第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。
前回、3区区間2位の力走を見せたものの、青学大・太田蒼生(4年)との競り合いに敗れた佐藤圭汰(3年)。「逆転されて今までにないくらい悔しかったです」。その悔しさをバネに、ショートトラック(室内)での5000m日本新を出すなど、飛躍となるはずだった。
しかし、恥骨の疲労骨折が見つかり長期離脱。目指したパリ五輪への挑戦さえできなかった。
「10月の中旬から練習を再開し、本格的にポイント練習に復帰したのは11月です」と明かし、「フォームが悪かったことからケガをしたので、身体の使い方やフォーム改善に力を注いでいます。前よりパワーアップしています」と手応えをつかむ。
5000mで世界大会メダルを目指している佐藤。「1500m、3000m、5000mの日本記録を出したい」とトラックで世界を見据えているが、そのためには「日本人が誰も達していないレベルにならないといけない」とし、箱根でも圧倒的な力を見せる構えだ。
希望する区間は前回同様に3区。「チームのためにしっかり走りたい。箱根では絶対にインパクトのある走りをしたいです」と逆襲を誓った。
前回4区で苦しい走りとなり、涙を流した山川拓馬(3年)。「昨年の全日本大学駅伝後は不調となり、練習を思うように詰めませんでした」と振り返り、「今年は順調で、距離走もでき、昨年以上の走りができる」と調子の良さを感じさせる。実際、全日本では8区区間賞で圧巻の追い上げを見せた。
箱根では1年時に5区を務めた山川。今回は「2区か5区」とエース区間に回る可能性もある。
将来は「マラソンで世界で活躍するのが目標」で、そのためには「箱根での20kmで
勝てないと世界で戦えない」と圧倒的な力を見せるつもりだ。
昨年は全日本大学駅伝後にインフルエンザとなり、箱根を逃した伊藤蒼唯(3年)は、「9区」を志望。「下り基調ですし、裏のエース区間。残り1区間で、最後の人が少しでも楽になるように」走るつもり。
前回は6区の付き添いに周り、「悔しさがあった。あの日のことを1日も忘れたことはない」。だからこそ、「ここまでケガなくできました」と成長の糧とした。
今季は持ち味の「攻めの走りができている」と伊藤。任された区間でスピードを解放する。
順調ぶりを見せる3年生トリオ。駒大の王座奪還に欠かせないピースがそろった。
第101回箱根駅伝は1月2日に往路、3日に復路が行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
-
2025.11.07
-
2025.11.07
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]
2025.11.08
女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会
11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]
2025.11.08
中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場
11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]
2025.11.08
中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝
中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望