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2025.07.29

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菊池晴太800m1分49秒11の自己新V 残り100mで先頭に立つ「優勝の実感はないがホッとしています」/広島IH
菊池晴太800m1分49秒11の自己新V 残り100mで先頭に立つ「優勝の実感はないがホッとしています」/広島IH

25年インターハイ男子800mで優勝した菊池晴太

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)4日目

広島インターハイの4日目が行われ、男子800m決勝はタイムレース3組目を走った菊池晴太(盛岡四3岩手)が1分49秒11の自己新で制した。

序盤は集団の後方に位置し、様子をうかがった。「1周目の通過のタイム(53秒36)を見て、これならプラン通り残り150mから100mあたりでスパートすれば、勝てるんじゃないかと思っていました」と、冷静に前を追う。その狙い通り残り100m手前でトップに立ち、レースを制した。昨年の国民スポーツ大会で出した自己記録1分49秒47を0.36秒短縮した。

前回は決勝に進んで8位(1分55秒42)。序盤からトップに立って集団を引っ張ると、400mを51秒台で駆け抜け、落合晃(滋賀学園/現・駒大)の日本記録(1分44秒80)樹立を“アシスト”した。

一方で、ハイペースで入った菊池は、2周目に入ると余裕が無かった。この経験から、ある程度速いペースでも維持できるようにトレーニングを積んできたという。「400mを54~55秒で走りながら、余裕が持つ練習をしてきました。自分の能力も見直すことができました」。

リストトップ(1分50秒03)で迎えた今大会。予選から不安に襲われたそうだが、これまでの成果が結実した。「優勝の実感はありませんが、ホッとしています。インターハイで優勝する目標を昨年から意識してきたので、良かったです」。

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今後は9月のU20日本選手権や10月の国スポに出場する予定。菊池自身は「残り150mではなく、ロングスパートで残り400mくらいから速いペースで押していくというところが、まだ足りていないと思います」と、課題を挙げる。

その課題を解決し、「高校歴代10位以内の記録、できれば1分47秒台」という目標を達成するつもりだ。

文/松山林太郎

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)4日目 広島インターハイの4日目が行われ、男子800m決勝はタイムレース3組目を走った菊池晴太(盛岡四3岩手)が1分49秒11の自己新で制した。 序盤は集団の後方に位置し、様子をうかがった。「1周目の通過のタイム(53秒36)を見て、これならプラン通り残り150mから100mあたりでスパートすれば、勝てるんじゃないかと思っていました」と、冷静に前を追う。その狙い通り残り100m手前でトップに立ち、レースを制した。昨年の国民スポーツ大会で出した自己記録1分49秒47を0.36秒短縮した。 前回は決勝に進んで8位(1分55秒42)。序盤からトップに立って集団を引っ張ると、400mを51秒台で駆け抜け、落合晃(滋賀学園/現・駒大)の日本記録(1分44秒80)樹立を“アシスト”した。 一方で、ハイペースで入った菊池は、2周目に入ると余裕が無かった。この経験から、ある程度速いペースでも維持できるようにトレーニングを積んできたという。「400mを54~55秒で走りながら、余裕が持つ練習をしてきました。自分の能力も見直すことができました」。 リストトップ(1分50秒03)で迎えた今大会。予選から不安に襲われたそうだが、これまでの成果が結実した。「優勝の実感はありませんが、ホッとしています。インターハイで優勝する目標を昨年から意識してきたので、良かったです」。 今後は9月のU20日本選手権や10月の国スポに出場する予定。菊池自身は「残り150mではなく、ロングスパートで残り400mくらいから速いペースで押していくというところが、まだ足りていないと思います」と、課題を挙げる。 その課題を解決し、「高校歴代10位以内の記録、できれば1分47秒台」という目標を達成するつもりだ。 文/松山林太郎

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