HOME 国内、日本代表

2024.03.05

3000m8位入賞の田中希実 世界トップ仲間入りに「迎え入れてもらっているような幸せ」/世界室内
3000m8位入賞の田中希実 世界トップ仲間入りに「迎え入れてもらっているような幸せ」/世界室内

連戦のなかでもしっかりと結果を残した田中希実

3月1日から3日に英国・グラスゴーで行われた世界室内選手権に出場した日本代表が帰国し、入賞を果たした多田修平(住友電工)と田中希実(New Balance)の2人が取材に応じた。

女子1500m、5000m日本記録保持者の田中は3000mに出場し、日本女子初の8分40秒切りとなる8分36秒03の室内アジア記録でまたも歴史を作った。

これで21年東京五輪1500mで8位、昨年のブダペスト世界選手権5000m8位、世界ロードランニング選手権(1マイル)8位に続く入賞。

広告の下にコンテンツが続きます

「前回のセルビアでは(雰囲気に)飲まれてしまいました」。当時は「疎外感というか、オリンピックで急に出てきた若い選手を弾き出そうとしているように勝手に感じてしまっていました」と言う。

今大会では「どう飲まれないようにするか。レースが近づくとナイーブになるのですが、なんとかコントロールして克服できました」といい、「一緒に走るライバルだけど、迎え入れてもらえているようで幸せでした。怖がらず楽しんで走れました」と笑顔を見せた。

レースはハイペースで進んだが「ゆとりを持って入れたので手応えをつかめました」。G.ツェガイ(エチオピア/2位)らを相手に食らいついた。

広告の下にコンテンツが続きます

「世界にぶつかる中でプラスアルファの力が出るとは期待していたので予想の範疇でしたが、無事に8分40秒を切れてうれしいです」

ラストは「力不足」だと振り返ったが「1500mを意識したような練習もしていたので、3000mまでのスタミナが不足していた」と要因も明確だ。

パリ五輪には1500mと5000mの2種目で狙っていく。「オリンピックでも入賞できるかギリギリのところだと確認できたので、安定して確実に入賞できるような力をつけて臨みたいです」。

1500mの参加標準記録は4分02秒50で、世界選手権入賞の5000mは参加標準記録(14分52秒00)突破で内定。国内の屋外シーズンは金栗記念などに出場を見込み、5月はダイヤモンドリーグなどを含めて海外転戦も視野に入れている。

3月1日から3日に英国・グラスゴーで行われた世界室内選手権に出場した日本代表が帰国し、入賞を果たした多田修平(住友電工)と田中希実(New Balance)の2人が取材に応じた。 女子1500m、5000m日本記録保持者の田中は3000mに出場し、日本女子初の8分40秒切りとなる8分36秒03の室内アジア記録でまたも歴史を作った。 これで21年東京五輪1500mで8位、昨年のブダペスト世界選手権5000m8位、世界ロードランニング選手権(1マイル)8位に続く入賞。 「前回のセルビアでは(雰囲気に)飲まれてしまいました」。当時は「疎外感というか、オリンピックで急に出てきた若い選手を弾き出そうとしているように勝手に感じてしまっていました」と言う。 今大会では「どう飲まれないようにするか。レースが近づくとナイーブになるのですが、なんとかコントロールして克服できました」といい、「一緒に走るライバルだけど、迎え入れてもらえているようで幸せでした。怖がらず楽しんで走れました」と笑顔を見せた。 レースはハイペースで進んだが「ゆとりを持って入れたので手応えをつかめました」。G.ツェガイ(エチオピア/2位)らを相手に食らいついた。 「世界にぶつかる中でプラスアルファの力が出るとは期待していたので予想の範疇でしたが、無事に8分40秒を切れてうれしいです」 ラストは「力不足」だと振り返ったが「1500mを意識したような練習もしていたので、3000mまでのスタミナが不足していた」と要因も明確だ。 パリ五輪には1500mと5000mの2種目で狙っていく。「オリンピックでも入賞できるかギリギリのところだと確認できたので、安定して確実に入賞できるような力をつけて臨みたいです」。 1500mの参加標準記録は4分02秒50で、世界選手権入賞の5000mは参加標準記録(14分52秒00)突破で内定。国内の屋外シーズンは金栗記念などに出場を見込み、5月はダイヤモンドリーグなどを含めて海外転戦も視野に入れている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.19

三井住友海上が大会新!4区から独走、3人が区間賞でクイーンズへ!/プリンセス駅伝

◇第11回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝in宗像・福津/10月19日、福岡県宗像市・宗像ユリックスを発着 6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の出場権を懸けた第11 […]

NEWS 「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!

2025.10.19

「もう二度と、こんな小説は書けない」池井戸潤原作『俺たちの箱根駅伝』ドラマ化決定!

日本テレビは来年、池井戸潤さん原作『俺たちの箱根駅伝』の連続ドラマ放送が決定したと発表した。 「半沢直樹」「下町ロケット」など人間ドラマを描く作家・池井戸さんによる『俺たちの箱根駅伝』は21年から23年まて『週刊文春』で […]

NEWS バレガが貫禄のV 日本人トップは大迫傑の6位「暑い中でしっかり走れた」/レガシーハーフ

2025.10.19

バレガが貫禄のV 日本人トップは大迫傑の6位「暑い中でしっかり走れた」/レガシーハーフ

◇東京レガシーハーフマラソン2025(10月18日/国立競技場発着:21.0975km) 東京レガシーハーフマラソンの男子エリートの部が行われ、セレモン・バレガ(エチオピア)が1時間1分22秒(速報値)で優勝した。 日差 […]

NEWS 法大は本戦に17秒届かず 落選校最速タイムも「この17秒は近いようで遠い」/箱根駅伝予選会

2025.10.19

法大は本戦に17秒届かず 落選校最速タイムも「この17秒は近いようで遠い」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分23秒でトップ通過を果たした。法大は […]

NEWS 東海大は2年ぶりの本戦へ 前回途中棄権のロホマンもリベンジ「満足せずにやっていく」/箱根駅伝予選会

2025.10.19

東海大は2年ぶりの本戦へ 前回途中棄権のロホマンもリベンジ「満足せずにやっていく」/箱根駅伝予選会

◇第102回箱根駅伝予選会(10月18日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km) 第102回箱根駅伝予選会が行われ、中央学大が10時間32分33秒で総合トップを占め、3年連続2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top