手権10000mで優勝して北京世界選手権にも出場している。
一方で、悔しさも味わっている。15年には7月にベルギーで5000mに出場して13分12秒63、11月に八王子ロングディスタンス10000mで27分29秒69と、いずれも日本新記録をマーク。だが、5000mは大迫傑さん、10000mは当時チームメイトの村山紘太(現・GMOインターネットグループ)に敗れて、「日本記録保持者」にはなれなかった。
その後はなかなか本来の力を発揮できないことも増えたが、今回のマラソン本格参戦でさすがの強さを発揮。18年頃には大迫さんと合同練習する機会もあり、「大迫の練習を間近で見て、自分に置き換えて考えられる指標になった」と語る。これで名門・旭化成からは初のMGCチケット獲得者に。「日々の練習で少しずつ積み重ねて、最終的にマラソンの結果に結びつけられれば」。マラソンランナー・鎧坂哲哉のキャリアがいよいよ始まった。
【関連記事】別府大分毎日マラソン上位成績
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
2025.11.18
中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V
中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]
2025.11.17
クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒
一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]
2025.11.17
長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す
日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025