HOME ニュース、国内

2021.02.27

三浦龍司がシニア選手を抑えて初優勝! 女子は萩谷が独走V/日本選手権クロカン
三浦龍司がシニア選手を抑えて初優勝! 女子は萩谷が独走V/日本選手権クロカン

第104回日本選手権クロスカントリーが27日に福岡・国営海の中道海浜公園の1周2kmのコースで行われ、男子10kmは3000m障害で日本歴代2位の8分19秒73を持つ19歳の三浦龍司(順大)が29分10秒で初優勝を飾った。

序盤は目まぐるしく先頭が入れ替わる中、三浦と松枝博輝(富士通)を先頭にラスト1周へ。残り1kmを前に田村友佑(黒崎播磨)と田村和希(住友電工)の兄弟が先頭に立ってペースアップを図ったものの、再び三浦と松枝による争いとなり、三浦が大学の先輩にあたる松枝を同タイムながら先着してレースを制した。3位には今井篤弥(トヨタ自動車九州)が入り、田村和が4位、鈴木塁人(SGホールディングスグループ)が5位となった。

三浦はレースを振り返り、「シニアの選手の背中を追って、粘って勝負できたらと思っていましたが、レースプラン通りに競り勝つことができました。正直最後でかわされると思ったけど、余力が残っていたので、トップを譲らなかったのは(自身の)成長を感じました」とコメント。今後は本職の3000m障害でオリンピック出場を目指すことになるが、「まずは確実に出場を決め、その後は日本記録を目指していきたいと思います」と意欲を見せた。

女子8kmは2周目で独走状態となった萩谷楓(エディオン)が逃げ切り、25分53秒で初優勝。高校生の酒井美玖(北九州市立高・福岡)が大健闘の2位に食い込み、3位は和田有菜(名城大)、前々回覇者で東京五輪5000m代表の田中希実(豊田自動織機TC)は4位でフィニッシュした。

広告の下にコンテンツが続きます

積極的なレースで大会を制した萩谷は「いつもと違うレースをしたいと思って、自分のレースに徹しました。苦しくてダメダメになってもいいと思って飛び出しましたが、思ったより走れたので今後の自信になります」と笑顔でレースを振り返った。昨年は1学年上の田中とともに数々の好勝負を繰りひろげ、7月に5000mで日本歴代6位の15分05秒78をマーク。12月の日本選手権5000mでは3位に入っていた。

U20男子8kmは高校2年生の佐藤圭汰(洛南高・京都)が2位に28秒差をつける23分19秒で圧勝。同女子6kmは不破聖衣来(健大高崎高・群馬)が19分49秒で頂点に立った。

■上位成績
●男子10km
①三浦龍司(順大)           29.10
②松枝博輝(富士通)          29.10
③今井篤弥(トヨタ自動車九州)     29.16
④田村和希(住友電工)         29.17
⑤鈴木塁人(SGホールディングスグループ)29.18
⑥田村友佑(黒崎播磨)         29.20
⑦藤本珠輝(日体大)          29.21
⑧川瀬翔矢(皇學館大)         29.24

●女子8km
①萩谷 楓(エディオン)       25.54
②酒井美玖(北九州市立高・福岡)   26.20
③和田有菜(名城大)         26.21
④田中希実(豊田自動織機TC)      26.22
川口桃佳(豊田自動織機)      26.35
⑥鷲見梓沙
(ユニバーサルエンターテインメント) 26.58
山ノ内みなみ(京セラ)       27.11
⑧阿部有香里(しまむら)       27.16

●男子U20・8km
①佐藤圭汰(洛南高・京都)  23.19
②太田蒼生(大牟田高・福岡) 23.47
③南坂柚汰(倉敷高・岡山)  23.54
④田中悠登(敦賀気比高・福井)23.59
⑤山﨑皓太(洛南高・京都)  24.03
⑥山本歩夢(自由ケ丘高・福岡)24.04
⑦若林宏樹(洛南高・京都)  24.07
⑧堀田晟礼(千原台高・熊本) 24.07

●女子U20・6km
①不破聖衣来(健大高崎高・群馬) 19.49
②三原 梓(立命館宇治高・京都) 20.14
③小坂井智絵(成田高・千葉)   20.19
④小川陽香(順天高・東京)     20.27
⑤並木美乃(常磐高・群馬)    20.27
⑥永長里緒(筑紫女学園高・福岡) 20.29
⑦野田真理耶(北九州市立高・福岡)20.36
⑧土井菜月(須磨学園高・兵庫)  20.40

第104回日本選手権クロスカントリーが27日に福岡・国営海の中道海浜公園の1周2kmのコースで行われ、男子10kmは3000m障害で日本歴代2位の8分19秒73を持つ19歳の三浦龍司(順大)が29分10秒で初優勝を飾った。 序盤は目まぐるしく先頭が入れ替わる中、三浦と松枝博輝(富士通)を先頭にラスト1周へ。残り1kmを前に田村友佑(黒崎播磨)と田村和希(住友電工)の兄弟が先頭に立ってペースアップを図ったものの、再び三浦と松枝による争いとなり、三浦が大学の先輩にあたる松枝を同タイムながら先着してレースを制した。3位には今井篤弥(トヨタ自動車九州)が入り、田村和が4位、鈴木塁人(SGホールディングスグループ)が5位となった。 三浦はレースを振り返り、「シニアの選手の背中を追って、粘って勝負できたらと思っていましたが、レースプラン通りに競り勝つことができました。正直最後でかわされると思ったけど、余力が残っていたので、トップを譲らなかったのは(自身の)成長を感じました」とコメント。今後は本職の3000m障害でオリンピック出場を目指すことになるが、「まずは確実に出場を決め、その後は日本記録を目指していきたいと思います」と意欲を見せた。 女子8kmは2周目で独走状態となった萩谷楓(エディオン)が逃げ切り、25分53秒で初優勝。高校生の酒井美玖(北九州市立高・福岡)が大健闘の2位に食い込み、3位は和田有菜(名城大)、前々回覇者で東京五輪5000m代表の田中希実(豊田自動織機TC)は4位でフィニッシュした。 積極的なレースで大会を制した萩谷は「いつもと違うレースをしたいと思って、自分のレースに徹しました。苦しくてダメダメになってもいいと思って飛び出しましたが、思ったより走れたので今後の自信になります」と笑顔でレースを振り返った。昨年は1学年上の田中とともに数々の好勝負を繰りひろげ、7月に5000mで日本歴代6位の15分05秒78をマーク。12月の日本選手権5000mでは3位に入っていた。 U20男子8kmは高校2年生の佐藤圭汰(洛南高・京都)が2位に28秒差をつける23分19秒で圧勝。同女子6kmは不破聖衣来(健大高崎高・群馬)が19分49秒で頂点に立った。 ■上位成績 ●男子10km ①三浦龍司(順大)           29.10 ②松枝博輝(富士通)          29.10 ③今井篤弥(トヨタ自動車九州)     29.16 ④田村和希(住友電工)         29.17 ⑤鈴木塁人(SGホールディングスグループ)29.18 ⑥田村友佑(黒崎播磨)         29.20 ⑦藤本珠輝(日体大)          29.21 ⑧川瀬翔矢(皇學館大)         29.24 ●女子8km ①萩谷 楓(エディオン)       25.54 ②酒井美玖(北九州市立高・福岡)   26.20 ③和田有菜(名城大)         26.21 ④田中希実(豊田自動織機TC)      26.22 ⑤川口桃佳(豊田自動織機)      26.35 ⑥鷲見梓沙 (ユニバーサルエンターテインメント) 26.58 ⑦山ノ内みなみ(京セラ)       27.11 ⑧阿部有香里(しまむら)       27.16 ●男子U20・8km ①佐藤圭汰(洛南高・京都)  23.19 ②太田蒼生(大牟田高・福岡) 23.47 ③南坂柚汰(倉敷高・岡山)  23.54 ④田中悠登(敦賀気比高・福井)23.59 ⑤山﨑皓太(洛南高・京都)  24.03 ⑥山本歩夢(自由ケ丘高・福岡)24.04 ⑦若林宏樹(洛南高・京都)  24.07 ⑧堀田晟礼(千原台高・熊本) 24.07 ●女子U20・6km ①不破聖衣来(健大高崎高・群馬) 19.49 ②三原 梓(立命館宇治高・京都) 20.14 ③小坂井智絵(成田高・千葉)   20.19 ④小川陽香(順天高・東京)     20.27 ⑤並木美乃(常磐高・群馬)    20.27 ⑥永長里緒(筑紫女学園高・福岡) 20.29 ⑦野田真理耶(北九州市立高・福岡)20.36 ⑧土井菜月(須磨学園高・兵庫)  20.40

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top