5月20日から23日までの4日間、第100回関東学生対校選手権大会(関東インカレ)が行われた。メイン会場は相模原ギオンスタジアム・ギオンフィールドで、20日のハーフマラソンのみよみうりランド敷地内の非公認コースで実施。1919年にスタートし、100年以上の歴史を持つ伝統のある大会は、コロナ禍により無観客ながら熱き大学生たちのハイパフォーマンスに大いに盛り上がった。
男子1部優勝は順大で、141.5を獲得して16年ぶり16回目の頂点に立った。前回(19年※20年大会は対校なし)まで8連覇を続けてきた日大は連覇がストップして2位。女子1部総合優勝は日体大。4年ぶり9回目の優勝で、過去最高得点となる195点を積み上げた。エントリーのなかった10000m競歩を除き、すべての種目で得点を稼いだ。2連覇中だった筑波大は2位だった。
順大は110mハードルで優勝し、予選で13秒30をマークして東京五輪参加標準記録を突破した泉谷駿介が優秀選手賞も受賞した。同種目では村竹ラシッドとワンツー。他にも1500m優勝、5000m日本人トップとなった3000m障害日本記録保持者の三浦龍司などで得点を上積みした。主将の中田英駿は「100回大会で優勝を狙っていたのでうれしいです。選手、サポート全員で取れたと思います」と胸を張った。
女子優勝の日体大は主将の大玉華鈴が七種競技で、副将の前川淳が棒高跳で、それぞれ大会新優勝などチームを牽引。100m、200m、リレーでフル回転した園宮璃子、藤田涼子、宮武アビーダラリー、滝田静海や、100mハードル連覇の島野真生などスプリント種目で荒稼ぎ。中長距離種目も存在感を示した。大玉は「ブロック間でコミュニケーションを図ってきました。関東インカレで形になって表れたと思います。プレッシャーもありましたが、大会記録で勝てて仕事は果たせたと思います」と安堵の表情を浮かべた。
男子2部優勝は東京学芸大、2位に明大で、この2校が来年は1部昇格。一方、1部の下位となった城西大と国際武道大の2部降格が決まった。優秀選手賞には、男子1部が泉谷、女子1部が100m、200m2冠の石川優(青学大)、男子2部は5000mと10000m2冠のイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)がそれぞれ選ばれた。
■関東インカレ総合成績
・男子1部
総合
順大 141.5点
日大 105点
法大 79点
トラック優勝
順大 95点
フィールド優勝
日大 72点
多種目優勝
順大 4種目
・女子1部
総合
日体大 195点
筑波大 90点
青学大 74点
トラック優勝
日体大 130点
フィールド優勝
日体大 65点
多種目優勝
日体大 7種目

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)