4月10、11日に、日本グランプリシリーズの吉岡隆徳記念第75回出雲陸上が島根県立浜山公園陸上競技場で行われる。
男子100m(吉岡スプリント/11日)にはリオ五輪4×100mリレー銀メダルメンバーのケンブリッジ飛鳥(Nike)や、9秒98の自己記録を持つ小池祐貴(住友電工)、多田修平(同)、水久保漱至(第一酒造)らが名を連ねた。
ケンブリッジは3月に宮崎でシーズンインして10秒35(-0.1)をマーク。山縣亮太(セイコー)を0.01秒差で抑えた。昨年から30mまでの加速に重点を置いており、宮崎のレースは雨、寒さの中もあって記録・内容とも「許容範囲」。昨年、10秒03の自己記録をマークしているが、東京五輪の参加標準記録(10秒05)を上回ったものの、コロナ禍により有効期間外だったため、まずは参加標準記録突破が狙いで「5月くらいに切れれば」とケンブリッジ。出雲ではどんな走りを見せるか。小池は今季これが初戦となる。
10日には女子4×100mと4×400mリレーが組み込まれており、ここでは日本代表が編成されて5月の世界リレー選手権(ポーランド・シレジア)出場に向けたトライアルを実施。4×100mは世界リレーの参加標準記録43秒90を目指す。なお、標準記録の対象となるには2ヵ国以上のレースが条件となっているため、インドネシア代表を招待して行われる。
昨年100m、200mの日本選手権チャンピオンである兒玉芽生(福岡大)や鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に加え、好調の齋藤愛美(大阪成蹊大)や11秒56をマークした青山華依(甲南大)らでベストメンバーで組めれば、参加標準記録や日本記録(43秒39)の更新も見えてくる。世界リレー選手権で入賞すれば、東京五輪の出場権を獲得できる。
女子短距離は翌日に100m、300m、400mが行われ、鶴田がウォームアップレース100mと300mにエントリー。ロングスプリントのエース・青山聖佳(大阪成蹊AC)と齋藤も同じく100mと300mに登録している。青山華依は100m(吉岡スプリント)に登録しており、出場すればこれが大学デビュー戦。100mには他にも2年前の100m女王・御家瀬緑(住友電工)や石川優(青学大)らが出場を予定している。
大会は無観客で行われ、11日のみ日本陸連のライブ配信が予定されている。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.29
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.30
【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯
FOCUS! 高校生INTERVIEW 井上直哉 Inoue Naoya 阿南光高3徳島 注目の高校アスリートに焦点を当てる高校生FOCUS。今回はインターハイ徳島県大会男子棒高跳で5m21の県高校新記録をマークし、続く […]
2025.06.30
【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」
学生長距離Close-upインタビュー 大濱逞真 Ohama Takuma 大東大2年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。49回目は、大東大の大 […]
2025.06.30
64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める
6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]
2025.06.30
100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権
東京世界選手権の代表選考会となるジャマイカ選手権が6月26日から29日にキングストンで開催された。 男子100mはK.トンプソンが世界歴代6位、今季世界最高の9秒75(+0.8)で優勝した。トンプソンは現在23歳。これま […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会