2026.02.01
◇第74回別府大分毎日マラソン(2月1日/大分・大分市高崎山・うみたまご前→ジェイリーススタジアム)
アジア大会代表選考会を兼ねたMGCシリーズ2025-26の男子G1・別府大分毎日マラソンが行われ、ゲタチョウ・マスレシャ(エチオピア)が2時間6分49秒で優勝した。
最後までマスレシャの背中を追いかけたのは、青学大の先輩・後輩だった。昨年の東京世界選手権代表・吉田祐也(GMOインターネットグループ)と、学生記録(2時間6分05秒)保持者の黒田朝日(4年)の2人。ペースメーカーが外れる30kmまでは大集団となった先頭グループの中で静かに走った。
33kmでマスレシャがすっと前に出ると、絞られてきた日本人上位グループは混戦に。36kmの給水を終え、2人のデッドヒートが始まった。40kmで一度は黒田が前へ出るが、吉田がそれに対応。次は40.8kmの給水地点で「狙っていた」という吉田が一瞬の隙を突いてペースアップ。黒田も表情を歪めながらなんとか食らいついた。
2人はお互いに譲らないだけでなく、しっかりマスレシャの背中を追いかけ、勝ちを狙っているようにも映った。最後はトラック勝負までもつれると、吉田が後輩の黒田を何とかしのぎ、2時間6分59秒で2位。2度目のマラソンだった黒田が2時間7分03秒で3位に入った。
普段から母校を拠点にし、練習をともにする時間も多く「頼もしくて、僕自身も成長できている。感謝しています」と後輩を認め、称える吉田。この別府大分毎日は縁のある大会だ。
青学大4年時に、現役最後の大一番と位置づけて出場。そこで2時間8分30秒をマークして日本人トップに入ったことで、内定を得ていた企業を辞退して競技続行を決めた。その運命的な場所に6年ぶりに戻り「再スタート」に位置づけた。
苦しい時期を乗り越え、24年12月の福岡国際を2時間5分16秒(日本歴代4位)で制した吉田は、昨年9月の東京世界選手権に出場。本番では力を発揮できず2時間16分58秒の34位と世界の壁とともに悔しさを味わった。
今大会は「優勝争い、日本人1位を狙って」スタート。「序盤から冷静に走れていた」と言うように、勝負所まで力を温存できる地力と冷静さが、黒田をはじめライバルたちを一歩リードしたかっこうだ。
今回の結果で、27年開催のロサンゼルス五輪選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得。「目標通り走れて非常にうれしいです」とうなずいた。再び日の丸を背負うために、「海外レースで積極的に経験を積んで挑戦したい」と、力強くリスタートを切った。
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