◇第101回関西インカレ・ロードの部(4月18日・ヤンマーフィールド長居付設長距離走路)
男子1部は4年の中村光稀(京産大)が、大学の先輩・寺西雅俊が2016年にマークした大会記録に3秒と迫る1時間4分24秒で2連覇を果たした。
「最初からひとりで行こうと決めていました」と話す通り、スタート直後に飛び出した中村。その後も「1㎞・3分ペースで刻んで行こうと思っていました」と5㎞を14分53秒あたりで通過。早くも独走態勢を築いた。
10㎞までは30分11秒とペースを維持したが、「前半は思ったより余裕を持って入れましたが、少しずつ呼吸がきつくなってきました」。日差しが隠れるほどの黄砂の影響などもあり、徐々にペースダウンした。最後まで2位以下との差は縮まらなかったものの、「1時間3分切りが目標でした。最低でも大会記録は更新しておきたかったので、悔しさしかありません」と唇を噛んだ。
和歌山北高時代は中距離が主軸だったが、才能を買われ長距離の道へ。2年時に10000mで28分55秒22をマークし注目される存在となった。昨年は関西インカレハーフで優勝し、続く10000mでも2位。100回記念で関東以外の大学にも門戸が開かれた秋の箱根駅伝予選会でも66位(1時間3分36秒)と、チームの27位に貢献していた。
その後、貧血の症状が出るなどコンディションを崩していたが、年明けに復帰。「ここ1、2ヵ月はしっかり練習もできていたので、今季初戦でしたがタイムを出したかった。学生ラストシーズンなので、10000mで全カレに出場できるように早くA標準(28分45秒00)を切って、本番でも上位争いに絡めるよう力を付けていきたい。駅伝でもチームをしっかり引っ張り、実力をアピールしたい」と力を込めた。
1分26秒差の2位には後輩の桒田大樹が入り、京産大がワン・ツー。2秒差で立命大の中川柊太が続き、4、5位には関学大や関大などの強豪を抑えて武林悠天(大阪大院)、則岡颯太(神戸大)の国立大勢が入る健闘が光った。
男子2部は、終盤まで1部の第2集団とともにレースを進めた藤田剛史(摂南大)が大経大勢を抑えて1時間6分18秒で初優勝を果たした。
トラック&フィールドの部は、5月22日~25日にたけびしスタジアム京都・東寺ハウジングフィールド西京極で行われる。
文・写真/花木 雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.22
やり投・上田百寧が62m20!世界陸上へ弾みの4年ぶり自己新金/アジア投てき選手権
2025.08.21
ハンマー投・中川達斗が70m08で金メダル!村上来花が銀メダル獲得/アジア投てき選手権
-
2025.08.21
-
2025.08.21
-
2025.08.21
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.22
やり投・上田百寧が62m20!世界陸上へ弾みの4年ぶり自己新金/アジア投てき選手権
◇アジア投てき選手権(8月21、22日/韓国・木甫) アジア投てき選手権の2日目に行われた女子やり投で、上田百寧(ゼンリン)が金メダルを獲得した。 前回覇者の上田は1回目に59m59を投げてトップに立つと、5回目に日本歴 […]
2025.08.22
ランニングの歴史と現代のパフォーマンスを融合させたナイキ インターナショナル ランニング パックが登場!
ナイキは8月22日、ナイキ ランニングの豊かな歴史に現代的なイノベーションを融合させつつ、歴代のナイキ ランニング シューズのデザイン要素を最新のロードランニングやレーシングのシューズに落とし込んで制作されましたナイキ […]
2025.08.21
ハンマー投・中川達斗が70m08で金メダル!村上来花が銀メダル獲得/アジア投てき選手権
◇アジア投てき選手権(8月21、22日/韓国・木甫) アジア投てき選手権の初日が行われ、男子ハンマー投で中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が70m08で金メダルを獲得した。 中川は2回目に優勝記録を投げると、そ […]
2025.08.21
ダイヤモンドリーグ・ブリュッセルに田中希実と真野友博がエントリー!
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第14戦、レギュラーシリーズの最終戦となるブリュッセル大会(ベルギー)のエントリー選手が発表されている。 女子5000mに日本記録保持者の田中希実(New Balance)が […]
2025.08.21
【高校生FOCUS】男子400m・小澤耀平(城西高)広島インターハイを制覇!次に狙うはタイムで“師匠超え”
FOCUS! 高校生INTERVIEW 小澤耀平 Ozawa Yohei 城西3東京 広島インターハイからまもなく1ヵ月。男子400mを高校歴代8位タイの46秒38で制した小澤耀平選手(城西3東京)にフォーカスします。今 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99