◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目
パリ五輪選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、女子やり投はすでにパリ五輪代表に内定している北口榛花(JAL)が2年ぶりの優勝を果たした。
1回目に61m10、2回目は62m87を投げ、トップに立つ。記録的には「久しぶりに1、2回目気持ち良く入れた」。しかし、その後は「ちょっとスピードを上げようとしたところで投げが崩れてしまって立て直せなかった」と記録を伸ばせず。
「やっぱりまだ調子が上がってきていない」。今季はダイヤモンドリーグ(DL)蘇州でシーズンインし、国内で水戸招待とセイコーゴールデングランプリを経て、欧州へ。勝ち星こそ重ねたものの、「しっくりきたというのが今年は1本もない。そういう不満がある状態で試合が進んで終わることが多いです」と表情は冴えない。加えて、持ち味でもある試合中の修正力もこの日は発揮できず「6投でまとめられなかったのも反省」と言う。
春先は柔軟性を見失っていた身体については「良くなってきた」。ただ、「柔らかくしていく過程でのズレもある」とも。それ以外にも「助走のリズムアップや最後の投げの部分もしっかりやりたいのですが、練習でも試合でもうまくできない」と反省ばかりが口をつく。
残すはDLモナコとロンドンの2戦。「昨年も日本選手権後のパリ(DL)できっかけをつかめたので、何かきっかけがつかめる試合にしたい」。パリに向けて「各国の選手が調子を上げているなか、自分が上げられていないのが一番危機感。人には人の、自分には自分のペースがありますが…」。
五輪の道も、メダルへの道も、簡単ではないのは重々承知。やり投世界女王は、険しい道、高い山を越えて目指す場所へと突き進んでいく。
【動画】北口榛花の優勝スローをチェック!
【速報動画 📺NHKBS放送中】 #日本陸上#パリオリンピック 代表選考会
— NHKスポーツ (@nhk_sports) June 28, 2024
やり投げ #北口榛花 選手 2投目 62m87
順調に記録が伸びてトップに立つhttps://t.co/H77rMk83f9
👆みどころ・放送予定などhttps://t.co/41s8ipdFmv
👆午後7時半からは📺地上波(総合)放送
ネット配信でスマホでも! pic.twitter.com/gZNjQKmdGZ
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.24
女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
-
2025.11.24
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.24
女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン
11月22日、米国ミズーリ州コロンビアで全米学生クロスカントリー選手権が行われ、女子(6km)はD.レムンゴル(アラバマ大/ケニア)が18分25秒4で連覇を飾った。 レムンゴルはケニア出身の23歳。23年秋にアラバマ大に […]
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]
2025.11.24
円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93
聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]
2025.11.24
3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025