2025.08.26
8月26日、日本陸連は8月20日に理事会で承認された「ダイバーシティー&インクルージョンの推進(D&I)」についての説明を行った。
D&Iとは、人々の多様性(diversity)を尊重し、受け入れる(Inclusion)生かす社会・組織を作ること。日本陸連も「性別や年齢、国籍、価値観、ライフスタイルなどのあらゆる違いを受け入れ、尊重し、すべての人がそれぞれの個性を発揮して活躍できる社会の実現を目指す考え方」と位置づける。
そのうえで、世界陸連(WA)が提供するeラーニングの受講などをはじめとした「セーフガーディングの実践」。世界人権宣言やオリンピック憲章などに明確に触れられている人権基準に則り、国際社会や国際的なスポーツ界の取り組みとしての「人権ポリシー、インテグリティ行動指針」を策定。それらを研修などの実施、多様性を尊重した競技の在り方や制度設計の検討などを通じて、広く社会に浸透させていくことを目指す。
D&I担当理事の來田享子氏は、こういった取り組みをスポーツを通じて展開してく流れは「2016年頃から大きくなってきた」と説明。国内の一競技団体が取り組む意義について、「国内の競技団体それぞれが取り組むことが大切で、それぞれに何ができるのかを考える必要があるところまできている」と強調する。
日本陸連は今年3月8日に100周年を迎えた。「未来の100年をどう作るか。競技だけでなく、たくさんの人が走る、跳ぶ、投げるという“マザー・オブ・スポーツ”に関わってもらうようにするためには、誰かが排除されたり、差別されたりしない社会にしていく必要がある。お互いが前に向かって成長していくために、世界から陸上を愛する人が集まる東京世界陸上を前に公表し、共有していきたいと考えた」と來田理事。日本陸連の田﨑博道専務理事も「非常に重要な計画で、取り組みすべての根底に流れるもの」とし、力強く推進していく。
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