第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。
藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした。今季は出雲、全日本で2位となっているので、箱根だけは獲りたいです。第100回大会の悔しさを晴らしたいと準備してきました」と強い気持ちを見せる。
監督として初めて迎えた昨シーズンは、史上初の2年連続3冠が懸かっただけに「チームとしても緊張感が毎日あった」と言い、自身も「肩に力が入っていた」と振り返る。調整はもちろん、当日の選手の声かけなどでも、優勝した青学大の「原(晋)監督との差があったと思う」と言う。
ただ、2シーズン目となり、「チーム運営など、経験が備わり、生かしながら工夫ができた」と指揮官としての成長も感じている様子だ。
今季は大エースとなるべく佐藤圭汰が故障で秋まで走れなかった。夏には覚悟を決め、「佐藤がいないなかで、どう戦うか想定していた」という。強力な4年生が抜けた上にエースの離脱。だが、ポジティブに捉え、「誰かがレギュラーになれる」と発破をかけ、実際に出雲、全日本では新たな戦力が台頭し、「プラスになる」2位だった。
佐藤は10月の中旬から練習を再開し、11月にはポイント練習も復帰。「主力がそろって迎えられそうですし、雰囲気も良く練習できています」と語る。
大八木総監督は「選手層は3冠した頃に比べればまだまだ。往路優勝し、その流れで復路で持ちこたえること」と“往路勝負”だと話し、「チーム一丸になれば優勝が見える」と力強い。
この日は主将の篠原倖太朗(4年)が授業の関係で欠席。藤田監督は「山野力、鈴木芽吹といった主将を見てきて、どうキャプテンシーを持ってやるか、考えてくれた。田澤廉らがいた時は末っ子のようなイメージでしたが、自分のことだけなくチームのことを考えてくれる。いいやつで、素晴らしい人間。特に夏合宿の声かけ。そのお陰で良いチームになりました。非常に感謝しています」と高く評価した。
藤田監督も「選手層が課題」なのは認めつつ、「限られたメンバーで走らないといけないですが、走る10名の状態を作り込むことができれば勝機が見える」と語る。連覇を狙う青学大、そして3冠の懸かる國學院大との3強対決を制するための準備が着々と進められている。
第101回箱根駅伝は1月2日に往路、3日に復路が行われる。
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