HOME 高校

2024.12.22

八千代松陰・鈴木琉胤「最後のキレは自分が上」先輩・佐藤ら上回る日本人最高28分43秒/全国高校駅伝
八千代松陰・鈴木琉胤「最後のキレは自分が上」先輩・佐藤ら上回る日本人最高28分43秒/全国高校駅伝

24年全国高校駅伝男子1区区間賞の鈴木琉胤(八千代松陰・千葉)

◇全国高校駅伝・男子(12月22日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km)

全国高校駅伝の男子が行われ、1区は八千代松陰(千葉)の鈴木琉胤(3年)が28分43秒の日本人最高タイムで区間賞に輝いた。

「すべての人に感謝。前日に体調不良をした仲間もいましたし、支えてくれた仲間や、家族などへのプレゼントになったと思います」。時折声を詰まらせながら、鈴木はそう振り返った。

広告の下にコンテンツが続きます

トラックから先頭を引っ張った鈴木は、背後に佐久長聖(長野)の濵口大和(3年)、少し離れて横に西脇工(兵庫)の新妻遼己(2年)と5000mの今季高校ランキングトップ3位が並ぶ中でも、段違いのスピードを見せる。

最初の1kmは2分45秒、3kmは8分30秒。4㎞を過ぎて鈴木がペースを上げて集団がばらけ始めると、高知工(四国/高知)の髙石樹(3年)、一関学院(岩手)の森松彩夢(2年)とともにリードを奪った。

5km通過は14分32秒で、19年の八千代松陰(千葉)・佐藤一世(現・SGホールディングス)、前回の須磨学園(兵庫)・折田壮太(現・青学大)が出した1区日本人最高(28分47秒)と同タイムだ。

6kmを通過して髙石、森松を振り切った鈴木は、そこから圧巻の独走。スケールの大きなストライド走法で、後続を突き放した。

7kmは20分42秒。日本人最高ペースからは10秒遅れたが、常に時計をチェックしながら通過タイムを確認。チームの先輩である佐藤に通過のスプリットなどアドバイスをもらい、「記録を持っている方の記録を追っていけば、最後のキレは自分があると思っていました。そのために時計を見ていました」。

強い向かい風の中でも、下りでしっかりと切り替え、最後まで力強い走りを見せた。

1年時は4区で区間3位、前回は1区で区間7位。5000mは高2で13分台をマークし、今年はインターハイ日本人トップ(2位)にまで成長した鈴木。集大成の舞台で、圧巻の快走を見せた。

◇全国高校駅伝・男子(12月22日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km) 全国高校駅伝の男子が行われ、1区は八千代松陰(千葉)の鈴木琉胤(3年)が28分43秒の日本人最高タイムで区間賞に輝いた。 「すべての人に感謝。前日に体調不良をした仲間もいましたし、支えてくれた仲間や、家族などへのプレゼントになったと思います」。時折声を詰まらせながら、鈴木はそう振り返った。 トラックから先頭を引っ張った鈴木は、背後に佐久長聖(長野)の濵口大和(3年)、少し離れて横に西脇工(兵庫)の新妻遼己(2年)と5000mの今季高校ランキングトップ3位が並ぶ中でも、段違いのスピードを見せる。 最初の1kmは2分45秒、3kmは8分30秒。4㎞を過ぎて鈴木がペースを上げて集団がばらけ始めると、高知工(四国/高知)の髙石樹(3年)、一関学院(岩手)の森松彩夢(2年)とともにリードを奪った。 5km通過は14分32秒で、19年の八千代松陰(千葉)・佐藤一世(現・SGホールディングス)、前回の須磨学園(兵庫)・折田壮太(現・青学大)が出した1区日本人最高(28分47秒)と同タイムだ。 6kmを通過して髙石、森松を振り切った鈴木は、そこから圧巻の独走。スケールの大きなストライド走法で、後続を突き放した。 7kmは20分42秒。日本人最高ペースからは10秒遅れたが、常に時計をチェックしながら通過タイムを確認。チームの先輩である佐藤に通過のスプリットなどアドバイスをもらい、「記録を持っている方の記録を追っていけば、最後のキレは自分があると思っていました。そのために時計を見ていました」。 強い向かい風の中でも、下りでしっかりと切り替え、最後まで力強い走りを見せた。 1年時は4区で区間3位、前回は1区で区間7位。5000mは高2で13分台をマークし、今年はインターハイ日本人トップ(2位)にまで成長した鈴木。集大成の舞台で、圧巻の快走を見せた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.21

飯塚翔太が「世界新」東京世界陸上を沸かせた代表選手たちがTBS『スポ男』で身体能力を披露

TBSの『最強スポーツ男子頂上決戦2025冬』が12月21日に放送され、東京世界選手権代表選手が多数出場して番組を盛り上げた。 ビーチフラッグスやモンスターボックス(跳び箱)など、身体能力を生かすさまざまな種目で、運動神 […]

NEWS 今井悠貴がV 順大勢が上位で力示す 2位に明大の井上が入る/関東10マイル

2025.12.21

今井悠貴がV 順大勢が上位で力示す 2位に明大の井上が入る/関東10マイル

第139回関東10マイルロードレースが12月21日に行われ、一般・学生男子10マイルは、今井悠貴(順大2)が47分38秒で優勝した。 今井は前橋育英高出身。11月に10000mで29分03秒33の自己新を出しているが、箱 […]

NEWS 大東大に13分51秒30で若林司ら都大路区間賞2人、豊川・嶋岡希ら10人合格!古豪復活へ有望そろう

2025.12.21

大東大に13分51秒30で若林司ら都大路区間賞2人、豊川・嶋岡希ら10人合格!古豪復活へ有望そろう

大東大の男子長距離ブロックが26年度の推薦入学試験合格者を発表した。 この日行われた全国高校駅伝で2位に入った仙台育英(宮城)から、アンカー7区を務め区間賞を獲得した若林司が加入。5000mでは13分51秒30のベストを […]

NEWS “史上最速”の1区は学法石川・増子陽太が28分20秒!「自分の役目を果たせた」 新妻、本田とともに早大へ/全国高校駅伝・男子

2025.12.21

“史上最速”の1区は学法石川・増子陽太が28分20秒!「自分の役目を果たせた」 新妻、本田とともに早大へ/全国高校駅伝・男子

◇全国高校駅伝・男子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km) 早大2026年度入部予定者をチェック! 全国高校駅伝の男子が行われ、1区(10km)は学法石川(福島)・増子陽太(3年 […]

NEWS 部員全員で戦った鳥取城北は初入賞の4位 「タスキリレーができてうれしかった」/全国高校駅伝・男子

2025.12.21

部員全員で戦った鳥取城北は初入賞の4位 「タスキリレーができてうれしかった」/全国高校駅伝・男子

◇全国高校駅伝・男子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km) 全国高校駅伝の男子が行われ、学法石川(福島)が2時間0分36秒の高校最高記録で初優勝を飾った。鳥取城北(鳥取)は県最高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top