HOME 高校・中学

2025.06.11

久保凛が高校最後の夏へ発進!100mH“滝川二対決”、男子両リレー、七種の本多ら注目選手多数/IH近畿
久保凛が高校最後の夏へ発進!100mH“滝川二対決”、男子両リレー、七種の本多ら注目選手多数/IH近畿

久保凛(25年静岡国際)

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。

インターハイ近畿地区大会(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)は6月12日から15日までの4日間、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で実施。5~6月に行われた府県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。

全国屈指の激戦区・近畿。ハイレベルの選手が集い、各種目で激戦が予想される。

広告の下にコンテンツが続きます

なかでも注目は女子800m、1500mの2種目に出場予定の久保凛(東大阪大敬愛3大阪)だ。大阪府大会はアジア選手権に出場した関係でシード。前半シーズンは800mを中心にグランプリシリーズなどシニアのレースで快走を続けており、昨年マークした1分59秒93の日本記録の更新に期待がかかる。800mでの優位は動かないが、1500mでは京都、兵庫でそれぞれ1500m・3000mの2冠に輝いている芦田和佳(立命館宇治3京都)、池野絵莉(須磨学園3兵庫)らを筆頭にライバルも多く、予選から激しいレースとなりそうだ。

兵庫県大会で好記録が続出した女子100mハードルも見逃せない。その準決勝で井上凪紗(滝川二3)が13秒31(+0.7)の高校新記録をマーク。決勝では2.1mの追い風参考となったものの13秒13の驚異的なタイムを叩き出しており、近畿でどんな走りを見せるか。同じく追い風参考ながら13秒27で2位のルーキー・福田花奏(滝川二)も予選、準決勝と続けて高1最高を更新し、あこがれの先輩に迫った。こちらも13秒46のベストをどこまで縮めてくるか。兵庫3位の二階堂咲(山手2)、大阪Vの大久保碧(大阪女学院3)ら実力者が揃っており、こちらも全国切符の6位以内を巡って激戦必至の状況だ。

七種競技でインターハイ連覇と高校記録の更新を目指す本田七(園田学園3兵庫)も注目。昨年もこの近畿でやり投との2冠を果たして勢いをつかみ、全国優勝につなげているだけに、どんなパフォーマンスを発揮するか。

広告の下にコンテンツが続きます

このほか、奈良県大会の棒高跳で3m92の高1歴代3位をクリアした中村心葵(王寺工)、大阪府大会のやり投で53m65を放っている鈴木彩夏(大体大浪商3)らにも好記録の予感が漂う。

男子では、例年好タイムが続出する4×100mリレーが今年も高水準になりそう。今季39秒87の好タイムを叩き出している関大北陽(大阪)を軸に、洛南(京都)など強豪が目白押しだ。4×400mリレーも兵庫大会で高校歴代7位の3分08秒88をマークした滝川二が引っ張り、全国入賞レベルの激しいレースが繰り広げられそうだ。

5000m競歩で19分台のベストを持つ山田大智、5000mで高2歴代4位の13分41秒68がベストの新妻遼己の兵庫・西脇工3年生組、前回400mで高2歴代4位の46秒69をマークしている久保拓己(滝川二3)らにも注目が集まる。

ルーキーでは全中110mハードル優勝の後藤大樹、3000m覇者の稲垣翔馴の洛南勢が400mハードル、5000mにそれぞれ京都覇者として登場。近畿の分厚い壁に挑む。

全国インターハイは7月25日~29日に広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/花木 雫

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。 インターハイ近畿地区大会(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)は6月12日から15日までの4日間、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)で実施。5~6月に行われた府県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。 全国屈指の激戦区・近畿。ハイレベルの選手が集い、各種目で激戦が予想される。 なかでも注目は女子800m、1500mの2種目に出場予定の久保凛(東大阪大敬愛3大阪)だ。大阪府大会はアジア選手権に出場した関係でシード。前半シーズンは800mを中心にグランプリシリーズなどシニアのレースで快走を続けており、昨年マークした1分59秒93の日本記録の更新に期待がかかる。800mでの優位は動かないが、1500mでは京都、兵庫でそれぞれ1500m・3000mの2冠に輝いている芦田和佳(立命館宇治3京都)、池野絵莉(須磨学園3兵庫)らを筆頭にライバルも多く、予選から激しいレースとなりそうだ。 兵庫県大会で好記録が続出した女子100mハードルも見逃せない。その準決勝で井上凪紗(滝川二3)が13秒31(+0.7)の高校新記録をマーク。決勝では2.1mの追い風参考となったものの13秒13の驚異的なタイムを叩き出しており、近畿でどんな走りを見せるか。同じく追い風参考ながら13秒27で2位のルーキー・福田花奏(滝川二)も予選、準決勝と続けて高1最高を更新し、あこがれの先輩に迫った。こちらも13秒46のベストをどこまで縮めてくるか。兵庫3位の二階堂咲(山手2)、大阪Vの大久保碧(大阪女学院3)ら実力者が揃っており、こちらも全国切符の6位以内を巡って激戦必至の状況だ。 七種競技でインターハイ連覇と高校記録の更新を目指す本田七(園田学園3兵庫)も注目。昨年もこの近畿でやり投との2冠を果たして勢いをつかみ、全国優勝につなげているだけに、どんなパフォーマンスを発揮するか。 このほか、奈良県大会の棒高跳で3m92の高1歴代3位をクリアした中村心葵(王寺工)、大阪府大会のやり投で53m65を放っている鈴木彩夏(大体大浪商3)らにも好記録の予感が漂う。 男子では、例年好タイムが続出する4×100mリレーが今年も高水準になりそう。今季39秒87の好タイムを叩き出している関大北陽(大阪)を軸に、洛南(京都)など強豪が目白押しだ。4×400mリレーも兵庫大会で高校歴代7位の3分08秒88をマークした滝川二が引っ張り、全国入賞レベルの激しいレースが繰り広げられそうだ。 5000m競歩で19分台のベストを持つ山田大智、5000mで高2歴代4位の13分41秒68がベストの新妻遼己の兵庫・西脇工3年生組、前回400mで高2歴代4位の46秒69をマークしている久保拓己(滝川二3)らにも注目が集まる。 ルーキーでは全中110mハードル優勝の後藤大樹、3000m覇者の稲垣翔馴の洛南勢が400mハードル、5000mにそれぞれ京都覇者として登場。近畿の分厚い壁に挑む。 全国インターハイは7月25日~29日に広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.14

【テキスト速報】女子マラソン/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 女子マラソン ※タイム、距離地点は速報値 ▼スタート

NEWS 混合マイル8位入賞 世界との力の差を痛感するも、「底上げができている。まだまだ成長段階」/東京世界陸上

2025.09.13

混合マイル8位入賞 世界との力の差を痛感するも、「底上げができている。まだまだ成長段階」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、男女混合4×400mR決勝で、日本は3分17秒53で8位に入った。 モーニングセッションで行われた予選で、出した日 […]

NEWS 初代表の10000m・矢田みくに 久しぶりの世界大会「また新たなおもしろさが出てきた」/東京世界陸上

2025.09.13

初代表の10000m・矢田みくに 久しぶりの世界大会「また新たなおもしろさが出てきた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、女子10000m決勝の矢田みくに(エディオン)は32分28秒94の21位だった。 初の舞台は甘くはなかった。矢田は […]

NEWS 10000m・廣中璃梨佳「最後まであきらめずに」走って6位入賞「たくさんの声援を受けながら粘れた」/東京世界陸上

2025.09.13

10000m・廣中璃梨佳「最後まであきらめずに」走って6位入賞「たくさんの声援を受けながら粘れた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、女子10000mの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は31分09秒62と自身最高となる6位入賞を果たした。 序盤は先頭 […]

NEWS 初の決勝となった日本の男女混合4×400mR 8位入賞で歴史を作り、女子短距離に大きな足跡/東京世界陸上

2025.09.13

初の決勝となった日本の男女混合4×400mR 8位入賞で歴史を作り、女子短距離に大きな足跡/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、男女混合4×400mR決勝で、日本は3分17秒53で8位。それでもこの種目初入賞を遂げた。 日本のオーダーは3分1 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top