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2025.10.03

三段跳・剱持クリアが12m81で4位 22年に三笘薫と結婚「もう一回跳べるまで」英国生活で再浮上/滋賀国スポ
三段跳・剱持クリアが12m81で4位 22年に三笘薫と結婚「もう一回跳べるまで」英国生活で再浮上/滋賀国スポ

成年女子三段跳4位の剱持クリア

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 1日目

滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の1日目が行われ、成年女子三段跳は東京世界選手権代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が13m64(+0.9)の大会新で優勝した。船田茜理(兵庫・ニコニコのり)、森本麻里子(大阪・オリコ)と続き、4位に入ったのが剱持クリア(山梨・KENNY ac)だった。

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「全国大会は何年ぶりだろう…」。順位と、この舞台に戻って来られた喜びが表情からもうかがえる。4回目に12m81(+0.9)まで記録を伸ばして4位に食い込んだ。22年の全日本実業団対抗選手権に出場してから、“全国”にその名はなく、入賞となれば筑波大時代の19年、日本インカレの3位以来になる。12m80オーバーもその年以来6年ぶり。高校・大学時代に取材していた頃と変わらない笑顔を見せた。

陸上ファンにとってはトップ選手の1人として知られている。姉・早紀(長谷川体育施設)とともに早くから山梨のトップジャンパーとして活躍し、中1で10m35。これは11年間も中1最高として残っていた。姉も元中学最高記録(12m03)を作っている。

山梨学大附高(当時/現山梨学院高)に進むと、12m56をジャンプ。当時はまだインターハイ種目ではなかったが、全国高校選抜や日本ユース選手権で優勝するなどトップレベルで名を馳せた。筑波大でも13mジャンパーとなり、日本インカレを制し、17年には日本選手権でも2位に入っている。

卒業後も「ずっと続けていたのですが、腰が痛くて跳べなかった。記録も伴わなくて小さい大会ばかりでした」と苦しい日々が続く。

22年にサッカー英国プレミアリーグで活躍する三笘薫(ブライトン)と結婚。筑波大の同級生だった。秋に渡英。「ちょうどケガをしていてリハビリのような時期でした。環境を変えたらまた良くなるかなって」と、英国生活に迷いはなかった。大学時代にもエストニアなどに渡った経験もあり、「海外で競技をやってみたいとずっと思っていました。夫が良いきっかけになったのかな」。

その後も地元のパーソナルコーチに時折見てもらいつつ、姉にもアドバイスをもらって1人で地元の競技場で練習を重ねた。三笘も「一緒に頑張ろう」と後押し。栄養面などは“プロ”のサポート態勢を整えているため、「そこにあやかっています」と笑う。それでも記録が伸びず「さすがに辞めようかなと思った」とも明かす。そうした状況で「海外だから良かった」とも。自らの名前が知られる国内だと、どうしても「跳べなくなったと思われる」と自己嫌悪にも陥る。英国では「変に自分にプレッシャーをかけなくなったし、小さい大会だと一番になったりしてうれしかった」とはにかんだ。

「もう一回跳べるまでやりたい。いろんな人にアドバイスをもらって、この感覚が良い、と定着していって良くなってきました。この苦しい時期を超えたところに何があるか見てみたかったんです」。乗り越えてみて「メンタルも安定してきて、勢いで跳んでいた時とは違って、自分で組み合わせて跳べている」と言い、「やっぱり楽しいのかな」。夫とはトレーニングや身体の使い方について「普段からお互いにすごく話をするんです。こういうトレーニングがいいよ、これは違う! とか(笑)」。

どこまで続けるかは決めていない。「ずるずる続けるつもりはなくて、すぐ辞めるかもしれいないし、ずっと続けているかもしれない。1年間、ちゃんとやってみてどうなるか見てみよう、と思ったら跳べちゃって……。来年の日本選手権、出られますよね…?」とニッコリ笑った顔は、やっぱりあの頃と同じだった。

文/向永拓史

◇滋賀国民スポーツ大会(10月3日~7日/滋賀・平和堂HATOスタジアム:彦根総合スポーツ公園陸上競技場) 1日目 滋賀国民スポーツ大会・陸上競技の1日目が行われ、成年女子三段跳は東京世界選手権代表の髙島真織子(福岡・クラフティア)が13m64(+0.9)の大会新で優勝した。船田茜理(兵庫・ニコニコのり)、森本麻里子(大阪・オリコ)と続き、4位に入ったのが剱持クリア(山梨・KENNY ac)だった。 「全国大会は何年ぶりだろう…」。順位と、この舞台に戻って来られた喜びが表情からもうかがえる。4回目に12m81(+0.9)まで記録を伸ばして4位に食い込んだ。22年の全日本実業団対抗選手権に出場してから、“全国”にその名はなく、入賞となれば筑波大時代の19年、日本インカレの3位以来になる。12m80オーバーもその年以来6年ぶり。高校・大学時代に取材していた頃と変わらない笑顔を見せた。 陸上ファンにとってはトップ選手の1人として知られている。姉・早紀(長谷川体育施設)とともに早くから山梨のトップジャンパーとして活躍し、中1で10m35。これは11年間も中1最高として残っていた。姉も元中学最高記録(12m03)を作っている。 山梨学大附高(当時/現山梨学院高)に進むと、12m56をジャンプ。当時はまだインターハイ種目ではなかったが、全国高校選抜や日本ユース選手権で優勝するなどトップレベルで名を馳せた。筑波大でも13mジャンパーとなり、日本インカレを制し、17年には日本選手権でも2位に入っている。 卒業後も「ずっと続けていたのですが、腰が痛くて跳べなかった。記録も伴わなくて小さい大会ばかりでした」と苦しい日々が続く。 22年にサッカー英国プレミアリーグで活躍する三笘薫(ブライトン)と結婚。筑波大の同級生だった。秋に渡英。「ちょうどケガをしていてリハビリのような時期でした。環境を変えたらまた良くなるかなって」と、英国生活に迷いはなかった。大学時代にもエストニアなどに渡った経験もあり、「海外で競技をやってみたいとずっと思っていました。夫が良いきっかけになったのかな」。 その後も地元のパーソナルコーチに時折見てもらいつつ、姉にもアドバイスをもらって1人で地元の競技場で練習を重ねた。三笘も「一緒に頑張ろう」と後押し。栄養面などは“プロ”のサポート態勢を整えているため、「そこにあやかっています」と笑う。それでも記録が伸びず「さすがに辞めようかなと思った」とも明かす。そうした状況で「海外だから良かった」とも。自らの名前が知られる国内だと、どうしても「跳べなくなったと思われる」と自己嫌悪にも陥る。英国では「変に自分にプレッシャーをかけなくなったし、小さい大会だと一番になったりしてうれしかった」とはにかんだ。 「もう一回跳べるまでやりたい。いろんな人にアドバイスをもらって、この感覚が良い、と定着していって良くなってきました。この苦しい時期を超えたところに何があるか見てみたかったんです」。乗り越えてみて「メンタルも安定してきて、勢いで跳んでいた時とは違って、自分で組み合わせて跳べている」と言い、「やっぱり楽しいのかな」。夫とはトレーニングや身体の使い方について「普段からお互いにすごく話をするんです。こういうトレーニングがいいよ、これは違う! とか(笑)」。 どこまで続けるかは決めていない。「ずるずる続けるつもりはなくて、すぐ辞めるかもしれいないし、ずっと続けているかもしれない。1年間、ちゃんとやってみてどうなるか見てみよう、と思ったら跳べちゃって……。来年の日本選手権、出られますよね…?」とニッコリ笑った顔は、やっぱりあの頃と同じだった。 文/向永拓史

【画像】6月にサッカー日本代表の三笘薫と挙式

 
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