2025.10.03
◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場)1日目
滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の1日目が行われ、少年A5000mは、新妻遼己(兵庫・西脇工高3)が13分35秒33の自己新で優勝を果たした。
インターハイ王者が国スポでも強さを見せつけた。スタートしてすぐに飛び出した新妻。「日本人のペースで走ろうと思っていました」。400mを64秒で入り、1000mを2分40秒あたりで通過すると、ついてきたのはジェームス・カルリ(青森・青森山田高3)、フェリックス・ムティアニ(山梨・山梨学院高3)、五十嵐新太(茨城・水城高3)の3人。先頭集団4人と、それ以外の選手を大きく引き離した。
2000m手前でカルリに前を譲り、その背中にピタリついて、レースを進めていく。3000mからカルリとのマッチレースに。カルリが2レーンに出て新妻に前を譲ろうとしても、じっと2番手で我慢。そして、残り300mでスパートを繰り出した。
「2000mあたりから後ろについて少し休みましたが、それでもラストはきつかったです」。カルリも粘ったが、「直線に入って僕のほうが伸びていたのがわかりました」と新妻。自己記録を6秒35更新して1位フィニッシュした。「留学生に勝ち切れたのは自信になります」。
これで、長嶋幸宝(現・旭化成)が2022年に出した西脇工高記録(13分37秒46)を更新。「ずっと意識していたのでうれしいです」と笑顔を見せた。
国体時代を含めてこれまで優勝がなかった。昨年は1学年上の濵口大和(長野・佐久長聖高/現・中大)に敗れて2位。一昨年の少年B3000mは同学年の増子陽太(福島・学法石川高3)に次ぐ2位。中3だった3年前の少年B3000mは4位だった。
それだけに、「やっと勝てました。しかも濵口さんよりも速く走れました」と新妻。昨年、濵口が出した13分40秒65を上回り、この種目では国スポ日本人最高タイムだ。
この後は年末の全国高校駅伝(12月21日/京都)出場を目指す。「ここ(国スポ)に出ていない選手もたくさんいるので、1区で勝負できるように身体を作っていきたい」と意気込む。
日本人でインターハイと国スポ(国体時代を含む)の両方で長距離種目を制したのは1991年の渡辺康幸(千葉・市船橋高/現・住友電工監督)以来34年ぶり(91年石川国体の少年Aは10000m)。渡辺はその年の全国高校駅伝で花の1区も制している。新妻もエースの集う都大路1区で3つ目のタイトルを手にするつもりだ。
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