2024.08.18
◇福井全中(8月17日~20日/福井・福井県営陸上競技場)
第51回全日本中学校選手権(以下、全中)の初日が行われ、男子棒高跳はただひとり4m50を跳んだ飯塚俊介(片柳2埼玉)が2年生にして中学日本一に輝いた。
7月の埼玉県中学総体で中2歴代4位となる4m52を跳んでいる飯塚は4m10から跳び始めると、4m20、4m30といずれも1回でクリア。4m35をパスしたあと、4m40も1回で跳ぶと、この高さを2回目でクリアした濱地秀都(小俣3三重)との一騎打ちとなった。
続く4m45では濱地が1回で跳んだのに対して飯塚が失敗。飯塚は2回目以降で跳んだとしても濱地を上回れないことから、4m45をパスをするという勝負に出る。
迎えた4m50の1回目。飯塚は力強い踏み切りから身体を持ち上げて宙に舞う。身体は鮮やかにバーを超えて見事に成功を決めた。濱地も4m50を1回失敗したに自己新となる4m55に挑戦したものの成功には至らず。飯塚の優勝が決まった。
「強い風が吹く中、両親や顧問の先生、クラブの先生のおかげで優勝することができました」とはにかみながら日本一を喜んだ飯塚。片柳中は前回の愛媛全中でも宮﨑志世(現・大宮工高)が優勝しており、チームでの連覇という偉業も達成した。
小学4年のときに体操競技クラブに加入。同クラブで指導する川上康夫さんは「片柳棒高跳クラブ」を主宰していることもあり、その能力の高さを見初められてポールを握り始めた。
これまで多くの棒高跳選手を育てた川上さんが「昨年から今年にかけてスプリント力がついてきて、一気に記録が伸び始めました」と話すように、自己記録は1年時から62cmも更新し、一気に頂点にまで上り詰めた。また、今大会では同級生でチームメイトの大森蒼以が4m30の自己新で3位タイに入賞。2人で仲良く表彰台にも上った。
互いにまだ2年生。これから1年、切磋琢磨して来年の全中ではさらに大きな飛躍を見せてくれるだろう。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
-
2025.12.04
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.05
ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!
ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]
2025.12.04
パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」
24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]
2025.12.04
飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催
東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025