HOME 国内

2024.06.27

走高跳・髙橋渚1m87で3連覇!「向かう気持ち」も大台に届かず悔しさ/日本選手権
走高跳・髙橋渚1m87で3連覇!「向かう気持ち」も大台に届かず悔しさ/日本選手権

24年日本選手権で女子走高跳に優勝した髙橋渚

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)1日目

パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目が行われ、女子走高跳は髙橋渚(センコー)が1m87で3連覇を達成した。この高さの優勝記録は、2013年に福本幸が1m90で優勝して以来で、ここ21年で2番目に良い優勝記録となる。

1m90を3回失敗に終わった後、両手で髪をかき上げてしばらく時間があった。ほんの少し笑顔を浮かべてスタンドに感謝を示したが、悔しさがつのった。

広告の下にコンテンツが続きます

「絶対に1m90を跳ぶと思ってきた試合。3連覇はもちろんうれしいですが、1m90を跳んで優勝したかった。悔しいです」

今季1m88を跳び、ワールドランキングでパリ五輪が見えるところまで浮上。“大台”にも3度挑戦してきた。「少しずつ跳べる高さと思えている」が、この日は「跳びたい気持ちが強くなってしまった。それがあるうちはダメってことですかね…」とポツリ。

1m75から試技を始め、78、81と一回で成功して優勝を決めた。続く1m84も楽々跳ぶと、1m87もクリアした。1m90はこれまで「近かった」経験から、少し助走距離を延ばして挑戦。1回目の修正をする必要がある2回目に「踏み切りまでいけなかった」跳躍になってしまう。

3回目は惜しいジャンプを見せただけに、「それが1回目にできれば」と悔やむ。パリ五輪に向けて、自力での出場権ラインは他国の選手次第になりそう。ただ、そこに近づくチャレンジのシーズンについて「海外の試合にも出場して刺激をもらいましたし、いろいろ考えるシーズンになりました」と充実感もある。この試合も「向かう気持ちは見せられたと思います」と胸を張った。

大台は「持ち越し」となったが、その時はもうすぐそこまで来ている。

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)1日目 パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目が行われ、女子走高跳は髙橋渚(センコー)が1m87で3連覇を達成した。この高さの優勝記録は、2013年に福本幸が1m90で優勝して以来で、ここ21年で2番目に良い優勝記録となる。 1m90を3回失敗に終わった後、両手で髪をかき上げてしばらく時間があった。ほんの少し笑顔を浮かべてスタンドに感謝を示したが、悔しさがつのった。 「絶対に1m90を跳ぶと思ってきた試合。3連覇はもちろんうれしいですが、1m90を跳んで優勝したかった。悔しいです」 今季1m88を跳び、ワールドランキングでパリ五輪が見えるところまで浮上。“大台”にも3度挑戦してきた。「少しずつ跳べる高さと思えている」が、この日は「跳びたい気持ちが強くなってしまった。それがあるうちはダメってことですかね…」とポツリ。 1m75から試技を始め、78、81と一回で成功して優勝を決めた。続く1m84も楽々跳ぶと、1m87もクリアした。1m90はこれまで「近かった」経験から、少し助走距離を延ばして挑戦。1回目の修正をする必要がある2回目に「踏み切りまでいけなかった」跳躍になってしまう。 3回目は惜しいジャンプを見せただけに、「それが1回目にできれば」と悔やむ。パリ五輪に向けて、自力での出場権ラインは他国の選手次第になりそう。ただ、そこに近づくチャレンジのシーズンについて「海外の試合にも出場して刺激をもらいましたし、いろいろ考えるシーズンになりました」と充実感もある。この試合も「向かう気持ちは見せられたと思います」と胸を張った。 大台は「持ち越し」となったが、その時はもうすぐそこまで来ている。

【動画】女子走高跳を制した髙橋の優勝ジャンプ

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top