2021.06.07
京都府大会は6月4日から6日までの3日間、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で開催され、洛南が男子総合で41連覇(昨年は中止)を達成。中長距離をはじめ、両リレーを含め9種目で頂点に立つなどトラックを席巻した。
なかでも活躍が光ったのが、1500m・5000mをいずれも大会新記録で制し、2冠に輝いた佐藤圭汰(3年)だ。
1年時は故障のため出場できず、昨年はコロナ禍で大会が中止となり、今回が初のインターハイ路線となった佐藤。春先に1500mで3分40秒36(高校歴代2位)、5000mで13分42秒50(同4位)の快走を見せて注目が集まるなか、「2種目ともに自己ベスト更新を狙っていましたが、少し力が足りませんでした。中盤以降ペースが維持できず、ラストの切り替えもうまくできなかった」と反省の弁が口を突く。それでも初日の1500mでは後続に10秒近い差をつけ、3分45秒19でまずは1冠。
続く最終日の5000mでは、27度前後に気温が上がるなか9積極的なレースで1000m以降は独走。3000mを8分18秒で通過する直前から周回遅れが出始め、その後も外を周る不利がありながら大会記録を30秒近く更新する13分55秒98で圧勝。いずれも圧巻の走りで近畿大会へと駒を進めた。
「インターハイではもっと厳しいコンディションになる。留学生と戦うにはラストの切り替えが課題。全国でも2冠を果たし.チームの総合優勝に貢献できるようがんばりたい」と目を輝かせる。
800mで自らの持つ府高校記録を更新する1分49秒42(高校歴代11位)の好タイムで優勝し、MVPを獲得したのが前田陽向(3年)だ。「全国のリストトップに立つためにも(1分)48秒台を狙っていた」と1分49秒台のタイムにも僅かに届かず苦笑い。2周目に入って一気に後続を引き離したが、「(1周目を)53秒で入るつもりでしたが、54秒台になってしまった」と、ややペースが緩んだ前半の入りを悔やんだ。
それでも、大会前に右脚のハムストリングを痛め「不安があるなか、無事に通過できてよかった」とホッと胸をなでおろす。400mで50秒を切るスピードに加え、5000mでも14分32秒42のベストを持つスタミナが持ち味。「インターハイではライバルも多いですが、1分47秒台で優勝が目標」と力強く抱負を話した。
短距離4冠に輝いた主将の寺澤大地(中央)
洛南勢は主将の寺澤大地(3年)が両リレーを含む短距離4冠に輝いたほか、110mハードルでも松本望(3年)が14秒09(0.6)の大会新をマークするなど9度目のインターハイ男子総合優勝に向け好発進した。
他では男子三段跳で渡辺多瑠嘉(北稜3)が今季高校最高の15m60(+1.5)、やり投で井上堅斗(久御山3)が66m11と、全国トップクラスの好記録が光った。
文/花木 雫

京都府大会は6月4日から6日までの3日間、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で開催され、洛南が男子総合で41連覇(昨年は中止)を達成。中長距離をはじめ、両リレーを含め9種目で頂点に立つなどトラックを席巻した。
なかでも活躍が光ったのが、1500m・5000mをいずれも大会新記録で制し、2冠に輝いた佐藤圭汰(3年)だ。
1年時は故障のため出場できず、昨年はコロナ禍で大会が中止となり、今回が初のインターハイ路線となった佐藤。春先に1500mで3分40秒36(高校歴代2位)、5000mで13分42秒50(同4位)の快走を見せて注目が集まるなか、「2種目ともに自己ベスト更新を狙っていましたが、少し力が足りませんでした。中盤以降ペースが維持できず、ラストの切り替えもうまくできなかった」と反省の弁が口を突く。それでも初日の1500mでは後続に10秒近い差をつけ、3分45秒19でまずは1冠。
続く最終日の5000mでは、27度前後に気温が上がるなか9積極的なレースで1000m以降は独走。3000mを8分18秒で通過する直前から周回遅れが出始め、その後も外を周る不利がありながら大会記録を30秒近く更新する13分55秒98で圧勝。いずれも圧巻の走りで近畿大会へと駒を進めた。
「インターハイではもっと厳しいコンディションになる。留学生と戦うにはラストの切り替えが課題。全国でも2冠を果たし.チームの総合優勝に貢献できるようがんばりたい」と目を輝かせる。
800mで自らの持つ府高校記録を更新する1分49秒42(高校歴代11位)の好タイムで優勝し、MVPを獲得したのが前田陽向(3年)だ。「全国のリストトップに立つためにも(1分)48秒台を狙っていた」と1分49秒台のタイムにも僅かに届かず苦笑い。2周目に入って一気に後続を引き離したが、「(1周目を)53秒で入るつもりでしたが、54秒台になってしまった」と、ややペースが緩んだ前半の入りを悔やんだ。
それでも、大会前に右脚のハムストリングを痛め「不安があるなか、無事に通過できてよかった」とホッと胸をなでおろす。400mで50秒を切るスピードに加え、5000mでも14分32秒42のベストを持つスタミナが持ち味。「インターハイではライバルも多いですが、1分47秒台で優勝が目標」と力強く抱負を話した。

洛南勢は主将の寺澤大地(3年)が両リレーを含む短距離4冠に輝いたほか、110mハードルでも松本望(3年)が14秒09(0.6)の大会新をマークするなど9度目のインターハイ男子総合優勝に向け好発進した。
他では男子三段跳で渡辺多瑠嘉(北稜3)が今季高校最高の15m60(+1.5)、やり投で井上堅斗(久御山3)が66m11と、全国トップクラスの好記録が光った。
文/花木 雫RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.19
男子20km競歩 古賀友太の補欠登録を解除/東京世界陸上
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
2025.09.13
明日午前開催の女子マラソン 鈴木優花の補欠登録を解除/東京世界陸上
2025.09.14
【テキスト速報】女子マラソン/東京世界陸上
-
2025.09.13
-
2025.09.15
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.19
オレゴン世界陸上100m金・カーリーがドーピング容認大会参加を表明 今季トラブル続きでスポンサー契約も解除
オレゴン世界選手権男子100m金メダリストのF.カーリー(米国)がドーピング容認の大会、エンハンスト・ゲームズに参加することを表明した。陸上からは同大会への登録は初となる。 エンハンスト・ゲームズは26年5月に米国・ラス […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/