2025.04.01
JALは4月1日に入社式を執り行い、男子短距離の鵜澤飛羽が出席した。
昨年のパリ五輪200m代表の鵜澤。筑波大を卒業し、新たな門出に立った。JALグループの同期入社は2000人以上で、その規模に「すごいですね」と目を丸くする。
アスリート社員としてあいさつもし、入社式を終え、「あまり実感がなかったですが、身が引き締まりましたし、これから頑張るぞという気持ちになりました」と話す。
社会人として、「自分の言動、一つひとつに責任がある」と自覚を持ち、「時間もできるので自由にもなるし、いろんなものに手をつけちゃわないか不安ですが、それも楽しみです」と笑顔を見せる。
パリ五輪は「何回思い出しても苦い思い出」と心に刻まれているが、「あの経験があったから頑張ろうと思える」。世界で勝つために「人がいるところ、後半だけ速い『幼稚園の運動会』ではなく、前半から突っ込んで後半も走れるよう。大学1年でケガをするまではもともと突っ込んでいたので、成長したい」と話す。
JALには女子やり投世界一の北口榛花や、交流のある男子110mハードルの村竹ラシッドらが在籍。式典で2人も動画で新入社員にエールを送った。鵜澤も「目標の選手。あんなふうになりたいと心から思います」と受け取っていた。
この冬は「一番できて、積み重ねられた」と充実。すでに宮崎で100mに出場して追い風参考ながら自己記録(10秒25)を上回る10秒14(+2.1)をマーク。「風が良すぎたのもありますが、シンプルにスピードがついたのが重要。あれくらいは出ると思っていたので、200mでもあのスピードで突っ込みたい」と語る。
今季は出雲陸上で200mに出場。世界リレー代表も狙う。200mは静岡国際やアジア選手権が前半のスケジュールに組み込まれている。
「東京世界選手権の決勝で走るのが一番の目標。その中で、前は目標だった前人未到の19秒台、末續慎吾さんの日本記録(20秒03)超えるのは、通過点にしたい」
『日本の翼』を背負うこととなる鵜澤飛羽。その名には、世界へ羽ばたいてほしいという両親の願いが込められている。筑波大の入学式も雨、入学式も季節外れの寒さと雨だったが、それも鵜澤の物語の良き1ページ。社会人スプリンターとして、世界へ飛躍する。
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