HOME 駅伝

2024.04.28

國學院大勢が日本人1~3位!後村光星が14分00秒の好走「前半今まで体験できないようなレースできた」/ADIZERO ROAD TO RECORDS
國學院大勢が日本人1~3位!後村光星が14分00秒の好走「前半今まで体験できないようなレースできた」/ADIZERO ROAD TO RECORDS

國學院大の後村光星(ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024)

◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ)

アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男子5kmでは学生が世界トップランナーたちに挑戦。國學院大勢がその1~3番手と躍動した。

最も世界に近づいたのが2年生の後村光星。世界歴代2位の12分50秒を持つヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)が13分00秒で制したレースで、ちょうど1分差をつけられはしたが、目標だった「13分台」にあと一歩に迫る14分00秒の15位でフィニッシュした。16位だった1学年先輩の上原琉翔、17位だった同期の野中恒亨に30秒差をつける力走で、「後半耐えるレースでしたが、前半は今まで体験できないようなペースでいけたのでいい経験になりました」と笑顔で振り返った。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会への位置づけは「タイムや結果よりも経験を積むこと」。その中で、「もっといけそうだな、という手応えをつかむことができた」ことが何よりの収穫だった。

上原、野中も「世界トップレベルのレースを経験すること」を目指して臨んだ。「レース自体は粘りもできない走りになったけど、自分が今後世界で戦っていくためにはどうすればいいのかを考え直すいい経験ができました」(上原)、「恐れることなくとにかく挑戦するぞ、という気持ちで臨みました。後半は粘れず最後は上原さんに逆転されてしまいましたし、タイムも全然でしたが、それ以上の経験を得ることができました」(野中)と結果以上の成果が得られたようだ。

2年前に参加した現主将の平林清澄、山本歩夢(ともに4年)から、出国前にアドバイスをもらったという。

「ハーフに出場した平林さんは『あの試合を経て力がアップした』と言っていましたし、同じ5kmに出場した山本さんからは『海外選手のスピードについていく経験をすることは自分の力になる』と言われました」(上原)。

先輩たちから後輩たちへ、確実に引き継がれているものがある。それこそが、チームの今の勢いへとつながっているのだろう。

2月の大阪マラソンでは平林が日本歴代7位、初マラソン日本最高、学生新の2時間6分18秒で制し、3月の日本学生ハーフでは現3年の青木瑠郁が優勝した。その活躍に刺激を受け、今回の3人もそれぞれの力を示した。

大会3日前にドイツ入りしてから、世界トップランナーたちと生活をともにしている。彼らが試合前までどのように過ごし、どんな準備をし、どんな姿勢でレースに臨むのか。それを間近に見た3人がまた、チームへとフィードバックし、それが新たな力となる。國學院大の進化が、さらに加速しそうだ。

◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ) アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男子5kmでは学生が世界トップランナーたちに挑戦。國學院大勢がその1~3番手と躍動した。 最も世界に近づいたのが2年生の後村光星。世界歴代2位の12分50秒を持つヨミフ・ケジェルチャ(エチオピア)が13分00秒で制したレースで、ちょうど1分差をつけられはしたが、目標だった「13分台」にあと一歩に迫る14分00秒の15位でフィニッシュした。16位だった1学年先輩の上原琉翔、17位だった同期の野中恒亨に30秒差をつける力走で、「後半耐えるレースでしたが、前半は今まで体験できないようなペースでいけたのでいい経験になりました」と笑顔で振り返った。 今大会への位置づけは「タイムや結果よりも経験を積むこと」。その中で、「もっといけそうだな、という手応えをつかむことができた」ことが何よりの収穫だった。 上原、野中も「世界トップレベルのレースを経験すること」を目指して臨んだ。「レース自体は粘りもできない走りになったけど、自分が今後世界で戦っていくためにはどうすればいいのかを考え直すいい経験ができました」(上原)、「恐れることなくとにかく挑戦するぞ、という気持ちで臨みました。後半は粘れず最後は上原さんに逆転されてしまいましたし、タイムも全然でしたが、それ以上の経験を得ることができました」(野中)と結果以上の成果が得られたようだ。 2年前に参加した現主将の平林清澄、山本歩夢(ともに4年)から、出国前にアドバイスをもらったという。 「ハーフに出場した平林さんは『あの試合を経て力がアップした』と言っていましたし、同じ5kmに出場した山本さんからは『海外選手のスピードについていく経験をすることは自分の力になる』と言われました」(上原)。 先輩たちから後輩たちへ、確実に引き継がれているものがある。それこそが、チームの今の勢いへとつながっているのだろう。 2月の大阪マラソンでは平林が日本歴代7位、初マラソン日本最高、学生新の2時間6分18秒で制し、3月の日本学生ハーフでは現3年の青木瑠郁が優勝した。その活躍に刺激を受け、今回の3人もそれぞれの力を示した。 大会3日前にドイツ入りしてから、世界トップランナーたちと生活をともにしている。彼らが試合前までどのように過ごし、どんな準備をし、どんな姿勢でレースに臨むのか。それを間近に見た3人がまた、チームへとフィードバックし、それが新たな力となる。國學院大の進化が、さらに加速しそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.01

洛南が3区の1年生・稲垣翔馴で首位を奪い11連覇 立命館宇治はオール区間賞で全国出場は“皆勤”の37に/京都府高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた京都府高校駅伝が11月1日、府立丹波自然運動公園周回コースで行われ、男子(7区間42.195km)は、洛南が2時間6分37秒で11年連続32回目の優勝を決めた。午前に行われた女子は、立命館宇治 […]

NEWS 鳥取城北オール区間賞で男女V 男子は2時間3分49秒の県高校最高 転校選手が快走 女子は大量リードで7連覇/鳥取県高校駅伝

2025.11.01

鳥取城北オール区間賞で男女V 男子は2時間3分49秒の県高校最高 転校選手が快走 女子は大量リードで7連覇/鳥取県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた鳥取県高校駅伝が11月1日、境港市営竜ケ山陸上競技場を発着点に行われ、男女ともに鳥取城北がいずれもオール区間賞で優勝を遂げた。男子(7区間42.195km)は2時間3分49秒で、従来の県高校最 […]

NEWS 三井住友海上・根塚みのりが10月末で退部 2月の実業団ハーフ19位

2025.11.01

三井住友海上・根塚みのりが10月末で退部 2月の実業団ハーフ19位

11月1日、三井住友海上は所属する根塚みのりが10月末で退部したことを発表した。 根塚は富山県出身の23歳。堀川中では800mで全中5位に入賞したほか、柳樂あずみ(現・名城大)とともに全国中学校駅伝でも活躍した。富山商高 […]

NEWS 東大阪大敬愛・久保凛は2区区間2位「全然納得行かない」と涙 「悔しさをつなげて」近畿大会で全国狙う/大阪府高校駅伝

2025.11.01

東大阪大敬愛・久保凛は2区区間2位「全然納得行かない」と涙 「悔しさをつなげて」近畿大会で全国狙う/大阪府高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた大阪府高校駅伝が11月1日、大阪市のヤンマースタジアム長居・長居公園周回コースで行われた。 女子(5区間21.0975km)は薫英女学院が1時間7分13秒のオール区間賞で20連覇を達成。201 […]

NEWS 世田谷246ハーフに青学大・安島莉玖、荒巻朋熙らが登録!中大は吉居駿恭、溜池一太、本間颯らがエントリー

2025.11.01

世田谷246ハーフに青学大・安島莉玖、荒巻朋熙らが登録!中大は吉居駿恭、溜池一太、本間颯らがエントリー

世田谷246ハーフマラソンの主催者は、11月9日に開催される第20回大会のエントリーリストを発表した。 同大会は駒沢オリンピック公園陸上競技場発着で、国道246号や多摩堤通りなどを通るコースで実施。埼玉県で開催の上尾シテ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top