HOME 国内、日本代表

2024.06.28

やり投・北口榛花が2年ぶりVも「調子が上がりきらない危機感がある」パリ五輪へ残すDL2戦/日本選手権
やり投・北口榛花が2年ぶりVも「調子が上がりきらない危機感がある」パリ五輪へ残すDL2戦/日本選手権

日本選手権で優勝を果たし、試合後に笑顔を見せた北口榛花

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目

パリ五輪選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、女子やり投はすでにパリ五輪代表に内定している北口榛花(JAL)が2年ぶりの優勝を果たした。

1回目に61m10、2回目は62m87を投げ、トップに立つ。記録的には「久しぶりに1、2回目気持ち良く入れた」。しかし、その後は「ちょっとスピードを上げようとしたところで投げが崩れてしまって立て直せなかった」と記録を伸ばせず。

広告の下にコンテンツが続きます

「やっぱりまだ調子が上がってきていない」。今季はダイヤモンドリーグ(DL)蘇州でシーズンインし、国内で水戸招待とセイコーゴールデングランプリを経て、欧州へ。勝ち星こそ重ねたものの、「しっくりきたというのが今年は1本もない。そういう不満がある状態で試合が進んで終わることが多いです」と表情は冴えない。加えて、持ち味でもある試合中の修正力もこの日は発揮できず「6投でまとめられなかったのも反省」と言う。

春先は柔軟性を見失っていた身体については「良くなってきた」。ただ、「柔らかくしていく過程でのズレもある」とも。それ以外にも「助走のリズムアップや最後の投げの部分もしっかりやりたいのですが、練習でも試合でもうまくできない」と反省ばかりが口をつく。

残すはDLモナコとロンドンの2戦。「昨年も日本選手権後のパリ(DL)できっかけをつかめたので、何かきっかけがつかめる試合にしたい」。パリに向けて「各国の選手が調子を上げているなか、自分が上げられていないのが一番危機感。人には人の、自分には自分のペースがありますが…」。

五輪の道も、メダルへの道も、簡単ではないのは重々承知。やり投世界女王は、険しい道、高い山を越えて目指す場所へと突き進んでいく。

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目 パリ五輪選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、女子やり投はすでにパリ五輪代表に内定している北口榛花(JAL)が2年ぶりの優勝を果たした。 1回目に61m10、2回目は62m87を投げ、トップに立つ。記録的には「久しぶりに1、2回目気持ち良く入れた」。しかし、その後は「ちょっとスピードを上げようとしたところで投げが崩れてしまって立て直せなかった」と記録を伸ばせず。 「やっぱりまだ調子が上がってきていない」。今季はダイヤモンドリーグ(DL)蘇州でシーズンインし、国内で水戸招待とセイコーゴールデングランプリを経て、欧州へ。勝ち星こそ重ねたものの、「しっくりきたというのが今年は1本もない。そういう不満がある状態で試合が進んで終わることが多いです」と表情は冴えない。加えて、持ち味でもある試合中の修正力もこの日は発揮できず「6投でまとめられなかったのも反省」と言う。 春先は柔軟性を見失っていた身体については「良くなってきた」。ただ、「柔らかくしていく過程でのズレもある」とも。それ以外にも「助走のリズムアップや最後の投げの部分もしっかりやりたいのですが、練習でも試合でもうまくできない」と反省ばかりが口をつく。 残すはDLモナコとロンドンの2戦。「昨年も日本選手権後のパリ(DL)できっかけをつかめたので、何かきっかけがつかめる試合にしたい」。パリに向けて「各国の選手が調子を上げているなか、自分が上げられていないのが一番危機感。人には人の、自分には自分のペースがありますが…」。 五輪の道も、メダルへの道も、簡単ではないのは重々承知。やり投世界女王は、険しい道、高い山を越えて目指す場所へと突き進んでいく。

【動画】北口榛花の優勝スローをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.19

「大阪から世界へ」OSAKA夢プログラム報告会が開催!ハンマー投・福田翔大「北京、ロスとさらに多くの代表を」

公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。 東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100 […]

NEWS 甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

2025.11.18

甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

12月7日に熊本県甲佐町役場前をスタート・フィニッシュとする第50回熊本甲佐10マイルロードレースのエントリー選手が11月18日、発表された。 招待選手は既に発表されていたが、9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った […]

NEWS 国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
PR

2025.11.18

国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る

スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]

NEWS 中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

2025.11.18

中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]

NEWS クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top