HOME 国内

2025.03.02

赤﨑暁は終盤失速し17位 ハイペースに挑戦「良い経験になった」声援に「鳥肌立った」/東京マラソン
赤﨑暁は終盤失速し17位 ハイペースに挑戦「良い経験になった」声援に「鳥肌立った」/東京マラソン

東京マラソン2025で17位だった赤﨑暁(九電工)

◇東京マラソン2025(3月2日/東京都庁~東京駅前・行幸通り)

東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の東京マラソンが行われ、男子はタデセ・タケレ(エチオピア)が2時間3分23秒(速報値)で優勝した。

日本人トップの10位には日本歴代9位の2時間6分00秒をマークした市山翼(サンベルクス)が入り、昨年のパリ五輪で6位に入っている赤﨑暁(九電工)は2時間7分48秒で17位(日本人6番手)だった。

2時間3分台を目指す第2集団でレースを進めた赤﨑だったが、31.8kmで苦しい表情となり集団から遅れると、35km手前で後ろから来た浦野雄平(富士通)にもかわされ、順位を落とした。

「行けるところまで行こうと思っていましたが、ハーフは(1km)3分くらいしか突っ込んだことがにないので、2分55~56秒は未知の世界でした」

JMCシリーズのシリーズチャンピオンを見据えた時には、第3集団でレースを進める手もあったが「僕が目指しているのは代表になることではなく、日本記録を出すこと」と迷わずハイペースに挑戦した。

広告の下にコンテンツが続きます

中間までは「しっかりつけたのは良かった」と言うが、アップダウンが始まってからは「ダメージが来た」。20~25kmのペースアップで「きつさを感じました」と振り返った。

五輪入賞という肩書きから期待も高まるが、「まだまだ(経験も)少ないですし、簡単なものではないというのがわかっています。また一から積み上げていく」と言う。そうした中でも、ラストの石畳に入ってからの大声援に「これまでで一番多くの方に『赤﨑』と呼んでいただいて鳥肌が立ちました」と感謝する。

今回の結果で東京世界選手権代表入りはほぼなくなり、今後は「やっぱりずっと目標としている日本記録(2時間4分56秒)の更新をどこかで狙いたい」と前を向いていた。

◇東京マラソン2025(3月2日/東京都庁~東京駅前・行幸通り) 東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の東京マラソンが行われ、男子はタデセ・タケレ(エチオピア)が2時間3分23秒(速報値)で優勝した。 日本人トップの10位には日本歴代9位の2時間6分00秒をマークした市山翼(サンベルクス)が入り、昨年のパリ五輪で6位に入っている赤﨑暁(九電工)は2時間7分48秒で17位(日本人6番手)だった。 2時間3分台を目指す第2集団でレースを進めた赤﨑だったが、31.8kmで苦しい表情となり集団から遅れると、35km手前で後ろから来た浦野雄平(富士通)にもかわされ、順位を落とした。 「行けるところまで行こうと思っていましたが、ハーフは(1km)3分くらいしか突っ込んだことがにないので、2分55~56秒は未知の世界でした」 JMCシリーズのシリーズチャンピオンを見据えた時には、第3集団でレースを進める手もあったが「僕が目指しているのは代表になることではなく、日本記録を出すこと」と迷わずハイペースに挑戦した。 中間までは「しっかりつけたのは良かった」と言うが、アップダウンが始まってからは「ダメージが来た」。20~25kmのペースアップで「きつさを感じました」と振り返った。 五輪入賞という肩書きから期待も高まるが、「まだまだ(経験も)少ないですし、簡単なものではないというのがわかっています。また一から積み上げていく」と言う。そうした中でも、ラストの石畳に入ってからの大声援に「これまでで一番多くの方に『赤﨑』と呼んでいただいて鳥肌が立ちました」と感謝する。 今回の結果で東京世界選手権代表入りはほぼなくなり、今後は「やっぱりずっと目標としている日本記録(2時間4分56秒)の更新をどこかで狙いたい」と前を向いていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top