箱根駅伝予選会で日本人トップを占めた順大の三浦龍司
冷たい雨の中で行われた第97回箱根駅伝予選会。全体トップは拓大のラジニ・レメティキで1時間0分13秒。第96回大会の2区で区間2位タイと活躍した2年生が、力を見せた。
外国勢が4位までを占めるなか、日本人トップ争いは白熱。序盤は注目のルーキー・吉居大和、森凪也ら中大勢が中心だったが、残り1周を前に混沌とし始める。後方から追い上げてきた集団に吸収され、大集団となったのだ。
20kmを過ぎて筑波大の猿橋拓己がスパートする中、吉居とともに反応したのが順大の三浦龍司。猿橋をかわすとそのまま逃げ切り、1時間1分41秒(速報値)の5位でフィニッシュ。マラソンの日本記録を持つ大迫傑(Nike)が早大1年時に出したU20日本記録(1時間1分47秒、2009年)を上回った。
予選会の1年生の日本人トップは86回大会の東海大・村澤明伸(現・日清食品グループ)以来だった。
本職は3000m障害で、京都・洛南高校時代には高校記録(8分39秒37)を樹立。大学に入学してからも、7月に日本歴代2位・U20日本新・学生新記録となる8分19秒37をマークした逸材。初めてのハーフマラソンという距離にも見事に対応した。
三浦は「全然実感はないけど、記録が残ったのはうれしいです。初ハーフだけどこういう結果が出たので、これからも自信をもって取り組めそう。日本人トップ集団は見えていたので、最後に追いついていこうと落ち着いて走った。先輩についてリズムを作って走ることができたので、こういう結果がついてきたと思う。これから自分が順大を引っ張れるようにしていきたい」と話した。
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