HOME 駅伝

2025.02.17

「学生最後の駅伝でリベンジ果たせた」男女の強さ光った日体大が2年ぶりの栄冠/大学男女混合駅伝
「学生最後の駅伝でリベンジ果たせた」男女の強さ光った日体大が2年ぶりの栄冠/大学男女混合駅伝

25年大学男女混合駅伝で2度目の優勝を飾った日体大

◇第5回全国大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km)

第5回全国大学対校男女混合駅伝が2月16日、大阪市のヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コース(6区間20km/3km、2km、5km、3km、2km、5km)で行われ、序盤からハイペースな展開となるなか、3区で先頭に立った日体大が逃げ切り58分27秒の大会新記録で2年ぶり2回目の優勝を飾った。

“母校の絆、男女の共闘。”のスローガンにふさわしい、まさに総合力の勝利だった。1区で高村比呂飛(4年)が先頭から6秒差の区間6位ながら、これまでの区間記録を1秒上回る8分08秒で流れを作ると、2区でチーム唯一の1年生・飯田和代が「先輩方が支えてくださったので、自分の走りに集中することができた」と、区間3位の力走で先頭から10秒差の2位に浮上。

広告の下にコンテンツが続きます

続く3区では、2週前の丸亀ハーフで1時間0分56秒の日体大記録を更新するなど好調さを伺わせていた富永椋太(4年)がここでも快走。前を行く順大の永原颯磨(1年)を3㎞過ぎに捉えると、みるみるうちに差を広げトップでタスキリレー。「箱根の3区で区間9位ながら自分の走りができたことが自信につながっています」と、これまでの区間記録を14秒更新する13分45秒の好タイム叩き出し、2位以下に34秒の差をつけ独走態勢を築いた。

4区以降も、卒業を間近に控えた4年生組が底力を発揮。山﨑りさ、分須尊紀、尾方唯莉がそれぞれ区間2、1、1位でまとめ前回順大がマークした1時間0分06秒の大会記録を大幅に更新するタイムで快勝。ともに区間賞を獲得する活躍を見せた分須、尾方の男女主将は、「関東のライバルチームには負けたくなった。学生最後の駅伝で前回のリベンジを果たし優勝できて本当にうれしい」と笑顔。年末年始の富士山、箱根の両駅伝では3位、12位という結果だっただけに、「日体大は男女ともに強いというところを全国の皆さんに見せることができて良かった」(尾方)と満面の笑みで締めくくった。
いずれの区間も前回までの区間記録を上回り、盤石のタスキリレーが光った。

序盤から好位置につけた初出場の大東大が、先頭から50秒差の59分17秒で2位と健闘。連覇を目指した順大は、直前のメンバー変更などもあり59分53秒差で3位。コンディションにも恵まれ、ここまでが大会記録を更新。1区で3位と流れを作った駿河台大が前回の10位からジャンプアップの4位。後半に追い上げた関大が関西勢トップの6位に入り意地を見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

文/花木 雫

◇第5回全国大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km) 第5回全国大学対校男女混合駅伝が2月16日、大阪市のヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コース(6区間20km/3km、2km、5km、3km、2km、5km)で行われ、序盤からハイペースな展開となるなか、3区で先頭に立った日体大が逃げ切り58分27秒の大会新記録で2年ぶり2回目の優勝を飾った。 “母校の絆、男女の共闘。”のスローガンにふさわしい、まさに総合力の勝利だった。1区で高村比呂飛(4年)が先頭から6秒差の区間6位ながら、これまでの区間記録を1秒上回る8分08秒で流れを作ると、2区でチーム唯一の1年生・飯田和代が「先輩方が支えてくださったので、自分の走りに集中することができた」と、区間3位の力走で先頭から10秒差の2位に浮上。 続く3区では、2週前の丸亀ハーフで1時間0分56秒の日体大記録を更新するなど好調さを伺わせていた富永椋太(4年)がここでも快走。前を行く順大の永原颯磨(1年)を3㎞過ぎに捉えると、みるみるうちに差を広げトップでタスキリレー。「箱根の3区で区間9位ながら自分の走りができたことが自信につながっています」と、これまでの区間記録を14秒更新する13分45秒の好タイム叩き出し、2位以下に34秒の差をつけ独走態勢を築いた。 4区以降も、卒業を間近に控えた4年生組が底力を発揮。山﨑りさ、分須尊紀、尾方唯莉がそれぞれ区間2、1、1位でまとめ前回順大がマークした1時間0分06秒の大会記録を大幅に更新するタイムで快勝。ともに区間賞を獲得する活躍を見せた分須、尾方の男女主将は、「関東のライバルチームには負けたくなった。学生最後の駅伝で前回のリベンジを果たし優勝できて本当にうれしい」と笑顔。年末年始の富士山、箱根の両駅伝では3位、12位という結果だっただけに、「日体大は男女ともに強いというところを全国の皆さんに見せることができて良かった」(尾方)と満面の笑みで締めくくった。 いずれの区間も前回までの区間記録を上回り、盤石のタスキリレーが光った。 序盤から好位置につけた初出場の大東大が、先頭から50秒差の59分17秒で2位と健闘。連覇を目指した順大は、直前のメンバー変更などもあり59分53秒差で3位。コンディションにも恵まれ、ここまでが大会記録を更新。1区で3位と流れを作った駿河台大が前回の10位からジャンプアップの4位。後半に追い上げた関大が関西勢トップの6位に入り意地を見せた。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.13

3000m障害・三浦龍司は予選1組3着8分30秒43の3着で決勝進出! 終始先頭付近でレース進める/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のイブニングセッションが行われ、男子3000m障害予選1組で三浦龍司(SUBARU)が8分30秒43の3着で決勝へ進んだ。 序盤はスローペースで進 […]

NEWS 34年ぶり東京世界陸上、開幕!WAコー会長「人々に感動を届けます」OPセレモニー、織田裕二もキター!

2025.09.13

34年ぶり東京世界陸上、開幕!WAコー会長「人々に感動を届けます」OPセレモニー、織田裕二もキター!

◇東京世界陸上(9月13日から21日/国立競技場)1日目 34年ぶりに東京開催となる世界陸上の初日、イブニングセッションを前に開会式が執り行われた。秋篠宮さまご夫妻が見守られるなか、大会スペシャルアンバサダーである俳優の […]

NEWS ソニーが最新技術公開!日本決勝進出の男女混合マイルはホークアイによるVARで判定/東京世界陸上

2025.09.13

ソニーが最新技術公開!日本決勝進出の男女混合マイルはホークアイによるVARで判定/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上の1日目モーニングセッションが終了後、大会オフィシャルパートナーのソニーが大会を支える“舞台裏”を紹介するツアーを実施した。 「スポーツが生み出す感動を […]

NEWS アシックスが国立競技場や丸の内でさまざまなイベント実施 最新のMETASPEED RAYも展示/東京世界陸上

2025.09.13

アシックスが国立競技場や丸の内でさまざまなイベント実施 最新のMETASPEED RAYも展示/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上の開幕にあわせて、アシックスジャパンは大会会場の国立競技場や東京駅近くの丸の内仲通りで、さまざまなイベントを実施している。 国立競技場の外苑門(Eゲート)付近 […]

NEWS パリ五輪23位の小山直城「悔しさを晴らせるような走りを」 8位入賞へ上がる状態/東京世界陸上

2025.09.13

パリ五輪23位の小山直城「悔しさを晴らせるような走りを」 8位入賞へ上がる状態/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上の3日目に行われる男子マラソンの日本代表がオンライン会見に臨み、小山直城(Honda)が取材に応じた。 ジャパンチャンピオンシップシリーズ(JMC)シリーズⅣ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top