HOME 国内

2025.11.09

やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」
やり投・新井涼平が母校で引退試合「競技者としても人間としても成長」

新井涼平(スズキ)

【画像】「多くの方々に支えられ、続けることができました」たくさんの花束とプレゼントに囲まれ感謝の思いを綴った新井涼平

男子やり投で今季限りでの引退を表明している新井涼平(スズキ)が11月8日、母校・国士舘大の記録会に出場して競技生活に別れを告げた。 1991年6月23日生まれの34歳。埼玉県長瀞町出身で、小学校時代はソフトボール部、中学では野球少年だった。皆野高から陸上を始め、国士大では3年時に日本インカレ優勝など才能が花開いた。スズキ入社1年目の2014年には、日本歴代2位の86m83まで記録を伸ばし、日本選手権初優勝、アジア大会銀メダルなど実績を残した。 15年北京世界選手権で9位。16年のリオ五輪でも決勝に進んで11位に入った。日本選手権は14年から7連覇。世界選手権も17、19年と合計3度出場を果たしている。 近年はオーバートレーニング症候群やケガに苦しみ、現役引退を決意。新井は多くの関係者に見守られながら、母校で持ち味のスピードある助走から力強くやりを放ってみせた。 自身のSNSを更新した新井。「本日、19年間続けた陸上競技を引退いたしました。本当に多くの方々に支えられ、ここまで続けることができました。家族をはじめ、恩師、仲間たち、スズキファミリー、トレーナーさん、支援企業の方々、応援して下さる多くの方々のお陰です。本当にありがとうございました。喜怒哀楽すべて経験することができ、競技者としても人間としても成長を続けることができました」と綴る。 今後は「健康第一は当たり前。競技的健康第一を少しでも多くの競技者に伝えられるような活動をしていきたい」とし、次のステージは未定ながら「どのような挑戦をしていくのかわかりませんが、競技者魂を忘れずに、全力で精進していきたいと思います」と締めくくっている。

【画像】「多くの方々に支えられ、続けることができました」たくさんの花束とプレゼントに囲まれ感謝の思いを綴った新井涼平

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.25

名古屋アジア大会の派遣設定記録クリアと日本選手権優勝で代表内定 参考競技会も決定

名古屋アジア大会の派遣設定記録をチェック! 男子 種目 女子 10.15 100m 11.29 20.48 200m 23.03 45.55 400m 51.97 1.46.28 800m 2.01.67 3.36.53 […]

NEWS 関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

2025.12.25

関東学連・原晋駅伝対策委員長 箱根駅伝の改革「裾野を広げてさらなる強化」 五輪イヤーが記念大会「世界を目指す」

関東学生陸上競技連盟の植田恭史会長や次呂久直子幹事長、原晋駅伝対策委員長ら6人が12月25日、東京都庁に小池百合子知事、神奈川県庁に黒岩祐治知事を訪問した。 この日発表された出場校の増加(通常開催計24チーム、記念大会計 […]

NEWS 箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

2025.12.25

箱根駅伝の出場チーム増が決定!記念大会も「改革」4年に一度の五輪イヤー、予選会は全国へ門戸拡大

箱根駅伝出場チーム数の変遷チェック!第1回大会は4校 1920年(第1回)~ 4校(東京高師、明大、早大、慶大)でスタート。1954年(第31回)までは希望した大学が出場 1956年(第32回)~ 予選会を実施し、出場枠 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前年より質・量ともに充実の山梨学大 主将の弓削征慶「今までより良い位置で走れる」

2025.12.25

箱根駅伝Stories/前年より質・量ともに充実の山梨学大 主将の弓削征慶「今までより良い位置で走れる」

勝負手が豊富な今回 京都・洛南高時代はケガが多く、佐藤圭汰(現・駒大)ら全国トップクラスの同期たちの活躍の陰に隠れていた。大学1年時までケガが続いたが、身体作りを怠らなかったことが土台となって、2年時に花開く。入学後初の […]

NEWS 箱根駅伝Stories/主将としてチームを牽引する立教大・國安広人 競技人生ラストラン「ずっと悔しい思いを持ってきた」

2025.12.25

箱根駅伝Stories/主将としてチームを牽引する立教大・國安広人 競技人生ラストラン「ずっと悔しい思いを持ってきた」

キャプテンに自ら立候補 國安と馬場。互いに高め合ってきた2人の関係性について、髙林祐介駅伝監督は「良いライバル関係ですよ」と見つめ、「ライバルとして意識しているのは、(國安に対する)馬場のほうではないかな」ともみる。 國 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top