3月2日の東京マラソン2025を終えて、今年9月の東京世界選手権代表選考レースがすべて終了した。
東京世界選手権の代表枠は男女各3つ。同大会の参加標準記録は2時間6分30秒で、選考レースを終えて11人がクリアしている。
代表枠3つのうち、1枠はJMCシリーズのシリーズチャンピオンに与えられる。東京を終えた試算ではパリ五輪代表の小山直城(Honda)がトップに立つことが濃厚だ。なお、小山は有効期間内に参加標準記録を突破していないため、ワールドランキングが確定し、出場権を得られた場合に代表に内定する。
各選考会をまとめると、福岡国際で吉田祐也(GMOインターネットグループ)が2時間5分16秒をマークして優勝。また、別府大分毎日では若林宏樹(青学大)が2時間6分07秒で2位に入っている。また、大阪マラソンでは近藤亮太(三菱重工)が日本人最上位の2位となり、2時間5分39秒をマークしている。大阪では日本人2番手以下も細谷恭平(黒崎播磨)が2時間5分58秒、黒田朝日(青山学院大学)が2時間6分05秒など好記録が出ていた。そして、東京では市山翼(サンベルクス)が2時間6分00秒で日本人トップを占めている。
日本陸連の高岡寿成シニアディレクターは、「2時間6分30秒を切ったのは前シーズンが1名だったのが、今季は11名いた。日本記録更新はなかったですが、2時間5、6分はどんなコンディションでも出るというのは力がついてきていると感じます」と評価した。
今後、女子選考レース最後となる名古屋ウィメンズマラソンのあと、3月以降に選考委員会が開かれ日本代表が決まる。現時点では、JMCシリーズのシリーズチャンピオン濃厚の小山、福岡国際Vの吉田、大阪で日本人トップの近藤が有力候補に挙がりそうだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.25
富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」
2025.03.25
400mH山本亜美が富士通へ「より一層の覚悟持って」目指すはロス五輪
-
2025.03.25
-
2025.03.24
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.19
-
2025.03.19
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.25
HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」
デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]
2025.03.25
富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」
富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]
2025.03.25
400mH山本亜美が富士通へ「より一層の覚悟持って」目指すはロス五輪
富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 23年ブダペスト世界選手権代表の […]
2025.03.25
富士通入社の篠原倖太朗「すべてが自分の責任になる」今年は5000mで世界陸上狙う
富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 駒大の主将を務めた篠原は、伝統あ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報