2021.10.25

◇第15回U18・第56回U16陸上大会(10月22日~24日/愛媛・県総合運動公園陸上競技場)
第15回U18・第56回U16陸上大会の最終日に行われたU18男子100mは、来年のインターハイ路線の主役候補が躍動した。
伸び盛りの2年生の決着になったU18男子100m。片原一輝(富山商高2富山)が10秒49(+0.4)をマークし、村岡裕斗(九産大付九産高2福岡)を抑えた。全国大会初制覇に「素直にうれしいです」と笑顔を見せる片原。やや苦手としていたスタートからの加速が「今日はまずまず良かった」と抜けだし、追い込んできた村岡から逃げ切った。
大会前の自己記録は9月にマークした10秒61。初の全国大会となった夏のインターハイでは予選で不正スタートにより失格となっていた。その後は腰を痛めたこともあり、「基礎トレーニングで体幹を鍛えてきました」。その成果もあり、「走りが大きくなりました」と言う。今大会は予選から10秒46(+1.4)と一気に自己記録を短縮。その走りにスタンドにいた他校の関係者からも感嘆の声が漏れていた。
元々は21秒47の200mが得意だと言うが、今大会は実施されていなかったため100mに出場。「スムーズに加速できて、得意の後半につなげられました。満点だと思います」と胸を張る。これで来年のインターハイの主役候補に躍り出た片原。「10秒3~2、200mは20秒8を目指します」とさらなる成長を見せるつもりだ。
一方、村岡は「得意だった前半で(片原に)出られてしまって、後半に力んでしまいました。自分の走りができませんでした」と悔やむ。インターハイは個人で出場ならず、この秋に急成長を遂げたスプリンターで、9月の県新人200mで高2歴代7位の20秒98、10月の全九州新人100mでは10秒37をマークしていた。「スタートで出られるようになった」と好調の要因を明かす村岡。課題は「後半にリズムが崩れるところ」で、この冬で改善を目指す。来年のインターハイに向け、「10秒2台、20秒前半を出して2冠を取りたい」と意気込みを語った。
来年のインターハイ、舞台は同じ四国・徳島。秋の終わりを感じさせる冷たい風が吹いた愛媛で、来夏まで続く熱い戦いが幕を開けた。
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伸び盛りの2年生の決着になったU18男子100m。片原一輝(富山商高2富山)が10秒49(+0.4)をマークし、村岡裕斗(九産大付九産高2福岡)を抑えた。全国大会初制覇に「素直にうれしいです」と笑顔を見せる片原。やや苦手としていたスタートからの加速が「今日はまずまず良かった」と抜けだし、追い込んできた村岡から逃げ切った。
大会前の自己記録は9月にマークした10秒61。初の全国大会となった夏のインターハイでは予選で不正スタートにより失格となっていた。その後は腰を痛めたこともあり、「基礎トレーニングで体幹を鍛えてきました」。その成果もあり、「走りが大きくなりました」と言う。今大会は予選から10秒46(+1.4)と一気に自己記録を短縮。その走りにスタンドにいた他校の関係者からも感嘆の声が漏れていた。
元々は21秒47の200mが得意だと言うが、今大会は実施されていなかったため100mに出場。「スムーズに加速できて、得意の後半につなげられました。満点だと思います」と胸を張る。これで来年のインターハイの主役候補に躍り出た片原。「10秒3~2、200mは20秒8を目指します」とさらなる成長を見せるつもりだ。
一方、村岡は「得意だった前半で(片原に)出られてしまって、後半に力んでしまいました。自分の走りができませんでした」と悔やむ。インターハイは個人で出場ならず、この秋に急成長を遂げたスプリンターで、9月の県新人200mで高2歴代7位の20秒98、10月の全九州新人100mでは10秒37をマークしていた。「スタートで出られるようになった」と好調の要因を明かす村岡。課題は「後半にリズムが崩れるところ」で、この冬で改善を目指す。来年のインターハイに向け、「10秒2台、20秒前半を出して2冠を取りたい」と意気込みを語った。
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