2024.09.29
ベルリン・マラソンは9月29日、ドイツ・ベルリンで行われ、男子では池田耀平(Kao)が日本歴代2位の2時間5分12秒で6位に入った。
池田は序盤第2グループでレースを進め、最初の5kmは15分02秒。その後5km14分30秒~14分50秒あたりで走り、ハーフは1時間2分28秒で通過し22位だった。30kmでも1時間28分57秒で19位だったが、35kmまでの5kmを14分32秒でカバー。13位まで順位を上がると、40kmまでの5kmも14分54秒と粘って、一気に7位まで押し上げた。この時点で1時間58分23秒。残り2.195kmを6分32秒でカバーすれば、鈴木健吾(富士通)が2021年3月のびわ湖毎日で出した日本記録(2時間4分56秒)を更新する可能性もあった。
最後は勢いがやや衰え、日本新を逃したが、さらに1人を抜いてフィニッシュ。初マラソンだった昨年2月の大阪でマークした自己記録(2時間6分53秒)を1分41秒更新し、東京世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)も突破した。
池田は静岡県出身の26歳。島田高時代は3年時のインターハイ1500mで5位に入っている。日体大では駅伝などで活躍。4年時には10000mで当時の大学記録となる27分58秒52をマークし、箱根駅伝では2区で日本人トップの区間3位で駆け抜けた。
2021年にカネボウ(現・Kao)に入社。昨年の初マラソンを経て、パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ出場資格を得たものの、回避して秋のアジア大会に出場し6位に入っている。ファイナルチャレンジでのパリ五輪代表を狙って、今春の東京は招待選手でエントリーしたものの、故障で欠場していた。
ほかの日本勢では田村友佑(黒崎播磨)が自己新の2時間7分38秒で19位だった。レースはM.メンゲシャ(エチオピア)が2時間3分17秒で優勝した。
男子マラソン日本歴代10傑をチェック!
2.04.56 鈴木健吾(富士通) 2021. 2.28 2.05.12 池田耀平(Kao) 2024. 9.29 2.05.29 大迫傑(Nike) 2020. 3. 1 2.05.51 山下一貴(三菱重工) 2023. 3. 5 2.05.59 其田健也(JR東日本) 2023. 3. 5 2.06.11 設楽悠太(Honda) 2018. 2.25 2.06.16 高岡寿成(カネボウ) 2002.10.13 2.06.18 平林清澄(國學院大) 2024. 2.25 2.06.26 土方英和(Honda) 2021. 2.28 2.06.31 西山雄介(トヨタ自動車) 2024. 3. 3RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.17
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
世界陸連フェアプレー賞最終候補者発表 棒高跳・カラリス、1500m・カー、3000m障害のヴァン・デ・ベルデの3名
世界陸連(WA)は11月18日、ワールド・アスレティクス・アワード2025のフェアプレー賞の最終候補者を発表した。 男子棒高跳のE.カラリス(ギリシャ)は東京世界選手権の銀メダリスト。自身の試技に臨むだけでなく、同種目の […]
2025.11.19
エディオンDCエントリー 田中希実3年8ヵ月ぶりのトラック1万m 五島莉乃、樺沢和佳奈、高島由香、不破聖衣来も
日本実業団連合は11月18日夜、エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/大阪・ヤンマースタジアム長居)のエントリー選手を発表した。 女子10000mには田中希実(New Balance)がエントリー […]
2025.11.19
「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」
公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100 […]
2025.11.18
国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025