HOME 海外、五輪

2024.08.05

男子走高跳・タンベリが緊急入院 五輪連覇に暗雲も「どんな状態でも表彰台に立つ」/パリ五輪
男子走高跳・タンベリが緊急入院 五輪連覇に暗雲も「どんな状態でも表彰台に立つ」/パリ五輪

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)

男子走高跳で東京五輪金メダリストのジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が8月4日、自身のSNSを更新。腎臓結石と見られる症状により緊急入院したことを明らかにした。

32歳のタンベリは15年北京世界選手権で8位で頭角を現し、16年には2m39をマーク。将来を嘱望されるハイジャンパーとして注目されていたが、リオ五輪の直前に左脚靱帯を損傷。選手生命も危ぶまれるケガだった。

しかし、その後はリハビリを経てカムバックし、21年東京五輪ではライバルのムタズ・エッサ・バルシム(カタール)と同記録の1位で金メダルを分け合った。

昨年のブダペスト世界選手権でも2m36で優勝。今年の欧州選手権でも2m37の大会新で制し、パリ五輪での優勝候補筆頭と目されている。

今大会では開会式で旗手を務めたものの、その最中に結婚指輪をセーヌ川に落としたと明かして話題になったばかりだが、今回は大会への出場も危ぶまれる事態に追い込まれたタンベリ。

広告の下にコンテンツが続きます

SNSでは「昨日(3日)、『練習も睡眠もバッチリ。あとはやるだけ』と書き込んだが、その2時間後に激しい腹痛に襲われた」と投稿。CTスキャンや超音波検査の結果、腎臓結石の可能性が高いことが判明し、38.8度の熱を出しながらベットに横たわってる姿を掲載した。

この日は練習拠点地からパリへ移動する予定だったが、「少し休めばこの悪夢も終わるだろうとフライトのキャンセルを勧められた。五輪のためにすべてを捧げてきたのに本当に報われない」とショックを隠しきれない様子をうかがわせた。

それでも、最後には「ただ確かなことは、あの表彰台に立つためにどんな状態であろうと最後のジャンプまで自分の魂を捧げるつもりだ」と自らを奮い立たせるように書き綴っている。

男子走高跳の予選は7日の午前10時05分(フランス時間)に行われ、決勝は10日の19時10分(同)からスタートする。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ) 男子走高跳で東京五輪金メダリストのジャンマルコ・タンベリ(イタリア)が8月4日、自身のSNSを更新。腎臓結石と見られる症状により緊急入院したことを明らかにした。 32歳のタンベリは15年北京世界選手権で8位で頭角を現し、16年には2m39をマーク。将来を嘱望されるハイジャンパーとして注目されていたが、リオ五輪の直前に左脚靱帯を損傷。選手生命も危ぶまれるケガだった。 しかし、その後はリハビリを経てカムバックし、21年東京五輪ではライバルのムタズ・エッサ・バルシム(カタール)と同記録の1位で金メダルを分け合った。 昨年のブダペスト世界選手権でも2m36で優勝。今年の欧州選手権でも2m37の大会新で制し、パリ五輪での優勝候補筆頭と目されている。 今大会では開会式で旗手を務めたものの、その最中に結婚指輪をセーヌ川に落としたと明かして話題になったばかりだが、今回は大会への出場も危ぶまれる事態に追い込まれたタンベリ。 SNSでは「昨日(3日)、『練習も睡眠もバッチリ。あとはやるだけ』と書き込んだが、その2時間後に激しい腹痛に襲われた」と投稿。CTスキャンや超音波検査の結果、腎臓結石の可能性が高いことが判明し、38.8度の熱を出しながらベットに横たわってる姿を掲載した。 この日は練習拠点地からパリへ移動する予定だったが、「少し休めばこの悪夢も終わるだろうとフライトのキャンセルを勧められた。五輪のためにすべてを捧げてきたのに本当に報われない」とショックを隠しきれない様子をうかがわせた。 それでも、最後には「ただ確かなことは、あの表彰台に立つためにどんな状態であろうと最後のジャンプまで自分の魂を捧げるつもりだ」と自らを奮い立たせるように書き綴っている。 男子走高跳の予選は7日の午前10時05分(フランス時間)に行われ、決勝は10日の19時10分(同)からスタートする。

【画像】ベッドで治療を受けるタンベリ

【画像】前日には「あとはやるだけ」と投稿していた

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top