HOME ニュース、国内

2021.04.09

東京五輪代表1枠を巡るラストバトル!日本選手権50km競歩が4/11開催
東京五輪代表1枠を巡るラストバトル!日本選手権50km競歩が4/11開催

東京五輪代表選考会を兼ねた第105回日本選手権50km競歩が4月11日に石川県輪島市で行われる。男子50km競歩の五輪代表は3枠で、そのうち鈴木雄介(富士通)、川野将虎(旭化成)の2人が決まっているため、残すは1つのみ。

今大会で派遣設定記録3時間45分00秒を突破している(もしくは今大会で突破した)選手で、五輪内定選手を除いた最上位者が五輪代表に内定する。大会には鈴木、川野がエントリーしていないため、派遣設定記録+優勝で五輪代表を勝ち取る。

50km競歩は昨年、コロナ禍により1度もレースが開催されなかった。19年の記録から、すでに派遣設定記録を突破しているのは丸尾知司(愛知製鋼)、荒井広宙(富士通)、小林快(新潟アルビレックスRC)の3人で、優勝すれば代表権を勝ち取る。

16年リオ五輪銅、17年ロンドン世界選手権銀の荒井が、未だ代表権を獲得できていないことに、今日(こんにち)の日本競歩の興隆が見て取れる。19年は日本選手権で4位となりドーハ世界選手権に出場ならず。20年、21年と20km競歩に出場している。50km競歩の自己記録は15年の3時間40分20秒から更新できていないが、32歳のベテランらしい歩きで2度目の五輪出場を狙う。

広告の下にコンテンツが続きます

丸尾は17年のロンドン世界選手権代表。自己記録3分37秒39は日本歴代2位だが、この記録出した東京五輪選考会だった19年の高畠では、日本新を出した川野に敗れて代表を逃している悔しさを秘める。同じく17年の世界選手権代表、小林も虎視眈々と初の五輪を狙う。19年ドーハ世界選手権代表で、元日本記録(3時間39分47秒)保持者の野田明宏(自衛隊体育学校)は、派遣設定記録を切っていないため、突破しての優勝が必須となる。20km競歩で12、16年五輪、世界選手権3度代表の藤澤勇(ALSOK)も50km競歩での代表入りを目論む。

今大会で内定者が出ない場合は、ワールドランキングで出場権を持つ選手の仲から後日、日本陸連が代表選手を選考する。なお、今大会では世界陸連(WA)が世界大会の参加資格となる記録を認める条件の一つである「国際競歩審判員(IRWJ)3名以上」を満たすため、国内2名に加えて海外から1名招聘も何とか準備が整いそうだという。

また、残り1枠を残す女子20km競歩についても、国際審判員3名を満たした特別レースを実施する予定で、今年の日本選手権で五輪代表を除く最上位者・渕瀬真寿美(建設装工業)が派遣設定記録(1時間30分00秒)を満たした場合は代表に内定する。

レースは男子50km競歩が7時30分、女子特別レース20km競歩が9時にスタート。ライブ配信が行われる。

日本陸連YouTubeでライブ配信される

東京五輪代表選考会を兼ねた第105回日本選手権50km競歩が4月11日に石川県輪島市で行われる。男子50km競歩の五輪代表は3枠で、そのうち鈴木雄介(富士通)、川野将虎(旭化成)の2人が決まっているため、残すは1つのみ。 今大会で派遣設定記録3時間45分00秒を突破している(もしくは今大会で突破した)選手で、五輪内定選手を除いた最上位者が五輪代表に内定する。大会には鈴木、川野がエントリーしていないため、派遣設定記録+優勝で五輪代表を勝ち取る。 50km競歩は昨年、コロナ禍により1度もレースが開催されなかった。19年の記録から、すでに派遣設定記録を突破しているのは丸尾知司(愛知製鋼)、荒井広宙(富士通)、小林快(新潟アルビレックスRC)の3人で、優勝すれば代表権を勝ち取る。 16年リオ五輪銅、17年ロンドン世界選手権銀の荒井が、未だ代表権を獲得できていないことに、今日(こんにち)の日本競歩の興隆が見て取れる。19年は日本選手権で4位となりドーハ世界選手権に出場ならず。20年、21年と20km競歩に出場している。50km競歩の自己記録は15年の3時間40分20秒から更新できていないが、32歳のベテランらしい歩きで2度目の五輪出場を狙う。 丸尾は17年のロンドン世界選手権代表。自己記録3分37秒39は日本歴代2位だが、この記録出した東京五輪選考会だった19年の高畠では、日本新を出した川野に敗れて代表を逃している悔しさを秘める。同じく17年の世界選手権代表、小林も虎視眈々と初の五輪を狙う。19年ドーハ世界選手権代表で、元日本記録(3時間39分47秒)保持者の野田明宏(自衛隊体育学校)は、派遣設定記録を切っていないため、突破しての優勝が必須となる。20km競歩で12、16年五輪、世界選手権3度代表の藤澤勇(ALSOK)も50km競歩での代表入りを目論む。 今大会で内定者が出ない場合は、ワールドランキングで出場権を持つ選手の仲から後日、日本陸連が代表選手を選考する。なお、今大会では世界陸連(WA)が世界大会の参加資格となる記録を認める条件の一つである「国際競歩審判員(IRWJ)3名以上」を満たすため、国内2名に加えて海外から1名招聘も何とか準備が整いそうだという。 また、残り1枠を残す女子20km競歩についても、国際審判員3名を満たした特別レースを実施する予定で、今年の日本選手権で五輪代表を除く最上位者・渕瀬真寿美(建設装工業)が派遣設定記録(1時間30分00秒)を満たした場合は代表に内定する。 レースは男子50km競歩が7時30分、女子特別レース20km競歩が9時にスタート。ライブ配信が行われる。 日本陸連YouTubeでライブ配信される

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

木瀬が中盤から圧倒的なタスキリレー 「勝ちたいという気持ちが強かった」 群馬県勢10年ぶりの中学駅伝日本一/全中駅伝

◇第33回全国中学校駅伝・男子(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園:男子6区間18km) 第33回全国中学校駅伝が12月14日、滋賀県野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で行われ、男子は初出場の木瀬(群馬)が57分 […]

NEWS 重圧に打ち勝った京山が女子3連覇 逆転の下田千紗都「苦しい時期を乗り越えられた」/全中駅伝

2025.12.15

重圧に打ち勝った京山が女子3連覇 逆転の下田千紗都「苦しい時期を乗り越えられた」/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園:女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝の女子が行われ、京山(岡山)が42分07秒で優勝を飾った。第5~7回の御殿場(静岡)、第22~26回に5連覇を達成した桂 […]

NEWS 中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝

2025.12.14

中学チャンピオンが実力発揮! 女子・是枝愛香、男子・出田隆之助がそろって区間賞 「都道府県対抗駅伝でも区間賞を取りたい」/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝が行われ、男子は木瀬(群馬)が初出場で初優勝、女子は京山(岡山)が史上3校目の3連覇を飾った。 今大 […]

NEWS 5000m競歩・馬場康成が高校歴代6位の19分47秒71!インターハイ14位も秋に躍進

2025.12.14

5000m競歩・馬場康成が高校歴代6位の19分47秒71!インターハイ14位も秋に躍進

長崎陸協競歩が12月14日に行われ、男子高校5000m競歩で馬場康成(鳥栖工高3佐賀)が高校歴代6位となる19分47秒71をマークした。 馬場は三日月中時代は800m、1500m、3000mや駅伝に取り組んでいた。高3か […]

NEWS 大淀が宮崎県勢最高の銀メダル! 「きつい練習を乗り越えた最高の仲間」/全中駅伝

2025.12.14

大淀が宮崎県勢最高の銀メダル! 「きつい練習を乗り越えた最高の仲間」/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝の男子が行われ、初出場の木瀬(群馬)が57分01秒で優勝を飾った。 木瀬には引き離されたものの、前回 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top