来年1月2日、3日の第98回箱根駅伝に出場する東京国際大の箱根駅伝メンバーの会見がリモートで12月12日に行われた。
「シーズン当初は過去最高順位(5位)を上回る『4位以内』を目標にスタートしたのですが、エントリー後に選手たちと話して『3位以内』にしようということになりました」と大志田秀次監督。箱根駅伝では総合3位以内を目標に掲げる。今夏の東京五輪男子10000m日本代表の伊藤達彦(Honda)が在籍していた2年前に、総合5位と躍進を果たしたが、それ以上を狙える陣容が整ったということだろう。
「駅伝は1区が大事。力のある選手を前半に置いて主導権を握りたい。往路を3位以内で折り返し、復路は流れを大事にしたい。9区、10区にも安定した選手を配置できるので、そこで1分でも1秒でも、と考えています」
“史上最強の留学生”の呼び声高いイェゴン・ヴィンセント(3年)、日本人ダブルエースの山谷昌也、丹所健(以上3年)らで、序盤から勢いに乗るつもりだ。
1区候補の山谷は、1年時から主力に挙げられながらも、過去2大会は直前のケガで箱根を走れなかった。今季は秋から好調で「良い調子を継続できている。持ち味のスピードで有力選手としっかり勝負したい」と、3年目ながら初の箱根路に向けて意気込む。
過去2大会1区を担った丹所は、今回は2区か3区を希望。「特に地元の3区を走りたい。自分が3区なら、ヴィンセントが2区を終えてトップで来ると思うので、自分のペースを刻んで次の走者につなぎたい。3区の日本人最高記録(1時間1分23秒)を狙いたいです」。丹所は藤沢・神奈川にある湘南工科大附属高出身。1区、2区の流れを、地元の湘南でますます加速させるつもりだ。
創部11年目を迎え、10月の出雲駅伝で初出場初優勝、全日本大学駅伝は、過去最高順位(4位)には惜しくも届かなかったものの、5位と奮闘した。3年生以下に有力な選手が多く、チームには勢いがある。
「新たな歴史を作る10年にしたい」という大志田監督の言葉通り、“新たな10年”の1年目の今季、出雲、全日本に続き、箱根でも“台風の目”となりそうな予感が漂う。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.03.29
ダイヤモンドリーグ初戦に桐生祥秀、泉谷駿介、真野友博が参戦!
2024.03.28
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第43回「春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを慎む」
-
2024.03.28
-
2024.03.28
-
2024.03.28
-
2024.03.28
-
2024.03.28
-
2024.03.27
-
2024.03.28
-
2024.03.23
-
2024.03.22
-
2024.03.10
-
2024.03.18
-
2024.03.03
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.03.29
ダイヤモンドリーグ初戦に桐生祥秀、泉谷駿介、真野友博が参戦!
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)初戦となる厦門大会(中国)のエントリー選手が発表された。 男子100mには桐生祥秀(日本生命)がエントリー。桐生は9秒98がベスト。個人でのDL出場は2018年以来となる。昨年春に1 […]
2024.03.28
世界パラ選手権の代表66人発表! 車いすの佐藤友祈や前回400mVの福永凌太、女子走幅跳・髙桑早生らが選出 5月に神戸で開催
3月28日、日本パラ陸上競技連盟は第11回世界パラ選手権(5月17日~25日/兵庫・神戸)の日本代表選手を発表した。 代表に選ばれたのは男女66人。車いすクラスの400m、1500mで東京パラリンピック2冠に輝いた佐藤友 […]
2024.03.28
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第43回「春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを慎む」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第43回「春風を以て人に接し、秋霜を以て自らを慎む」 桜の開花予報が伝えられるこの季節は、年度 […]
2024.03.28
東京2025世界陸上財団が日本陸連、東京都、TBSと連携・協力に関する協定を締結!大会の成功と満員のスタジアム目指して マラソンは東京マラソン財団と協定結ぶ
2025年東京世界陸上の大会運営を主管する一般財団法人東京2025世界陸上財団は3月28日、理事会を開催し、大会の成功を目指して日本陸連、東京都、世界陸連メディアパートナーであるTBSとの間で相互に連携・協力体制を構築す […]
2024.03.28
東農大エースの並木寧音がSUBARUへ「攻めのスタイルを生かしたレースをしたい」
SUBARUが3月28日に群馬県太田市の本工場で2024年度新加入選手の会見を開いた。 東農大で今年の箱根駅伝2区を務め、区間7位と力走した並木寧音は、真新しいジャージを着用し「重みを感じます」と気を引き締める。 広告の […]
Latest Issue 最新号
2024年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 記録年鑑2023
パリ五輪マラソン代表決定