HOME 高校

2025.07.29

高校女王は江口美玲!「こんな点数が出るとは…」七種競技・歴代6位5323点で中学に続く戴冠/広島IH
高校女王は江口美玲!「こんな点数が出るとは…」七種競技・歴代6位5323点で中学に続く戴冠/広島IH

25年インターハイ女子七種競技で優勝した江口美玲

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)4日目

広島インターハイの4日目が行われ、2日間にわたって争われた女子七種競技は江口美玲(東海大相模2神奈川)が自己新となる5323点で優勝した。

13秒75がベストと得意にする100mハードルは「あまり良くなくて」と14秒02(-0.9)での発進に悔しさがあった。続く走高跳もベストに4cm届かない1m65。だが、砲丸投で10m94の自己新を出して「良い流れになりました」。200mも全体トップの24秒56(+2.0)で締めくくった。

広告の下にコンテンツが続きます

走幅跳も向かい風1.5mながら5m79をジャンプ。「できるだけ先行したかった」。なぜなら、前回覇者で5334点のベストを持つ本多七(園田学園3兵庫)がいるから。「やり投で追いつかれそう」。実は江口は大会前に肘を少し痛めて「あまり練習ができていなかった」と言う。

その本多が45m80のビッグスローを出して追いかけた。それでも、ここまでの差が生かされ、800mでは「本多さんの背中だけを追いかけた」と粘りきった。5323点は高校歴代6位で、本多の高2最高まであと11点に迫るものだった。

2年前の全中四種競技のチャンピオンだった江口。「こんな点数が出ると思わなくてうれしいです」と目を輝かせ、「絶対女王の本多さんと戦えたのがとっても楽しかったです」と笑顔を見せる。追いかける最高のライバルであり先輩がいたからこその自己新Vだった。

本多は5195点で2位。大粒の涙をこぼし「(フィールド種目の)本数が少ない中でなど気持ち的にも決めきれなくて悔しかった。この大会のために調整してきたのに…」と悔しさがあふれた。

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)4日目 広島インターハイの4日目が行われ、2日間にわたって争われた女子七種競技は江口美玲(東海大相模2神奈川)が自己新となる5323点で優勝した。 13秒75がベストと得意にする100mハードルは「あまり良くなくて」と14秒02(-0.9)での発進に悔しさがあった。続く走高跳もベストに4cm届かない1m65。だが、砲丸投で10m94の自己新を出して「良い流れになりました」。200mも全体トップの24秒56(+2.0)で締めくくった。 走幅跳も向かい風1.5mながら5m79をジャンプ。「できるだけ先行したかった」。なぜなら、前回覇者で5334点のベストを持つ本多七(園田学園3兵庫)がいるから。「やり投で追いつかれそう」。実は江口は大会前に肘を少し痛めて「あまり練習ができていなかった」と言う。 その本多が45m80のビッグスローを出して追いかけた。それでも、ここまでの差が生かされ、800mでは「本多さんの背中だけを追いかけた」と粘りきった。5323点は高校歴代6位で、本多の高2最高まであと11点に迫るものだった。 2年前の全中四種競技のチャンピオンだった江口。「こんな点数が出ると思わなくてうれしいです」と目を輝かせ、「絶対女王の本多さんと戦えたのがとっても楽しかったです」と笑顔を見せる。追いかける最高のライバルであり先輩がいたからこその自己新Vだった。 本多は5195点で2位。大粒の涙をこぼし「(フィールド種目の)本数が少ない中でなど気持ち的にも決めきれなくて悔しかった。この大会のために調整してきたのに…」と悔しさがあふれた。

女子七種競技 高校歴代10傑&高2歴代5傑をチェック!

●高校歴代10傑 5519 ヘンプヒル恵(京都文教3京都) 2014. 8. 2 5384 笠原瑞世(添上3奈良) 2002. 6.23 5361 シュレスタまや(東大阪大敬愛3大阪) 2016. 6.12 5346 田中友梨(至学館3愛知) 2019. 8. 7 5334 本多七(園田学園2兵庫) 2024.11.10 5323 江口美玲(東海大相模2神奈川) 2025. 7.28 5299 上田紗弥花(敦賀気比3福井) 2016. 6.12 5298 大野優衣(白梅学園3東京) 2017. 8. 1 5266 福島波暖(東大阪大敬愛3大阪) 2024. 6.23 5264 安田地中海(添上3奈良) 2004. 6.20 ●高2歴代5傑 5334 本多七(園田学園・兵庫) 2024.11.10 5323 江口美玲(東海大相模・神奈川) 2025. 7.28 5261 大野優衣(白梅学園・東京) 2016. 6.12 5231 林美希(中京大中京・愛知) 2022. 8. 6 5211 吉川ゆかり(添上・奈良) 1982. 6.26

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.29

秋田で開催予定の東北高校駅伝 クマ出没のためトラックレースに変更

10月29日、秋田陸協ならびに東北高体連陸上競技専門部は、11月6日に開催予定の東北高校駅伝をトラックレース形式で実施すると発表した。駅伝コースの近辺でクマの目撃が相次いでいるための措置としている。 東北高校駅伝は東北6 […]

NEWS 田中希実がホノルルマラソンの1マイルに3年連続出場へ!前回上位占めたライバルたちと再戦

2025.10.29

田中希実がホノルルマラソンの1マイルに3年連続出場へ!前回上位占めたライバルたちと再戦

「ホノルルマラソン2025」の前日に開催される1マイルレース「カラカウアメリーマイル」に、東京世界選手権代表の田中希実(New Balance)がエントリーしたことがわかった。これで3年連続となる。 同レースはハワイ・ワ […]

NEWS ブダペスト代表の西山和弥、15年連続の川内優輝らが招待選手に/防府読売マラソン

2025.10.29

ブダペスト代表の西山和弥、15年連続の川内優輝らが招待選手に/防府読売マラソン

防府読売マラソン大会事務局は10月29日、MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソン(男子G1)のエントリー選手を発表した。 男子招待選手は23年ブダペスト世界選手権代表の西山和弥(トヨタ自動車)、パリ五輪M […]

NEWS 世界陸連がトレッドミルの世界選手権「RUN X」の開催を発表!総額賞金10万ドル&世界ロードランニング選手権の出場権授与

2025.10.29

世界陸連がトレッドミルの世界選手権「RUN X」の開催を発表!総額賞金10万ドル&世界ロードランニング選手権の出場権授与

世界陸連(WA)は10月27日、イタリアのフィットネス製品メーカー、テクノジムと提携して第1回世界トレッドミル選手権「RUN X」を2026年に開催すると発表した。 「RUN X」では5kmの競技が行われ、予選はテクノジ […]

NEWS 【女子200m】酒井菜夏(金沢ACJr/北鳴中3)24秒37=中学歴代8位タイ

2025.10.29

【女子200m】酒井菜夏(金沢ACJr/北鳴中3)24秒37=中学歴代8位タイ

第3回河北郡市記録会は10月25日、石川県かほく市のうのけ総合公園陸上競技場で行われ、女子200mで酒井菜夏(金沢ACJr/金沢北鳴中3)が中学歴代8位タイ、北信越中学新記録となる24秒37(-0.2)をマークした。 酒 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top