HOME 国内

2025.11.18

NEWS
「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」
「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」

OSAKA夢プログラム報告会の様子

公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。

東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100mハードルの田中佑美(富士通)、同走幅跳の秦澄美鈴(住友電工)をはじめ、支援を受ける指定競技者13名が出席。同プログラムに協賛する企業や個人のサポーターらとともに、にぎやかに今シーズンの成果を振り返った。

会の冒頭で大阪陸協の松本正義会長が「大阪陸協の活動に格別のご支援を賜り、厚く御礼を申し上げる次第です」とあいさつ。会長就任から15年が経ち、「大阪の競技を強くするためにいろいろとやってきました」。その中でも「このプログラムは非常におもしろい企画だと思っています」と話す。

広告の下にコンテンツが続きます

「大阪から世界へ」を合言葉に、東京五輪を目指す大阪ゆかりの選手をサポートすべく2015年にスタートしたこのプログラムは、この春に2028年ロサンゼルス五輪を目指す第Ⅲ期に入った。その初年度は東京世界選手権がターゲットに、21名が指定競技者に選出。2名の追加を経て、23名となった。

その中から、前述の3名をはじめ男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、女子800mの久保凛(東大阪大敬愛高3)、同三段跳の森本麻里子(オリコ)の計6名が出場。男子10000mの葛西潤(旭化成)、男子リレーメンバーの林申雅(筑波大)が世界選手権後に指定競技差入りしている現状に、「国際大会で活躍できる土壌が育まれてきた。会長として誇りに思っています」。そのうえで、東京ではラウンド突破が壁となり、「奮闘していましたが、一層の努力、強化が必要と痛感しています」と奮起を促した。

選手を代表してあいさつをした福田は、「このプログラムは僕が高校生の時から始まって、ずっと強い選手が入っていたので、あこがれていました」と話し、「北京世界選手権やロサンゼルス五輪で、少しでも多くの選手が出られるよう、選手一同がんばってまいります」と力強く語ると、会場は大きな拍手に包まれた。

報告会は毎年開催されており、選手たちにとっては支援者に直接感謝を伝える機会。男子十種競技の丸山優真(住友電工)が「みなさんに『頑張って』と直接言われるのがうれしくて、恩返ししないといけないと本当に実感します」と話す。

田中は「自分たちの結果を本当に楽しみにしてくださっていて、こうやってお顔をみれるとういのはすごくありがたい機会です」。と同時に、アキレス腱の痛みからの回復を図っている段階ということもあり、「みなさんの顔を見ると、もちろん結果を出したいですが、自分を大切にしながらベストの選択をしていいんだなと思えます」とも語った。

秦が「今年は海外先生ではなく、自分の身体のケアに充てさせていただきました。柔軟に対応いただけることが本当にありがたいです」と振り返るように、選手たちは遠征、合宿、棒高跳のポールの配送など、支援をさまざまなかたちで活用。それを結果で恩返しすべく、競技と向き合っている。

パラアスリートの堀越信司(NTT西日本)は「障がいの有無に関係なく、一人の競技者という自覚を持ってずっと走っていますが、このプログラムでは純粋に一人のアスリートとして見ていただけることがすごくうれしい。だからこそ、そういう思いに結果で応えていきたいという思いが強くあります」と、サポートへの感謝を示した。

公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100mハードルの田中佑美(富士通)、同走幅跳の秦澄美鈴(住友電工)をはじめ、支援を受ける指定競技者13名が出席。同プログラムに協賛する企業や個人のサポーターらとともに、にぎやかに今シーズンの成果を振り返った。 会の冒頭で大阪陸協の松本正義会長が「大阪陸協の活動に格別のご支援を賜り、厚く御礼を申し上げる次第です」とあいさつ。会長就任から15年が経ち、「大阪の競技を強くするためにいろいろとやってきました」。その中でも「このプログラムは非常におもしろい企画だと思っています」と話す。 「大阪から世界へ」を合言葉に、東京五輪を目指す大阪ゆかりの選手をサポートすべく2015年にスタートしたこのプログラムは、この春に2028年ロサンゼルス五輪を目指す第Ⅲ期に入った。その初年度は東京世界選手権がターゲットに、21名が指定競技者に選出。2名の追加を経て、23名となった。 その中から、前述の3名をはじめ男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、女子800mの久保凛(東大阪大敬愛高3)、同三段跳の森本麻里子(オリコ)の計6名が出場。男子10000mの葛西潤(旭化成)、男子リレーメンバーの林申雅(筑波大)が世界選手権後に指定競技差入りしている現状に、「国際大会で活躍できる土壌が育まれてきた。会長として誇りに思っています」。そのうえで、東京ではラウンド突破が壁となり、「奮闘していましたが、一層の努力、強化が必要と痛感しています」と奮起を促した。 選手を代表してあいさつをした福田は、「このプログラムは僕が高校生の時から始まって、ずっと強い選手が入っていたので、あこがれていました」と話し、「北京世界選手権やロサンゼルス五輪で、少しでも多くの選手が出られるよう、選手一同がんばってまいります」と力強く語ると、会場は大きな拍手に包まれた。 報告会は毎年開催されており、選手たちにとっては支援者に直接感謝を伝える機会。男子十種競技の丸山優真(住友電工)が「みなさんに『頑張って』と直接言われるのがうれしくて、恩返ししないといけないと本当に実感します」と話す。 田中は「自分たちの結果を本当に楽しみにしてくださっていて、こうやってお顔をみれるとういのはすごくありがたい機会です」。と同時に、アキレス腱の痛みからの回復を図っている段階ということもあり、「みなさんの顔を見ると、もちろん結果を出したいですが、自分を大切にしながらベストの選択をしていいんだなと思えます」とも語った。 秦が「今年は海外先生ではなく、自分の身体のケアに充てさせていただきました。柔軟に対応いただけることが本当にありがたいです」と振り返るように、選手たちは遠征、合宿、棒高跳のポールの配送など、支援をさまざまなかたちで活用。それを結果で恩返しすべく、競技と向き合っている。 パラアスリートの堀越信司(NTT西日本)は「障がいの有無に関係なく、一人の競技者という自覚を持ってずっと走っていますが、このプログラムでは純粋に一人のアスリートとして見ていただけることがすごくうれしい。だからこそ、そういう思いに結果で応えていきたいという思いが強くあります」と、サポートへの感謝を示した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.18

「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」

公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100 […]

NEWS 甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

2025.11.18

甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

12月7日に熊本県甲佐町役場前をスタート・フィニッシュとする第50回熊本甲佐10マイルロードレースのエントリー選手が11月18日、発表された。 招待選手は既に発表されていたが、9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った […]

NEWS 国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
PR

2025.11.18

国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る

スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]

NEWS 中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

2025.11.18

中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]

NEWS クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top