世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)ユージン大会(米国・オレゴン州)が5月26日に行われ、女子5000mに田中希実(New Balance)が出場し、パリ五輪の参加標準記録(14分50秒00)を突破する14分47秒69をマークした。
昨年のブダペスト世界選手権で8位に入っている田中は、日本陸連の選考要項で定められている「世界選手権入賞+2024年1月1日以降に参加標準記録突破」の条件を満たしパリ五輪代表に内定。2大会連続の五輪を決めた。
スタート序盤は中団につけたが、ハイペースに進むなか次第に後退。上位集団からは離れたなかでレースを進めるも、後方でも自分のペースをしっかり維持。前から落ちてくる選手を拾いながら最後は11位でフィニッシュした。
上位はE.タイエ(ケニア)とT.ゲブラセラマ(エチオピア)が激しい競り合いとなるなか、最後はゲブラセラマが今季世界最高となる14分18秒76で優勝した。
田中の記録はパフォーマンス日本歴代4位、自己4番目の記録。田中は1500mで東京五輪8位。5000mでは昨年のブダペスト世界選手権予選で14分37秒98の日本新を出し、決勝は8位入賞した。その後のDLブリュッセルで14分29秒18という日本女子初の14分30秒切りを達成。DLファイナルだった9月のユージン大会では14分42秒38を出して6位に入っていた。
今年は1500mで4分07秒台を連発。5000mでは5月10日のDLドーハに出場して15分11秒21の11位だった。
パリ五輪内定は、トラック&フィールドでは、やり投の北口榛花(JAL)、110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、3000m障害の三浦龍司(SUBARU)に続いて4人目となる。
日本記録ばかり!田中希実の自己ベストをチェック
800m 2.02.36=日本歴代5位 1000m 2.37.33=日本記録 1500m 3.59.19=日本記録 3000m 8.40.84=日本記録 5000m 14.29.18=日本記録 10000m 31分59秒89 1マイル 4分28秒94=日本記録 5km(女子単独) 15分34秒=日本記録 室内1500m 4分08秒46=室内日本記録 室内3000m 8分36秒03=室内日本記録RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.08
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
サニブラウンがU20合宿にサプライズ登場!「みなさんが日本陸上界の未来」期待のジュニア選手たちにエール
有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。 選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニ […]
2025.12.08
U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加
ジュニア世代の有力選手が対象の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」が12月4~7日の4日間、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。 インターハイやU20日本選手権、U18大会などで上位に入った高校生や […]
2025.12.08
富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出
日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]
2025.12.08
2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表
12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025