◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(5月24日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)
第57回全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が行われ、中大が3時間50分27秒09の総合トップで5大会連続32回目の本大会出場を決めた。
藤原正和駅伝監督は「手応えのある内容だったというか、速いだけのチームだったのが、少しずつ強さを手に入れられているのかなというところですね」と安堵の表情を浮かべ、選手たちの奮闘を称えた。
口火を切ったのは、1組目に入った佐藤大介と田原琥太郎の2年生コンビ。「持ちタイムがある自分が引っ張るのが筋」と佐藤が序盤から飛び出すと、田原も3位集団の前方でレースを進める。
スパート合戦となった最後もともに粘り、「2人で5番以内を目指す」(田原)という狙いどおり、田原が2着、佐藤が3着でチームを勢いづけた。
2組目では10000mで27分台を持つ主将の吉居駿恭(4年)が魅せた。「練習量を積んできた1週間だったので、かなり不安があったのですが、キャプテンという立場なので、しっかりしないといけない」
1700mで抜け出した駿河台大の留学生、スティーブン・レマイヤン(3年)と20分以上に及ぶ一騎討ちを演じた。2人で先頭を入れ替わりながら、ラスト300mでレマイヤンを置き去りにした吉居が1着でフィニッシュ。ルーキーの三宅悠斗も初の10000mレースで大健闘の5着を占めた。
前半戦終了時点で総合トップの中大は、2位・大東大に1分近い差をつけていたが、後半の選手たちもさらにリードを広げるべく攻めの姿勢を貫く。
3組に入った藤田大智(3年)は、「先頭に出るつもりはなかった」という。転倒を避けるために前に出たところで意図せず先頭に立ってしまっても、動揺することなく、「1人でこのまま行ってしまおう」と積極策にプラン変更。同じ組の吉中祐太(4年)は18着とやや苦戦を強いられたものの、藤田がそれを補って余りある2着でまとめている。
最終4組を任されたのは、藤原監督やチームメイトから絶大な信頼を寄せられている溜池一太(4年)と岡田開成(2年)。ほとんどの日本人選手は留学生たちが作る先頭集団を意識しなかったなか、2人だけは果敢に食らいついた。
1000m2分43~45秒という高速ペースに岡田は4000mを前に脱落。溜池も東国大のリチャード・エティーリ(3年)ら3人には徐々に離されたが、中盤以降も4番手をキープした。溜池が日本人トップの4着、岡田も11着で踏ん張った中大は最後まで全く隙を見せなかった。
盤石のトップ通過にも、チーム内に浮かれた様子の者は1人もいない。溜池は「自分の組に回ってくるまでにもう少し余裕を持って1位通過できると思っていましたが、そんなに甘くないというのがわかりました。まだまだ練習しないといけないと思ったので、夏合宿はしっかり全員で頑張りたいです」と勝ってもなお気持ちを引き締めた。
ここから残りのトラックシーズンと夏合宿を経て、中大はより一層強くなって駅伝シーズンを迎えるつもりだ。
文/小野哲史
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.10.14
2026.10.14
2026.10.13
2026.10.08
走高跳・髙橋渚がデサントとアドバイザリー契約「ともにさらなる高みを目指し、挑戦を続ける」
2026.10.12
2026.10.08
走高跳・髙橋渚がデサントとアドバイザリー契約「ともにさらなる高みを目指し、挑戦を続ける」
2026.10.05
2026.09.18
Latest articles 最新の記事
2026.10.14
九州実業団駅伝エントリー 三菱重工はアジア大会マラソン金の山下一貴 旭化成は井川龍人や長嶋幸宝ら登録
来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選会を兼ねた第63回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯市の佐伯中央病院陸上競技場発着)のエントリーが10月14日、同実業団連盟から発表された。 エントリーは企 […]
2026.10.14
関東は10枠で変わらず 東北は初の複数枠獲得、北海道は3大会連続2枠維持! 第39回出雲駅伝出場枠発表
日本学連は10月14日、来年度に行われる第39回出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)の各地区学連の出場枠を発表した。 各地区に基本の1枠を配分し、10月12日に行われた第38回大会の結果で決定し、東北が1枠増の2枠、北信越 […]
2026.10.14
全日本大学女子駅伝エントリー 城西大・本間香ら前回Vメンバー4人 大東大はワンジル&野田 名城大は木村や真柴1年4人
第44回全日本大学女子駅伝(10月25日/宮城・仙台市)の公式サイト(日本学連と読売新聞社)が10月14日、更新され、出場チームとエントリー選手が発表された。 前回序盤から独走して25年ぶり3回目の優勝を果たした城西大は […]
2026.10.14
DM三井製糖、新スポーツブランド「Zq」を発表! 男子マラソン・鈴木健吾も絶賛
DM三井製糖株式会社は10月14日、持久系スポーツに取り組むアスリートの正しい糖質・エネルギー補給をサポートする、これまでにない新しいスポーツブランド「Zq(ジキュー)」を10月20日に立ち上げることを発表した。 ブラン […]
2026.10.14
資生堂 2027年3月末限りで休部を発表「発足当時とさまざまな環境が変化するなか、熟考を重ねた結果」
資生堂ランニングクラブは10月14日、公式サイトを更新し、来年3月末をもって「実業団としての活動を休止」し、休部すると発表した。 発表によると、社会が激しく変化するなか、「グローバルにおいて本業とのシナジー効果が高い領域 […]
Latest Issue
最新号

2026年11月号 (10月14日発売)
アジア大会総特集
駅伝プレビュー

